System Commanderのポイント
せっかく作ったパーティションとSystem Commanderの設定を、実験だったとは言え、やり直すか少々迷ったが、やはり当初の予定からだいぶずれているので、やり直しを決めた。だいいち、Windows95の同じバージョンを3つも入れてもほとんど意味が無い。
ドライブレター(その1)
前回までの実験で、ブート時にSystem Commanderによって基本に設定されるもの以外のパーティションは、Windows95におけるドライブレターが拡張パーティションの後ろになることが分かった。つまり、少なくともWindows95では、どのWindows95を起動しても拡張パーティションの第1論理ドライブがD:になる。
アプリケーションをインストールする論理ドライブのドライブレターが、起動するWindows次第で変わるだけであれば、それなりにアプリケーションをインストールすれば済む。しかし、悪い方向の予想として一番困るのは、一つのWindows95において、アプリケーションを入れたパーティションのドライブレターが、他の3つの基本パーティションの影響で、D:になったりE:になったり動くことであった。
例えば、パーティション0にインストールしたWindows95で起動すると、当然これがC:になり、次のパーティションがD:、次がE:、アプリケーションがF:になる。
パーティション0 | Windows95(A) | C: |
パーティション1 | Windows95(B) | D: |
パーティション2 | Windows95(C) | E: |
パーティション3 | アプリケーション | F: |
しかし、ここで仮に、パーティション2にFAT32のWindows95OSR2をインストールすると、そのパーティションにはドライブレターが割り当てられず、アプリケーション3のドライブレターがE:に変わってしまうといった場合である。
パーティション0 | Windows95(A) | C: |
パーティション1 | Windows95(B) | D: |
パーティション2 | Windows95OSR2(FAT32) | - |
パーティション3 | アプリケーション | E: |
ただし、現在確認したのはWindows95だけなので、他のOSでも同じ動きかは不明である。論理ドライブにインストールしようと思っているWindowsNTがどのように振る舞うか、まさかアプリケーションより後方にインストールしても前に出てくることはないだろうが、あくまで憶測である。
ドライブレター(その2)
また、ハードディスク上で、拡張パーティションより後ろに確保した基本パーティションでも、ブート時には当然C:になり、実際には前方にある拡張パーティションがD:以降に割り当てられるのも確認できた。従って、パーティションの順番を、「基本、拡張、基本、基本」と並べても問題は無さそうである。これは助かる。先にメインのWindows95を入れる基本パーティションを作り、次にアプリケーションを入れる拡張パーティションを作る、それからSystem Commanderをインストールして、さらに基本パーティションを作り別のOSを入れることもできそうである。
しかし、うっかり忘れていたが、DOS及びWindows95のfdiskは一つのハードディスクに基本パーティションと拡張パーティションをそれぞれ1つずつしか確保できない。従って、拡張パーティションを1つ確保している場合、一旦基本にしたパーティションは後から拡張には転用できない。これはSystem Commanderを使っても、fdiskの時点で拡張パーティションは見えてしまうので無理であろう。
パーティション計画
以上から、パーティションの取り方は当初計画から次のように変更することにした。
HD | パーティション | 容量 | 内容 | ||
AC34300 | 0 | 基本 | 600MB | Windows95,System Commander | |
1 | 拡張 | 論理1 | 1000MB | Windows Common Area | |
論理2 | 95MB | 予備 | |||
論理3 | 600MB | WindowsNT Workstation | |||
論理4 | 600MB | WindowsNT Server | |||
2 | 基本 | 600MB | Windows95OSR2 | ||
3 | 基本 | 600MB | Windows98beta |