ぷりてぃレイちゃんの恋心♪(後編)
written by 右京
入学式のことなど脳の引出しの隅の隅にしまいこんで、即行で家に帰ってきたレイちゃん。
明日から始まる(と本人は信じている)、薔薇色のキャンパスライフに向けて、玉のお肌に
磨きをかけるべく、お風呂で体を磨いているところ。
「ふふふふふ…。うふうふふふ…。やったわーーーーーー!告白も成功したし、OKの返事ももらえたし!
明日からはシンジ様と私は晴れてカップルよーーーーーーーーーーーー!」
普通の人は、あれを告白とは言わない。
あの返事をOKだとも受け取らないと思う。
「ぐふ、ぐふふ、ぐふふふふ(^^)」
…聞いちゃいないようだ。
その頃、彼女にここまで想われている御当人はというと。
「(ゾクッ・・)うう、なんだか急に悪寒が…。何だろ?」
「大丈夫?シンジ。風邪?」
「ああ、大丈夫だよ、アスカ。ちょっと寒かっただけだから」
「ふ〜ん。じゃあ…。えい♪」
むぎゅ。
「わあ!アスカ!?」
「えへへへえ、こうしとけばあったかいでしょ。それとも…だめ?(・・、)」
「ううん、駄目なわけないだろ?あったかいよ、アスカ♪」
「シンジィ(はぁと)」
「アスカ(はぁと)」
…知らぬはレイちゃんばかりである。
夕食時。
レイちゃんは相変わらずにたにた笑いながら食事を口に運ぶ。
あまりの気味悪さに、レイの両親が別室に避難するほどである。
だらしなく口を開けて食べながら、レイの妄想は続く。
(『はい、シンジさん、あ〜ん』
『もぐもぐ…。うん、美味しいよ、レイ。さすがだね』
『シンジさんのためですもの…』
『レイ…』)
「キャーーーーー!シンジ様ーーーーーー!」
やかましい事この上ない。
口の中のもの、飛び散ってるし。
その頃、彼女にここまで想われている御当人は。
「シンジ〜♪早くご飯〜♪」
「はいはい。ちょっと待っててね」
パクッ!もぐもぐもぐ……。
「「ん…。んんん……」」
「…んはあ。シンジの味がするう(はぁと)」
「じゃあ、今度はアスカの番だよ♪」
「は〜い♪」
パクッ!むぐむぐむぐむぐ……。
「「んん…。んああ……」」
「ん…。どう?シンジ」
「うん、アスカの味がして、とっても美味しいよ(はぁと)」
レイの妄想内より、行為のレベルが2ほど高い。
……知らぬはレイちゃんばかりである。
夜。
レイちゃんは、半日前からノンストップで妄想しつつ、眠りにつく。
「えへへへ…。駄目よお、シンジ様あ……」
色んな意味で幸せな夢を見ているようだ。
その頃、彼女にここまで想われている御当人は、
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御免なさい、言えません。規程に引っかかっちゃうから……。
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朝。
レイちゃんは爽やかに目覚める。
「シンジ様あああああああああ!」
ガタ!バサバサ!バチャバチャバチャ!ドガガガガ!
「行ってきまーす!」 バタム!
起床から出発まで4分フラット……。
レイちゃん、女性としてそれでいいのかい?
「いいのっ!シンジ様のレイちゃんなんだから!」
…わけがわからない理論である。
ともあれ、シンジ様に会う為に、レイちゃんは苦労して入った大学へと急ぐ。
そこに、此の世の地獄が待っているともしらずに……。
「こんにちはー!レイちゃんで…す…」
教室に勢いよく入ったレイちゃんの、言葉が途中で止まった。
(何?この感じは…)
(熱いような……。甘いような……?)
あのレイでさえ気付くほど、教室内の空気は異様だった。
心なしか、教室の面々も疲れたような顔をしている。
やがて、レイの目が教室の前の、ある一点に止まる。
その瞬間、彼女は石化した。
「ん……。んん……」
「ん……。あ……。んああ……シンジ…。」
そう、そこではシンジと、紅茶色の髪と蒼い瞳の美しい女性が、
熱烈なキス(ディープなやつ)をまじわしていたのだ!
「……………………………………………………………………(あんぐり)」
開いた口がふさがらないレイ。
「やあ、リリン。君は昨日の新入生だね?」
後ろから声がかかったので振り返ると、そこには昨日シンジと話していた銀髪の青年が立っていた。
「あ、あの…、あれは……」
恐る恐る聞いてみるレイ。
「見てのとおり。新東大1のバカップル。碇シンジ・アスカ夫妻さ」
「ふ…。夫妻いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?」
「まあ、最初は精神汚染を受けるだろうけど、慣れれば可愛い物だよ。フフン」
そ…。そんな…。結婚していたなんて……。
目の前の二人は、更に熱烈に口唇を合わせ、もうAだかBだかわかんないくらいになっている。
「シンジ君に振られた者同志、君は僕と同じだね。僕はカヲル、渚カヲル……」
よこで銀髪が何か言っているが、レイの耳にはもう何も入らない。
二人から視線を外すことも出来ず、レイはひたすら石化し続けるのだった。
「シンジぃ、大好きぃ(はぁと)」
「僕もだよ、アスカ♪」
結局…一番幸せなのはこの二人であった……。
はい、後編です。いかがでしたでしょうか?
う〜ん、甘くはあるけど、アスカの影が薄いって感じですねえ……。
まあ、今回は見せ付けられるレイちゃんが書きたかっただけなんで、これでいいのだ!(爆)
それでは、また次の作品でお会いしましょう。チャオ。