松下インターテクノ ブロードウェイ ビギナー版
動画への執着がまたまたエスカレートした。ソフトウェアでのMPEG-1変換では遅くて我慢ができなくなっていたところへ、松下インターテクノ株式会社から「ブロードウェイ ビギナー版」という、ハードウェアでMPEG-1変換を行うカードが発売された。先行して、ブロードウェイスタンダード版という、リアルタイムエンコードを行うものが発売されていたが、これは198,000円もするので、ちょっと個人では手が出しにくい値段だったが、今回のビギナー版は、リアルタイムエンコード機能は省き、Motion-JPEGでキャプチャ及び編集をしたAVIをMPEG-1に変換することに的を絞った製品である。
お値段は約90,000也
ビギナー版はスタンダード版に比べれば、廉価版になるが、それでも標準価格89,800円である。しかも、発売間もないせいか、はたまた数が出る製品でないせいか、実勢価格もほとんど値引きはなく、T-ZONEで88,800円、Sofmapで87,799円であった。これだけのお金を出すならPentiumII 300MHzも買えるなぁ(2/14時点で70,000円を切った)と思いながら、引くに引けなくなった動画のため、大枚をはたいた。
セットアップは楽勝
カードを挿してPCを起動すると、BIOSが更新された。不思議であるが、このカードはIRQを消費しない。BIOS上の表示もIRQはNAとなっている。次にWindows95が新しいハードウェアを認識したので、ドライバをインストール。順調にセットアップは完了した。
キャプチャ
まずは、AVIでキャプチャ。スタンダード版はリアルタイムエンコードが可能であるが、ビギナー版はまずAVIでキャプチャし、その後でMPEG変換を行う。雑誌のレビュー記事の通りである。試しに適当なビデオを30秒ほどキャプチャで、早速MPEGに変換してみる。そして再生。再生には、Microsoft ActiveMovieを利用する仕様である。
MPEG変換すると.....
ん!ん?んんん!!!
画像のサイズがおかしい。352×240でキャプチャした時より何となく縦に長い。マニュアルを見てみる。MPEG変換は320×240の変換を行うとある。あれぇ、元が352×240でも320×240に変換するのかぁ?
キャプチャ時(AVI)のオプションにはフレームレートぐらいしかない。
MPEG変換時にも、次の3つからタイプを選ぶだけである。(オプションというボタンはあるが、薄いグレーになって使えない)
メールで問い合わせ
松下インターテクノのWebページを見ると、問い合わせのメールアドレスがある。良かった。メールでのサポートがあるベンダは好きである。早速、MPEG変換時のフレームサイズについて質問を送ってみる。中一日で丁重な返答が帰って来た。しかし要は、352×240へのMPEG変換は出来ないとのことだった。あまりに丁寧な文面であり、また、担当者は「不自然ですが」と恐縮し、「上位製品との差別化のためやむを得ず」という言い方なので怒る気にもなれなかった。
結論
ダメだ、コリャ!使い物にならない!!!
MPEG-1の標準規格サイズである352×240でムービーが作れないとは。
ちなみに、マニュアルを見ると下記URLの紹介もある。どうやらこのカード、ビデオ関係が全般にそうであるように、元々はアメリカ製のようである。
ガク〜ッ、90,000円が..........