ハードディスクのお手入れ
さて、Cドライブの容量が一杯になり、しかもいくつかのファイルが壊れているようである。思い切りよくWindows95の再インストールという手もあるが、それは最終手段として置いておき、出来る限りの修復を行ってみる。
「スキャンディスク」と「デフラグ」
まず、ハードディスクと言えば「スキャンディスク」であるが、個人的には「デフラグ」が好きである。もちろん2つのツールの目的は違うが、「デフラグ」はディスクの中身を整理してくれるだけでなく、最初の段階でディスクにエラーがある場合、「スキャンディスク」をするよう警告も出してくれる。従って、一番確実なのは「スキャンディスク/完全」であるが、手っ取り早く様子を見るには便利である。それに何といっても、あのデフラグ中の表示が、いかにも「整理整頓してます」って感じで見ていて好きなのである(変なヤツ)。
というわけで、「デフラグ」をやってみる。やはり、あっさりエラーが出た。しかし、以前から「デフラグ」でエラーが出ても、「スキャンディスク/完全」をやってみるとエラーは無いということが何度もあった。今回はもう一度「デフラグ」をやってみる。今度はエラーが出ない。何なんだろうね、これは?
フォントファイルを修復しようとしたが
もうディスクのエラーは放っておき、壊れたファイルを元に戻すことを考える。もちろん壊れたファイル自体を修復するなんて芸当は出来ないので、壊れたファイルを特定し、大元のFDやCD-ROMからコピーするわけである。
現在壊れているのが分かっているのは、一太郎関係とフォントである。一太郎というかワープロは最近めっきり使わなくなった。自宅ではプリントアウトをほとんどしないので、体裁を整える必要は少なく、HTMLかTEXTで大抵のことは用が足りてしまうのである。ということで、一太郎は後回しにして、フォントを直すことを先に考える。
つい最近会社のPCでも全く同じ症状が出たが、その時は別のPCからフォントファイルをコピーして直した。自宅もLANにはなっているので、自作1号からフォントファイルを持ってくればいい。ちなみにWindows95のCD-ROMでは、ファイルが圧縮されているのでダイレクトにコピーは出来ない。Gatewayから自作1号のハードディスクを見る。ところが、「Fonts」の中身がどうもおかしい。Gatewayには88個のフォントがインストールされているが、自作1号には23個しか無いはずである。ところが「ネットワークコンピュータ」から追っていっても、ドライブの割り当てをして「Explorer」で見ていっても、自作1号にもフォントファイルが88個あるように表示されてしまう。
Gatewayから見ている自作1号のフォントは本当に自作1号のファイルか怪しいので、ここでコピーするのは止めた。ふと思い付いたが、ドライブレターが割り当てられていれば「MS-DOSプロンプト」でも見えるはずである。試してみると、ある。ファイル数も合っている。ここでcopyをしてみた(久しぶりのコマンドラインでのコピーにやや緊張)。コピーしたファイルを開くと、なんとやはり文字化け!!!ど〜してぇ〜?
ディスプレイドライバか?
どうやらフォントファイルは壊れていないようである。と、ここで思い付いたのが、直前にアップデートした「ディスプレイドライバ」である。コマツソフトのWebページにも、FAQに文字化けの件が書いてあった。早速見に行く。該当しそうなのは、
Q.通信時の文字落ち、文字化け
A.「画面のプロパティ/MGA Settings(または 設定)/アドバンスド/パフォーマンス」で[Use
Automatic PCI bus retries]のチェックを外す。
または、
「ファイル名を指定して実行」で"SYSEDIT.EXE"を実行し、"SYSTEM.INI"ウィンドウの最後に次の2行を追加する。
[MGA.DRV]
PciChipSet=1
Q.文字や図形の描画がおかしい
A.「画面のプロパティ/MGA Settings/Advanced/Performance」で各項目のチェックを一つずつ外す。特に[USE
Polygon acceleration]。
ついでに、Adaptec AHA-2940に関する記述も見付けた。
Q.Adaptec AHA-2940を使用しているが、Millennium/MystiqueをインストールするとWindows95でSCSIデバイスにアクセス出来なくなる。
A.Windows95が標準で備えているAHA-29XX用ミニポートドライバを使用せず、AHA-2940の最新のドライバにバージョンアップする。
(ドライバはAdaptec社のホームページ(http://www.adaptec.com)やNiftty-Serv
のフォーラム(SASAPTEC)より入手可能)
GatewayでCD-Rが使えない原因はこれか?と思ったが今更しょうがない。今は文字化けである。
ハングアップ、そして
書いてあることを色々試してみようと思い、ダイヤルアップを一旦切る。しかし、ハングアップ。最近ダイヤルアップ切断時のハングアップが多い。マウスも動かないし、「Ctrl+Alt+Del」も効かない。こうなると、リセットしかない。幸いかどうかは分からないが、Gatewayには電源スイッチとリセットスイッチもある。
リセットをかけて、マシンを再起動。さらに状況が悪くなっていないか再確認。すると、なんと!フォントが直っている!!!
この日は長時間マシンを続けて使っていた。Windows95が中で何をしているか、メモリをどうしてるかは知らないが、なんだかメモリが絡まっていたようなことだろうか?まあとりあえず直った。良かった良かった。
Netscapeのキャッシュファイル
次の問題はハードディスクが一杯なことである。一太郎6.3のアンインストールも考えたが、Netscapeのキャッシュを思い出した。デフォルトが5MBなのを50MBにして使っているのである。これをDドライブに移動しよう。ファイルをコピーしようとすると、えらく時間がかかる。見るとファイル数が8000もある。無事ファイルのコピーが完了したので、Netscapeのキャッシュドライブの設定を変更し、Cドライブのキャッシュファイルを全て消す。「これで50MBが浮くはずだ」と見てみると、空き領域が300MB以上になっている!!!
クラスタサイズだろう。キャッシュファイルは小さいのが多いから、実際のファイルサイズが1KBでも32KBを占有し、こんなことになっていたのだろう。そういえば、どこかでキャッシュには小さいドライブを別に作りそこに割り当てる手法を見たことがある。なぁ〜るほどねぇ。今回はとりあえずキャッシュサイズを5MBにし直して良しとしよう。
他にどんなファイルが壊れているのかは分からないが、差し当たっての問題は無くなった。Windows95の再インストールなんてせずに済んで良かった。