DRAM Cacheable Range

自作2号(EPOX EP-58MVP3C-M)には、とりあえず64MBのメモリを取り付けていたが、動画をはじめ色々やると、やはり64MBでは心もとない。SDRAM128MBは年初に10万円もしていたのが、現在では2万円ちょっとである。ここは一つ奮発して128MBのSDRAMを購入することにした。


PC100 CL-2 7nsをゲット

せっかく買うのだからPC100対応のメモリを買いたい。PC100非対応との価格差もずいぶんと小さくなったし。またよくは分からないが、CL(CAS Latency)-2というのが良いらしい(CAS Latencyの簡単な説明はこちら)。で、実際に店に行ってみると、CL-2でも7nsと6nsがある。価格は、6nsが\24800、7nsが\21,800である。迷ったがまあ良い方を買うかと思い店員に言うと品切れとのこと。残念なのが半分と、財布が助かった喜びが半分で、迷わず7nsの方を購入。ショップの話では、FSB100MHzなら7nsで十分とのこと。まあいいだろ。

早速マシンにメモりを取り付け、電源ON。メモリテストも無事通過し、Windows95が起動。が、BIOSの立ち上がりの途中で気になるメッセージが出ている。以前からそのメッセージは目にしていたが、メモリを追加するといよいよ真剣に気になりだした。

「DRAM Cacheable Range 128M」

いわゆるL2キャッシュの有効範囲で、Intelの430TXと違ってMVP3は64MBで頭打ちなんてことは確かなかったはずだと思いながら、しかし、現実に現在メモリを192MBにした今でも表示は128MBである。BIOSに設定があるはずと思い、見てみるがそれらしいものは見付からない。おかしい。

どうやらキャッシュ範囲は128MB

もう手に負えない感じになってきたので、ネット上を彷徨い、これに関する情報を収集する。すると、同じチップセット(MVP3)を使っているVIAのFAQに記述がある。L2が1MBの場合はキャッシュ範囲は256MB、512MBの場合は128MBと書いてある。ガ〜ン。ショック。

最近はCeleronなんて、そもそもL2を持たないCPUもあるぐらいだし、キャッシュの有効範囲を超えても、作業によっては大量のメモリの方がスピードアップには有効という話もあるけど。

間違いなくキャッシュ範囲は128MB

念のためEPOXの販売代理店のマスターシードにメールで訊いてみる。

マスターシードの回答は、L2が1MBの製品と間違えたようであるが、「CHIPSET FEATURE SETUP」の「Sustained 3T Write」を「Enabled (Write Through mode L2 Cache)」にすると256MB、「Disabled (Write Backmode L2 Cache)」にすると128MBになるとのこと。デフォルトは「Enabled」なので、試しに「Disabled」にしてみると、起動時の表示は「DRAM Cacheable Range 64MB」になった。どうやら間違いなくこのM/Bでは128MBまでしかL2キャッシュが有効にならないようである。


容量を取るか、キャッシュ範囲を取るか、迷うところだ。とりあえず128MBだけにしてみたが。

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