ATI ALL-IN-WONDER 128

主にDVDをテレビで観るためであるが、MPEG2でのキャプチャ機能も試したく、「ATI ALL-IN-WONDER 128」を購入した。本来は、ビデオカードと一体、またはドータカード形式のキャプチャ機能は、ビデオカードの交換の自由度が無くなるので好きではないが、他に適当なMPEG2キャプチャカードが無いのと、MPEG2キャプチャ機能が付属することによる価格上昇が無いに等しいと思えたので、お試し気分で購入してみた。


選択可能なキャプチャ設定

「TVプレーヤのセットアップ/ディジタルVCR/記録画質/カスタム設定」とたどると、キャプチャ設定に関して次の選択肢が用意されている。

形式:

No. キャプチャ形式
1 ATIでパックされたYUVデータ
2 パックされたYUY2データ
3 YVU9プラナ (Indeoロウ)
4 YUVプラナ (MPEGロウ)
5 ATI VCR 1.0
6 ATI VCR 2.0
7 MPEG-1
8 MPEG-2

大きさ:

No. 大きさ 縦横比 グループ
1 NTSC D1 (720x480) 1.5 A
2 大 (640x480) 1.33 (4:3) B
3 NTSC D2 (352x480) 0.733 (4x1.1:3x2) C
4 CIF (352x288) 1.22 (4x1.1:3x1.2) ? D
5 CIF NTSC (352x240) 1.466 (4x1.1:3) C
6 標準 (320x240) 1.33 (4:3) B
7 Medium (240x176) 1.3636 (3:2x1.1) ? E
8 QCIF (176x144) 1.22 (4x1.1:3x1.2) ? D
9 Small (160x128) 1.25 ? F

形式と大きさの組み合わせは自由なようで、例えば、「MPEG-2,320x240」や「MPEG-1,640x480」というのも選択可能である。

MPEGプロパティ設定

さらに、「形式」に「MPEG-1」または「MPEG-2」を選択した場合には、「MPEG設定」というボタンが有効になり、以下の項目の設定が順に行える。

アスペクト比:
  • 正方形
  • 3:4 (初期値)
  • 9:16 (625線)

フレームレート(fps):

  • 23.97
  • 24
  • 25
  • 29.97
  • 30
グループのフレーム:

 (サブグループ内のフレームが1の時)

  • 1-10 @1

 (サブグループ内のフレームが10と時)

  • 10-100 @10

サブグループ内のフレーム:

  • 1-10 @1

※意味不明.....

ビデオビットレート(bps):

つまり400Kbps〜8Mbps

モーション評価性能:

説明通りか

オーディオモード:
  • モノラル
  • ステレオ
  • デュアル チャンネル
  • ジョイント ステレオ

オーディオビットレート(kb):

  • 64
  • 96
  • 112
  • 128
  • 160
  • 192
  • 224
  • 256
  • 320
  • 384

オーディオ周波数(Hz):

  • 44100
  • 48000

画質比較

設定項目中よく分からないものは放って置いて、とりあえずキャプチャをしてみる。下の画像は、適当な設定(実は設定を忘れた)でキャプチャした映像を、PowerDVDで再生&静止画キャプチャし、さらにPaintShopProで拡大表示&スクリーンキャプチャしたもの。

MPEG1 320x240 MPEG2 320x240
MPEG-1の方が幾分黄色がかり、MPEG-2の方が赤っぽいが、ブロックの出方は同様。

ファイルサイズはほぼ同じ。

MPEG2 320x240 MPEG2 640x480
当然であるが、320x240より640x480の方がブロックは小さく、画質は拡大にも耐える。

ただし、640x480では、CPUがPentiumII350MHzと非力なので、コマ落ちがヒドく実用には無理がある。

ファイルサイズは2倍にもならないが、コマ落ちがかなり多いので参考にはならない。

問題は

さて、画質的に320x240に比べ640x480が優れるのは確認できたが、では、CPUをパワーアップしてコマ落ちを無くようにするか?色々問題はありそうだ。

(1)MPEG-2は編集できない

MPEG-2ファイルを編集できるソフトは、個人的に知る限り現在ほとんど無い(非常に高価なものは除く)。添付のビデオエディタにもその機能は無い。従って、MPEG-2でキャプチャしたMovieは、余分な前後のカットさえも出来ない。

(2)MPEG-1も編集できない

添付のビデオエディタはAVIにしか対応していない。個人的には別にMPEG-1の編集が可能なソフトを持ってはいるが。

(3)AVIは編集できるが、後でMPEGに変換できない

MPEGが使えるのはリアルタイムのキャプチャ時のみのようである。AVIはファイルサイズが大きいし、コーデックに汎用性が無いと機種依存のようになるので、なるべく避けたい。従って、後でMPEGに変換出来ないのであれば、AVIは使えない。


などと書きながらMPEG-2に関してWebを検索していると、ALL-IN-WONDER 128は16MB版と32MBで添付ソフトが異なり、32MB版に添付のUlead VideoStudio Version3ならばPlug-inが付属しており、MPEG-2の編集も可能とのこと(16MB版はMGI VideowaveII)。

またやられた.....

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