CD-R(その2)
前回の音楽CDの試し焼きに引き続き、普通のCD-ROMの試し焼きをしてみた。
「Working Directory」の変更
今回は環境設定を若干変えて、「Working Directory」をIDE HDからSCSI HDにしてみた。SCSIのHDはDMA転送のはずなので、一般的にはCPUの負荷がIDEに比べ小さくなるので、このようなテンポラリファイルを置くのには適していると言われている。しかし、ここで不安を感じながら設定変更しているのは、Quantum Fireball TM3200Sの回転数が4500rpmと、IDEの5400rpmより低いためである。以前のベンチマーク「Wintune95」でも、このHDはあまり思わしくない成績であった。
しかし、CDを焼く場合、「Test」というのがあるので、割合気軽にできる。今回はダメもとでやってみよう。
「CD Type」に「CD-ROM」を選択
前回の音楽CDは「CD Type」の選択で「CD-Audio」を選択したが、今回は普通のDATAなので、まず「CD-ROM」を選択してみる。「Edit」を押すと、以前と雰囲気は似ているが違うシートが起動し、何だかよく分からない。
「CD Type」に「Cue Sheet」を選択
困った所で思いついたのは、前に見たCD-R情報ページで紹介されていた「Cue Sheet」を使う方法である。「CD Type」を「Cue Sheet」に選択し直してから「Project」「Create/Edit」「Cue Sheet」を選択。以前とよく似たシートが起動した。前と同じように「View the CD-R drive」のツールボタンを押し、CD-Rに入れたCDの中身を「My CD-ROM」に表示させる。すると、出てきたのは「TRACK01 〜Min:〜Sec:Type=Data(Mode1)」の一つだけである。ふ〜ん、こんな風になるのか、とよく分からず次へ進む。このトラックを「My CD-R」へドラッグする。
ExplorerでHDの中を見ると、Disctrax.001とSheet001.cueなるファイルができている。ここで、前述のCue Sheetの使い方で注意されているとおり、「My CD-R」の中を見ると確かに「Audio(Mode0〜)」となっているので、これをダブルクリックして「CD-ROM(Mode1〜)」に変更する。ポーズも「Pause is included in datafile」を選択する。あとは「File」の「Save&Close」を選択して準備は終わり。
お約束の「Test」を押す。テストが成功したらホントに焼くにOKをして、待つこと数十分。やっぱり2倍速って遅いなぁ。テストは成功し、本焼きが始まる。焼いている時のインジケータを見る限りでは、「Buffer」のレベルはHDの違いによる差は無い。どちらももうすぐ100%である。
ガ〜といって、CDが出てきた。出来上がりである。まずはGatewayのCD-ROMドライブに入れてみる。すると、
「F:\にアクセスできません。デバイスの準備ができていません。」
ん?おかしいなぁ。次に自作機のCD-ROMドライブへ入れて見る。しかし、ここでも同じ。最後にCD-Rに入れてみる。同じ・・・・・。
失敗だぁ!!!
「CD Type」に「Mixed Mode Disc」を選択
落ち込みながら(といっても最近CD-Rメディアはどんどん安くなっているのでそう大きくはない)、Gearのマニュアルをパラパラ見ていると、「Mixed Mode Disc」なる部分が目に留まった。英語であるが、どうも「市販のマルチメディアCDやゲームの多くはこのフォーマットである」と書いてあるようである。で、次にそれを確定するには、「Tool/Disc Information」で表示される情報を見よとある。見てみると、確かに「Track1」は「Mode1」である。「Track2」は無いが、どうもコレくさい。
言われるとおりやってみようと決めて取り掛かる。まず、「Temp」というディレクトリを作り、そこへファイルをコピーする。次にGearを起動し、「Mixed Mode 1(CD-ROM+CD Audio)」を選択し「Create」を押す。「Disc Size」を選択し(74min)、新規イメージの名前を入力する(後で分かったがこの名前がCDのラベルになる)。次に「Create」を押すと、Gearのメイン画面に戻るので、「Edit」を押す。デフォルトで「My C:drive」と書いてある部分を先程作成した「Temp」にし、ファイルとディレクトリを選択して「My ISO Track」にドラッグし、「File」「Close」で終了する。次にAudio Trackの説明があるが、このCDにはそれが無いので飛ばし、「File」「Save&Close」とする。あとはブランクCDを挿入し、お約束の「Test」から始める。
結果は上手くいったようである。今度はどのCD-ROMドライブでも中身が見える。Gearは多機能であるが難しいとの評判であるが、本当にそうである。マニュアルも英語だし。
ふぅ〜、良かったぁ!