モニタから超音波
ふと気が付くとモニタから「キーン」という高い音が出ている。何だろう、モニタの故障か?
原因は何だろう?
モニタ(Nanao FlexScan E55D)のマニュアルを見るが、トラブルシューティングにもこのような音に関する記述は無い。
どこかケーブルでも緩んでいるのかと一応チェックし、締め直してみたが一向に変わらない。
モニタにはGatewayと自作機の2系統を入力しているので、試しに自作機の電源を入れてみるが、こちらは全然問題無い。
と、ここで気が付いた(もっと早く気が付けよ)。ディスプレイドライバを変えた!
ディスプレイドライバ?
ディスプレイドライバはバージョンによって不具合が出る場合もあることを聞いたことがある。必ずしも最新バージョンがベストではないのだ。困った。古〜いバージョンは確かGatewwayの添付FDにあったが、中間のドライバは無い。雑誌の付録を漁る手もあるが、折角の最新バージョンは本当にダメなのだろうか。
思い付きで、画面の解像度を1280x1024から1152x864に落としてみる。すると、あっさり超音波は止まった。ん〜、しかし、字がデカイ。気に入らない。折角このモニタは推奨解像度を1280x1024とし、リフレッシュレートも85Hzが可能としているのに(実際その解像度で小さい字も綺麗に見える)。
次に試すのは、コマツソフトのFAQにあったトラブル時の設定変更である。まずは「Use automatic PCI bus retries」。意味も分からずやってみる。しかし、ダメ。意味も分からず変更したのでデフォルトに戻す。
次はSYSTEM.INIの変更か、面倒だなぁ。
ん?止まった
しかし、こんなことをしているうちに何だか音は消えた。何なんだろう???関係ないかもしれないが、前から気になっているのは、このMillenniumのRAMDACが市販の220MHzと違って175MHzなことである。今回の異音とは関係無いのかもしれないが、何だか仕様を落としている部分は気に入らない。
Nanaoのサポート
翌日再び使っていると、最初は良かったが途中からまた超音波を発し出した。症状は同じである。やはりこのままでは使用に耐えない。問題の切り分けが難しいが、とりあえず音が出ているのがモニタなのでNanaoに連絡をしてみることにした。
Nanaoの応対は良かった。最初に出た女性に状況を説明すると、暫くして男性に替わった。こちらの説明は伝わっているようで、早速問題の解決方法を考えてくれた。まず、モニタの故障の可能性はあるが、他にも原因は考えられる。PC2台で2系統使っているならば、BNCとD-SUBを入れ替えてみて欲しいとのこと。それでも症状が出るならモニタの故障も考えられる。ただ、ビデオカードがMillenniumであると難しい面もあり、本当は出来ることになっているリフレッシュレート85Hzも若干落とさないといけないかもしれないとのこと。カタログスペック上は確かにリフレッシュレート85Hzを謳っているが、M/Bのノイズを拾ってしまう場合や、ビデオカードの高周波が漏れて異音が出る場合もあるとのこと。
ケーブルを繋ぎ替えてテスト
電話をしたのは自宅ではなかったので、帰宅後早速試してみようと電源ON。まずは確かに超音波が出ることを確認してからモニタケーブルの繋ぎ替えをしてみようという作戦である。が、しかし、今日に限って超音波が出ない・・・・・
困った。こういうのが一番困る。調子が良かったり悪かったりすると原因の特定が難しい。また音が出た時にやってみるしかないか。と思ってウーロン茶を取りに行って戻ると、出てる出てる超音波。良かったぁ〜、ということはないが、これでテストは出来る。
自作機に繋いでいたD-SUBのケーブルをGatewayに繋いでみる。マシンを起動し暫く使うが超音波は出ない。ん〜、どういうことだ?暫く使っても出ない。しかし、「画面のプロパティ/ディスプレイの詳細」を見るとリフレッシュレートが勝手に75Hzになっている。これなら異音は出ないわけである。
また、思い出したがこのBNCケーブルはNanao純正ではない。モニタを買った○フ○ップに置いてなかったので、汎用品を買ってしまったのだ。他メーカではあまり聞かないが、Nanaoは純正ケーブルを用意している。また要因が増えてしまった。ケーブルが悪いのかもしれない。また、Nanao純正ではないからでなく、ただ単にケーブルが痛んでいるからかもしれない。
再びNanoaのサポート
ケーブルを繋ぎ替えたところ音は出なくなったが、リフレッシュレートが75Hzに落ちた件を話すと、「モニタ自体がそのような信号を送ったりすることはなく、OSがビデオカードやモニタの情報を見てリフレッシュレートを決定する仕組みです」とのこと。また、「85Hzなどのハイリフレッシュで使うならBNCで使ってもらった方が良いです」とのこと。ここで、ケーブルが実は純正でないのを話すと、「それは是非純正を使って下さい。当社のは高周波対策などに特に配慮してケーブルを作っています」と言われてしまった。う〜ん、純正ケーブルを買いに行くかぁ。
D-SUB
D-SUB接続でもリフレッシュレートを85Hzに出来ないのかなぁと、またマシンを立ち上げると、なんと!リフレッシュレートが85Hzになっている。もちろん接続はD-SUBのままである。何だかよく分からないが、再起動するだけで自動的に最適化されたようである。結果オーライなので、その件は放っておき、BNCと画質なんかに違いは無いのか見てみる。
デスクトップはWindows95標準の緑色にしているが、そう言う目で見ると何となく透き通ったような感じが低い気もする。一般のウインドウに違いは感じられない。Photoshopで写真画像を開いて見ると、透明感みたいな人の顔の生き生きした感じが低い気もするが、並べて比較しているわけでもなく、素人では分からない。
次にもう一度BNCで繋ぎ直してみる。同じ画像を見てみる。ん〜、同じだなぁ〜。デスクトップは?ん〜、これも気のせいだったなぁ。ふ〜む。違うのはやっぱりBNCでは異音が出ること。ガクッ。もっと使い方が違う人は別として、自分の使用環境の範囲でBNCって価値あるのだろうか。2系統入力のためには必然的に片方がBNCになるが。
Nanao純正ケーブルを購入
ディスプレイカードの特性が原因とも考えられるが、とりあえず一番疑わしいモニタケーブルを購入した。しかし、Nanao純正は高い。標準価格8,000円である。もちろん定価で買ったわけではないが、D-SUBの汎用品に比べれると3倍もする。
ケーブルを付け替える前に、もう一度暫く使ってみる。また音がし出した時、画面をよく見ると緑色のデスクトップの一部が波立つように振動しているのを発見した。やはりまともに表示は出来ていないようである。
ここで、電源を落とし、電源ケーブルも抜いてモニタケーブルを付け替える。マシンを立ち上げ暫く使うが今度は異音は出ない。一見改善されたようにも見えるが、これで暫く使ってみないと分からないだろう。
Mystiqueも
このモニタのトラブルをどうにかするのとは関係なく、自作機の方のビデオカードを買い換えた。またまたMatroxで、今度はMystique220である。何故Mystiqueかは別のところで書くとして、このカードはMillenniumと同じドライバを使う。ただ、日本語版を買ったので、日本語化されたバージョンではあるが。
ディスプレイドライバなどの設定も終わり、(懲りずにまた)24bitで1280x1024、リフレッシュレート85Hzで使っていたらまたあの音が出た。ほんの少しの間で、初めはさんざん悩まされたための幻聴かとも思ったがどうも違う。今度はD-SUBである。いい加減にしてくれ〜。