HDD,CD-ROM,Windows95インストール

最低限の構成で動作の確認ができ、根本的な初期不良は無さそうなので、さらにデバイスを追加し、Windows95をインストールする。


IDEデバイス取り付け

自作2号のデバイスを次のとおりそのまま移行する。

IDE Primary Master : WDAC36400
IDE Primary Slave : WDAC38400
IDE Secondary Master : TEAC 532EK/B (CD-ROM 32x)
IDE Secondary Slave : Toshiba SD-M1102 (DVD-ROM)

IDEケーブルは毎度のことながらM/Bに1本しか付属していないので、別に買って使っていたものをまた使う。段々M/B内部が混み合ってきたが、さすがに以前より少し大きめのケースなので余裕がある。ケーブル類も増えたが、ATXでパラレルポート、シリアルポート。PS/2マウスポートがM/B直付けなので、混雑緩和に少し役立つ。

これでマシンを起動するがIDEのデバイスは認識されない。前のM/Bでもそうだったが、再起動してBIOSを見ると、IDEはNONEになっている。これをAUTOに変えて再起動すると今度は全てのデバイスが認識された。

Windows95インストール

Windows98はまだ買っていない。どうも欲しいという気にならない。また今回もWindows95をインストールすることにした。ちょっと考えたのは、Windows95でも初期版(4.00.950)にするかOSR2.1にするかであるが、確かAGPを使ったり、DMAを使ったりするのにはOSR2以降の方が良いというようなことを思い出したので、OSR2.1にした。ただしFAT32は使わないが。

いつものようにFDでDOSを起動し、まずはFDISKでHDDの中身を一旦全て消去し、再度パーティションの切り直しをする。が、ここでちょっとしたトラブル。拡張MD-DOS領域の論理ドライブ(D:とE:)が、知らぬ間に「PA」「As」というボリュームラベルになっており、大文字のPAは良いが、小文字を含むAsは消去しようにも文字を入力できない。仕方が無いのでFORMATでそのドライブをフォーマットし直し、ボリュームラベルを無しにした。System Commanderのせいだろうか。まあ問題は解決。

次に新しくパーティションを切り直すが、今度はOSを複数インストールするつもりはないので、全領域を基本MS-DOSと拡張MS-DOSに使ってしまう。FAT16を使うので、最大として自動的に示される2047MBを、まずは基本MS-DOSに割り当てる。次に残りの全てを拡張MS-DOSにし、さらに論理ドライブをまた最大の2047MBずつで割り当てる。が、6.4GBのHDDをこのように割り当てていくと、基本2047MB、論理2047MBx2を確保すると、何と8MBという容量が残る。さすがに8MBではどうしようもないので、論理ドライブを2000MBx2と102MBにした。まあ102MBというのも半端といえば半端であるが8MBよりはマシだろう。

以上で、FDSIKを終了し、マシンを再起動し、Windows95をインストールする。何も問題は無くインストールは完了。まだVGAモードだが、無事Windows95は立ち上がった。ちなみ、受信トレイ、MSN、インターネットの3点セットはこの時点でゴミ箱へ行った。

ディスプレイドライバのインストール

ビデオカードATI XPERT98に付属のCD-ROMをCD-ROMドライブに入れると自動的にセットアッププログラムが起動する。CD-ROMの表面に印刷されている文字は英語なので期待していなかったが、何故か起動したインストーラは日本語だった。簡単セットアップを選択するとディスプレイドライバ、ATI Playerがインストールされる。ただ、これだと、選択の余地無くC:のルートに勝手にatiというディレクトリを作られてしまう。ちょっと気に入らないがとりあえず放置する。

これで、ディスプレイの解像度を調整する。1024x768では問題ないが、1152x864や1280x1024にすると、がっくり文字が見にくくなる。何故見にくいかよく見ると、Matrox Millenniumに比べ、白が暗く文字の線も細い感じなのである。32bit、24bit、16bitと一応試したが、どれも同じである。見づらくてしょうがない。

あとはリフレッシュレートであるが、使用しているモニタNanao FlexScan E55Dの水平操作周波数が92kHzなので、可能なリフレッシュレートは通常次のとおりとなるはずだが、1280x1024で可能なリフレッシュレートは85Hzではなく75Hzになってしまう。ただ、例えば1152x864の85Hzにしても文字の見にくさは変わらない。

もしも他の手だてを使っても、これ以上改善ができないのであれば、ちょっと使い物にならない。

IDE Bus Master Driverのインストール

M/Bのマニュアルを見ると、最後の方に「How to install the IDE Bus Master Driver」という項目がある。「このM/BはIDE Bus MasterだけでなくUltra DMA/33 HDDもサポートしている」という書き出しで、これを使うにはCD-ROMからドライバをインストールしましょう」とある。

CD-ROMを挿入すると自動的にメニューが起動する。Drivers/IDE Bus Master/Win95を選択していくとインストーラが起動する。マニュアルの説明の最後に、Windows95を再起動して新しいデバイスが見付かったらパスをC:Windows\System\Iosubsysに指定することが書いてあるが、新しいデバイスが見付かったものの、特にドライバのパスなどは訊いて来ないで設定は完了してしまった。

ところがこれでマシンを再起動すると、セカンダリスレーブのDVD-ROMドライブはアクセスできるが、セカンダリマスタのCD-ROMドライブはアクセスできない事態に陥る。仕方がないので、もう一度M/Bに付属のCD-ROMを入れて、今度はIDE Bus Masterドライバをアンインストールする。これでマシンを再起動すると今度は、セカンダリスレーブのDVD-ROMドライブはデバイスとして存在はするがアクセスできず、セカンダリマスタのCD-ROMドライブは存在すら無いという事態に悪化する。

困ったことだ。CD-ROMが読めない状況になった。もうヤケクソで、デバイスマネージャのハードディスクコントローラ「Intel 82371AB PCI Bus Master IDE Controller」を削除してみる。マシンを再起動。また新しいデバイスが発見され、今度はドライバのパスを訊いてくる。前述のパスをすると、今度はCD-ROM、DVD-ROM共動作するようになった。訳分からん。

デバイスマネージャで確認すると、ハードディスクコントローラには、セカンダリIDEコントローラ(デュアルFIFO)とプライマリIDEコントローラ(デュアルFIFO)があり、ハードディスクドライブは2台ともDMAのチェックが可能に、CD-ROMは2台ともDMA及び同期転送のチェックが可能になっている。どうやら結果オーライ?

PCI Bridgeドライバのインストール

M/Bのマニュアルの次の書いてあるのは、PCI Bridgeドライバのインストールである。前のVIA MVP3でもそうだったが、デバイスマネージャ上にその他のデバイスとしてPCI Bridgeがあり、さらに今回はPCI Universal Serial Busというのもある。

再びM/Bに付属のCD-ROMを挿入し、メニューからDrivers/PCI Bridge Driver for Windows95を選択する。インストーラが起動し、NextやYesを入力すると、すぐに作業は完了し、再起動を促される。言われるままにすると、Windows95の起動時に、最初不明なデバイスと表示されすぐにデバイス名が表示されるということを幾つか繰り返し、また再起動を要求される。次の再起動でも同様の作業を行い、うち一つ、Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controllerだけは、ドライバを要求するが結局自動的にドライバを見付けるという動作をし、無事Winows95は起動した。

デバイスマネージャを見ると、

となっており、USB以外はマニュアル通りドライバが読み込まれたようである。


何となくスッキリしない点もあるが、まあこれで使ってみるか。

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