オリジナル音楽CD
CD-Rのセットアップ完了と同時に、雑誌で、古いカセットテープからCDを作る記事を見付けた。昔バンドをやっていた時に録音したテープをCDにするという話である。そういや、自分も高校生の時、友人とバンドまがいをしてテープを作った。今でもテープは捨てないでいる。もしかしたらだいぶ劣化しているかもしれないが。
WaveStudio
記事中で使用するのは「Creative AWE64」という、現在自作機に付けているのと同じサウンドカードである。これに付属の「Wave Studio」と言うソフトを使うと、ステレオチャンネル、サンプリング周波数44.1KHz、サンプリングサイズ16bitというオーディオCD並の音質でWaveファイル作れるらしい(演奏は酷くても)。そうか、やっぱり高いサウンドカードは良いのぉ、などと思いながら、Sound Blaster16を付けているGatewayにインストールされているプログラムを見ると、あれ!あるじゃないWave Studio!
とりあえずマニュアルを見ずにやる、という得意技をまた使い、早速試しに録音をしてみた。と言っても、ステレオはPCと離れているし、ステレオのLine-out(L/R別のピンジャック)と、サウンドカードのLine-in(ステレオミニジャック)を繋げるケーブルも無いので、CD-ROMをかけて、それを録音してみた(Gatewayで)。
録音
「録音の設定」は先程のCD並の音質にして、「録音」を押し、CDの演奏をスタートさせる。波形みたいなものやレベルインジケータみたいなものは表示されないが、録音が進行していることを示す表示が出る。
録音を終了し、Explorerで見ると50MB程のWaveファイルが出来ている。それにしても、1曲で50MBとは巨大である。しかしCDは、音楽の場合74分で、データの場合650MBだから、5分程度の音楽が50MBというのも計算上のつじつまは合う。いわゆるマルチメディアってやつは本当に桁違いのマシンスペックが必要になる。
再生
次にこのファイルをダブルクリックしてみる。演奏が始まるかと思えば、いきなり凄いスワップが始まる。「システムモニタ」で見ていると、実メモリを64MB積んでいるのに、さらに60MB程スワップメモリを使う。そのうちサウンドレコーダが起動し、演奏が始まるが、まだガリガリとハードディスクが壊れんばかりにうるさい。一旦スワップは落ち着くが、再び途中でスワップが始まり、今度はうるさいだけでなく、演奏のテンポまで崩れてしまう。全く話にならない。
しかし、よく見れば、WaveStudioにもファイルを開いて演奏する機能はあった(だからマニュアル見ろよ)。こちらはスムーズである。ただ音が小さい。ミキサーで音量の調整をしないといけないのに、それをしなかったためである。「録音」を押した時に出る設定ウインドウに、「録音レベル」の表示が出るので、一度演奏させてみて、不都合であればミキサーで調節できるのだ。
これはなかなかいいぞ!
昔のテープを聴く
早速、昔録音したカセットテープを引っぱり出し、まずはステレオで聴いてみる。笑った、笑った。どうしようもないテープだこりゃ。最初に「皆さんこんにちは」なんてしゃべりまで入っている。10本もあるので、とりあえずざっと聴くだけでも大変だ。
と、そのうち1本が、巻き戻しが何時まで経っても終わらない。カセットデッキの中を覗くと空回りしている。やば〜と思って巻き戻しをSTOPして蓋を開けると、見事にテープは切れていた。雑誌記事でもテープが絡まったことが書いてあったが、こちらもトラブルが起きた。仕方がないので、カセットテープを分解して、テープの補修を始めた。幸い切れたのはほとんどテープの最初で録音が無い場所であった。冷蔵庫に入っているアロンアルファを取り出し、テープを1cmほど重ねてアロンアルファで接着した。
そんなこともあって、暫く聴いていたら、頭が痛くなってきた。何しろ酷い演奏である。CDにする価値があるかも怪しいものだ。
でも、ここは気分転換を兼ねて、近所のJoshinへケーブルを買いに行った。「ピンプラグL・R--ステレオミニプラグ(抵抗入り)」というのを\900で購入。似たようなもので「抵抗なし」もあったが、接続イメージ図を見ると、どうも違うみたいなので「抵抗入り」を選んだ。
環境設定
帰ってまず、自作機にAWE64の添付ソフトをインストール。WaveStudioもインストールされた。バージョンは3.19.0であった。インストール途中、システム設定ファイルに次の変更を加えるとのメッセージが出たが、意味が分からないので安易にOKとした。
[Boot]
Drivers=CTPNPSCN.DRV
[Drivers32]
MSACM.ctadp32=ctadp32.acm
MSACM.ctfs32=ctfs32.acm
[386Enh]
device=Vwavsyn.386
[drivers]
midi1=wavsynwg.drv
midi2=ctvmd.drv
さて、次はステレオとPCの接続だ。アンプの出力コネクタ(録音と書いてある)にケーブルを挿し、PCの「LINE IN」と接続。WaveStudioを起動し、ミキサーで録音レベルを見る。しかし、全然レベルは動かない。おかしいなと思い、今度はPCの「MIC」に接続してみるがこれもダメ。
そうか、カセットデッキの出力コネクタに繋げないといけないのか、と思い直しやってみるが、これもダメ。PC側も「LINE IN」と「MIC」の両方試したがダメ。さらにGatewayにも繋いでみたがこれも全部ダメ。試しにAWE64に付属のマイクを「MIC」に繋げるとこれはOK。
ダメだ、こりゃあ!
一番怪しいのはケーブルだろう。2台のPCのサウンドカードのLINE INが両方とも故障しているとは思えないし。やり直しだなぁ。
それにしても、ステレオは10年以上前のミニコンポで、CDデッキが無かったので全然デザインが違うものを買い足したが、それも今は壊れてCDの再生が出来ない。この際、ステレオも買い換えかなぁ。まずい!また買い物病が出そうだ!!!