PC-DVD CineMaster

訳も分からずMPEG2に突入し、デモプログラムではあるが一応MPEG2エンコードとデコードができた。さて、MPEG2といえばやはりDVDである。やはりここまできたら、話題のDVDを見てみたい。

DVDを簡単に見ようとと思えば、家電の範疇に入るDVDプレイヤを買うのが手っ取り早いが、それではPC好きとしては納得できない。ここは一つ、PCでDVDを見ることに挑戦したい。


DVDをPCで見る方法

DVDをPCで見るには大きく次の3通りの方法があるようである。

1.ソフトウエアのみによる再生

2.MPEG2再生支援機能付きビデオカード

3.専用デコーダカード

以上から、専用デコーダカードを買うことに決定した。また、どうせDVDドライブも買わなければならないし、デコーダカードと対応DVDドライブという問題なども避けたいので、できればDVDドライブとデコーダカードのセット品を目指すことにした。

DVDキット

Webで情報を探すと次のようなDVDキットが見付かった。

No メーカ 製品名 標準価格
(実勢価格)
ドライブ デコーダ
1 クリエイティブ PC-DVD Encore Dxr2 34800
(2x)

(アナログオーバーレイ)
(ビデオカードループバック)
2 アイオーデータ DVD-AB2/GV 59800
(2x)

(アナログオーバーレイ)
3 メルコ DVU-K10FB 108000
CineMaster
(デジタルオーバーレイ)
4 松下 LK-RV8581AT 128000
(2x)
5 ウエップシステム CineMaster Upgrade Kit 東芝SD-M1102
(2x)
CineMaster
(デジタルオーバーレイ)
6 シネックス DVD-ROM Drive Kit CineMaster (39800) 東芝SD-M1102
(2x)
CineMaster
(デジタルオーバーレイ)

CineMasterというデコーダカードを採用している製品が多い。

CineMaster

調べてみると、このCineMasterの開発元は米Quadrant International社であるのが分かった。採用メーカは上記以外に、DELL Dimension XPSシリーズなどもあるようである。Web上で拾った情報では、評判はまあまあという感じである。

Synnex DVD-ROM Drive Kit CineMaster

というとで、CineMasterをセットしているDVDキットを探し、Synnex DVD-ROM Drive Kit CineMasterを購入した。早速自作2号(Epox)にドライブとカードを取り付け、ドライバやソフト(DVD Player)をインストール。PnPも問題なく作動し、セットアップは簡単に終了した。

DVD再生

一緒に買ってきたDVDソフト「イレイザー」をドライブに入れスタートボタンを押す。

映像ウインドウを引き延ばすと、絵が飛んでしまう。映像ウインドウ上で右クリックして「ビデオウインドウサイズ/デフォルトサイズ」を選択すると、映像ウインドウは大きくなったが、ウインドウの上の方に線がパラパラ表示されるだけでやはり絵にならない。

と思ってやっとマニュアルを見ると、最後のページに「Matrox Mystique及びMillenniumはCineMasterが期待しているDirectDrawオーバーレイ機能をサポートしていません。このため、これらのカードではEnable DirectDraw Support for Overlyaのチェックをはずす必要があります」とある。

言われたとおり、デバイスマネージャからCineMasterのプロパティを開き、「オーバーレイにDirectDrawを使用する」のチェックを外し、再び再生をしてみるがやはりダメである。映像は大きくならない。「Maximum horizontal inlay pixels/Maximum horizontal overlay source pixels」を320にして、やっと小さな映像が見られるだけである。MPEG1をActiveMovieで再生する場合には2倍サイズも可能なのに。


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