お久しぶりのLinux
マシンのパーツ入れ替えやら何やらしているうちに、Linuxはハードディスクの低レベルフォーマットと共に消え去っていた。Windows98は発売されてから暫く経ち、まあまあの売れ行きらしいが、どうもBeta3を見ていた感じでは「これは使ってみたい」というインパクトが感じられない。ここは一つ「UNIXもちょっとはできると言いたい」というカッコだけで再インストールをしてみる。
Red Hat Linux 4.0
PCで使えるUNIX(厳密にはUNIXではない?)にも色々あり、Linuxと人気を二分すると言われるFreeBSDというのもある。本屋を覗いてみると、参考書籍の数ではFreeBSDの方が若干多いかなという感じである。また、Linuxの中にもRed Hat、Slackware、Debian、Turbo Linux日本語と色々あり、本の数ではSlackwareがやや優勢という感じである。
参考書籍は多いに越したことはないが、以前一応インストールが上手くいったのがRed Hat Linuxであり、読まないのに何故か買ってしまう不思議な雑誌「Linux Japan」もあるので、やはりRed Hat Linuxをインストールすることにする。
なお、以前インストールしたのが1997年8月17日で1年以上も経っていたので、Red Hat Linuxも4.0から4.2になっているが、ここは「Linux入門キット」に添付しているRed Hat Linux 4.0をインストールすることにする。
マシン構成
パーツはあまり最新ではない方が確実にサポートされるので苦労は少ないようである。AMD K6+VIA MVP3でも問題は無いかもしれないが、ここは手堅く自作1号のPentium+430HXでいくことにし、ビデオカードもCanopus Power Window T64V MP(Trio64V+)とする。サウンドカードとSCSI H/Aは不安材料だが、自作1号の構成を変えるのは面倒なので冒険である。
M/B : ASUS P/I-P55T2P4
CPU : Pentium MMX 166MHz
Memory : EDO128MB
HDD : Western Digital WDAC34300 + WDAC21200 (WDAC34300はWindowsで使用)
FDD : Mitsumi D353D5(2mode)
CD-ROM : Melco CDI-4FB(4x)
CD-R : Matshita CW-7501(これは無理かな?)
Video : Canopus Power Window T64V MP(Trip64V+)
Sound : Clic ATC-931(最近Opti Soundに改名)
NIC : ELECOM LD-NE20/T(NE2000 Compatibleのはず)
SCSI : Tekram DC-390U
Mouse : N/B 2ボタン
Keyboard : 日本語106
インストーラ起動
「Linux入門キット」によれば、MS-DOSでマシンを起動して、CD-ROMから直接インストーラを起動することができると書いている。ただし、Windows95ではなく、DOSモードで立ち上げ直すとある。言われたとおりしてみるが、これではCD-ROMにドライブ割り当てが見付からない。
そこで今度は、Windows95のインストールに使っているFDのMS-DOSを使ってみた。もちろんCD-ROMドライバの組み込みもセットされている。しかし、MS-DOSの起動後「us」と入力して英語モードにするとあるが、そんなコマンドは無いと言われ、これもまた上手くいかない。仕方がないので、FDをもう1枚コピーして、config.sysの日本語組み込み部分をコメントアウトにする。これで直接英語モードで起動し、CD-ROMも見られるようになった。
しかし、これなら以前やったブートディスクを作る方法の方が簡単だったかもしれない。
インストール開始
カレントをCD-ROM(q:)に移動し、installと入力。
ウエルカム・メッセージが表示されるので、指示に従い何かキーを押す。
Installation Methodの選択を要求されるので、1.Boot directly from CD-ROMを選ぶ。
ハードウエア環境に関しての質問に答えていく。
途中SCSIがあるか訊くので、試しにYesとしてみるが、Tekramは選択肢に無いので、CancelしてNoに変更。
Partition Diskでは、インストール予定のIDE Primary SlaveがFat16のままなのでEditを選択。
まずは「d」で既存パーティションを削除。
次に「n」でパーティションの作成。
Command Actionは「e extended」を選択し、1.2GB全域を指定。
再び「n」で、今度は「logical」を選択し、まず約1GBを確保し、さらに残りも確保する。
「p」で状況を確認し、「t」でhdb2のIdを83(Linux native)から82(Linux swap)に変更する。
「w」で変更を保存して終了。
再び、各種設定に戻るので質問に答えていく。
Configure Mouse : Microsoft compatible (serial) [*] Emulate
3 Buttons?
Pick Your Serial Port : /dev/cua0 (COM1 under DOS)
Choose A Card : S3-Trio64 (generic) S3-Trio64
Monitor Setup : Generic Multisync
Video Memory : 2048
Clockchip Configuration : S3 SDAC (86C716)
Select Video Modes : 8bit: [*]"1024x768" 16bit: [*]"1024x768"
Network Configuration : No
Configure Timezones : [*] Local time Japan
Configure Keyboard : us
Root Password :
Lilo Installation : /dev/hdb5 First sector of root partition
Bootable Partitions : /dev/hda1 DOS 16-bit >=32M dosはBoot labelをCLEAR
/dev/hdb5 Linux naive linux
選択肢は基本的に以前のインストール時と同じにした。ただし、Lilo InstallationはSystem Commanderのマニュアルに従い、ルートスーパーブロックとした。以上で、インストールは完了し、「DONE」で再起動。
ブート
無事Linuxは起動し、rootのパスワードも通る。さて、何はなくとも、まずはX Windowだ。
startx
ん?画面がブラックアウトした.....前は上手くいったのに!