ブラックアウトLinux

久しぶりのLinuxのインストール。インストール方法とパッケージは若干変えたが、基本的に以前と同じRed Hat Linux 4.0で、各種設定も以前インストールした時のメモに従い同じにした。しかし、結果は、Xの起動でブラックアウトし、マシンは完全に凍り付いた。キーボードからは何も受け付けられず、ハードディスクのアクセスランプは点きっぱなし、モニタは信号が来てないことを示す点滅状態と、さんさんたる結果に終わった。


もう一度インストール

画面がブラックアウトするのはWindows95などでも聞く話で、モニタのスペックを上回る設定や、ビデオカードのドライバを誤った場合には起こりうるようである(自分が実際そうなったことは無いが)。そういえばLinuxはWindows95みたいなSafeModeなんてのは無いのだろうか。

原因はそのあたりとは思うが、なんせ訳が分からないので、単純にもう一度一からインストールしてみることにした。

しかし結果は同じであった。記憶をたどると、以前はモニタを三菱RD15Dではなく、ナナオFrexScanE55Dだったような気もしたので、そちらに繋ぎ直してもみたが、やはりダメだった。

パッケージを変更

あと明らかに変えたのはパッケージである。以前はLinux Japan Vol.2に付属のCD-ROMからインストールしたので、今度はパッケージをそれに変えてインストールしてみた。

しかし、それでも結果は同じである。訳が分からない。

Xconfigurator

Linux入門キットを見ると、Xが起動しない場合は、/usr/X11R6/binに移り、xf86Configと入力しXF86Configを起動するとあるので、そのとおりしてみる。英語のメッセージがドカドカ表示され、続いて一つ一つの設定をどうするか訊いてくる。適当に答えて終了し、再度startxと入力してみるが、結果は変わらない。どうもこの英語のテキストがたくさん出るのはうっとうしいし、上手くもいかない。

困ったところで、Red Hat Linux 4.2が収録されているLinux Japan Vol.6を見ると、Xconfiguratorというものが書いてある。これは/rootのままで良いらしく、Xconfiguratorと入力すると、要するに最初のインストールの時に表示されたものと同じものが起動する。今度はちょっとグラフィカルな感じでやりやすいので、何度も凍り付かせながらも色々設定を試してみた。結果は次の通り。

No. 0 1 2 3 4 5 6
Choose A Card S3-Trio64 (generic)
S3-Trio64
Generic VGA compatible
Generic VGA
S3-Trio64 (generic)
S3-Trio64
ASUS Video Magic PCI VT64 S3-Trio64
Monitor Setup(1) Generic Multisync Standard VGA,
640x480 @ 60Hz
Non-Interlaced SVGA,
1024x768 @60Hz,
800x600 @72Hz
Monitor Setup(2) - 50-70 50-100
Video Memory 2048
Clockchip Configuration S3 SDAC (86C716) No Clockchip Setting
(recommended)
S3 SDAC (86C716) No Clockchip Setting
(recommended)
Select Video Modes 8bit:1024x768
16bit:1024x768
- - 8bit:1024x768 8bit:640x480 8bit:1024x768
Probe for Clocks - X-probeonly - - - -
結果 × OK(640x480) × × × ×

No.1とNo.2で辛うじてXは起動したが、いわゆるVGA640x480で、これではあんまりである。以前は上手くいったとはいえ、ビデオカードが正確にはTrio64V+のところを、Trio64としているのが悪いのだろうか。しかし、選択肢にTrio64V+は無いし。

アップデート

Linux Japna Vol.6を見ると、XFree86をアップデートすると対応するビデオカードが増えるとある。こうなったら、前は上手くいったなどと言っていても仕方ないので、書いてあるとおりアップデートをしてみる。

CD-ROMをマウント

まずはCD-ROMのマウントである。しかし、実はこれさえやったことがない。Windows95みたいにCDを突っ込めばいいのではなく、マウントが必要なことは知っていたが、知っているのと、できるのはやはりだいぶ違う。

書いてあるとおり、mount -rt iso9660 /dev/cd-rom /mnt/cdromと入力してみるが、「does not exist」と返ってくる。おいおい、CD-ROMが無いぞ。

Linux入門キットを見ると、インストールしたばかりでは/dev/cdromは無いので、mkdir /mnt/cdromでディレクトリを作るとある。しかし、これを実行し、再度マウントをしてみるが、やはりダメである。

そのあたりの記述を見ていると、IDE接続のCD-ROMは/dev/hdcとある。そこで今度は、mount -rt iso9660 /dev/hdc /mnt/cdromとしてみる。が、これもダメ。何なんだぁ。

ここで、/devの中をls | moreで見てみると、hdと付くのはa、b、c、d、〜とたくさんある。もうやけくそで、mount -rt iso9660 /dev/hdd /mnt/cdromとしてみる。すると、これは上手くいった。ったく、苦労するぜ。

rpmを実行

次は、cd /mnt/cdrpm/RHL42/Updatesとある。これはミスプリだろう。cd /mnt/cdrom/RHL42/Updatesと入力する。それから次は、rpm -Uvh --nodeps --force *.rpmと入力する。何をしているのか、コマンドの意味は分からないが、何だか上手くいったようである。

再度Xconfigurator

再びXconfiguratorを起動すると、選択できるビデオカードが確かに増えており、Trio64V+もある。

No. 0 1 2 3
Choose A Card S3-Trio64V+(generic) S3-Trio64 (generic)
Monitor Setup(1) Non-Interlaced SVGA,
1024x768 @60Hz,
800x600 @72Hz
High Frequency SVGA,
1024x768 @70Hz
Monitor Setup(2) 50-100
Video Memory 2048
Clockchip Configuration No Clockchip Setting
(recommended)
Select Video Modes 8bit:1024x768 16bit:1024x7687
Probe for Clocks - - - -
結果 OK
仮想スクリーンあり
OK
仮想スクリーンあり
OK OK !!!

今度は上手くいった。

しかし、No.1及びNo.2の設定では、Windows95でいう仮想スクリーンのように、基本的なデスクトップが画面と一致せず、画面の端でスクロールが発生して使いづらい(Xの持つ4倍とかの仮想スクリーンとは別)。そこで、試しにモニタのスペックを上げてみると、スクロールは無くなる。上手くいった。

また、試しにS3-Trio64(generic)としても大丈夫である。何が悪かったのだろう。

startxはOK、しかし

やっとXが起動するようになった。ただ、startxとしても、前のようにウインドウマネージャは同時に起動せず、xinitと同じで、Xサーバだけが起動するようである。どこかに設定があるらしいが、まだそれは分からない。

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