NIC再挑戦/まだダメ2
相変わらずネットワークの設定ができない。というより、NIC自体が認識されていないようである。こうなってくると普通の入門書などではらちがあかないので、入門書に出ていたJF文書を読みにいくことにした。
貧弱なNE2000クローン
JF文書のEthernet-HOWTOによると、NE2000クローンは星の数ほどあるが、問題のあるカードも少なくないと記述されている。ただ、解決不能の場合ばかりではなく、各種設定を工夫すれば使用可能になるケースも多いとのことである。
また、NE2000クローンを認識するために、自動検査されるアドレスは次のとおりらしい(文書の日付けが1995.11.28なので、手持ちのカーネルとの食い違いもあるかもしれないが)。
0x300
0x280
0x320
0x340
0x360
従って、文書の読み取り方に間違いがなければ、現在設定している240は捜しに来てもらえない場所ということになる。また、各I/Oポートアドレスで危険なリストも書かれている。
設定可能アドレス
以前の記録を見てみると、NIC付属のISAユーティリティで設定可能なアドレスにも制限があった。さらに、Windows95が使用しているアドレスも調べてみる。
以上を表にまとめると次のようになり、280、300、340以外は問題ありとなる。
アドレス | Linux自動検査 | 危険なアドレス | ISAユーティリティ 設定可能アドレス |
Windows95上 使用アドレス |
判定 |
240 | × | ○ | ○ | (現在のNE2000) | × |
280 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2C0 | × | ○ | ○ | ○ | × |
300 | ○ | × SCSIコントローラ等 |
○ | ○ | ○ |
320 | ○ | × AHA1542 |
○ | × ATC931 Plug-N-Play MPU-401 |
× |
340 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
360 | ○ | × パラレルポート(378) セカンドIDEコントローラ セカンドFDDコントローラ |
○ | × ECPプリンタポート(LPT1) スタンダードIDE/ESDIハードディスクコントローラ |
× |
IRQ使用状況
また、ここでIRQについてもWindows95から見ておくと、次の状況であった。
5 : アキ
9 : 現在のNE2000
10 : ATC931 Plug-N-Play Sound System
11 : Tekram DC-390F/U PCI Adapter
12 : Power Window T64V
さらに以前の記録では、「ISA ユーティリティでNE2000をIRQ10にして、Windows上でも手動設定でIRQ10にした」とある。確かに、設定は自動設定ではないく(というより自動設定のチェックボックス自体選択不可能)。しかし、現在の設定はIRQ9であり、その後、設定を変えたかどうかは、記憶が定かでない。
ブートオプション
さらにJF文書には、LILOの起動時オプションとして、
LILO: linux ether=9,0x240,eth0
などと記述すると、IRQ9、アドレス0x240でEthernetの設定を指定できるとある。が、これもダメ。
LILO: linux ether=10,0x240,eth0
ともしてみるが、これもダメ。
NICユーティリティ
NIC付属のユーティリティで、IRQ=9(そのままだった)、I/Oポートアドレス=280に設定し直して、起動してみる。
しかし、これもダメ。ifconfig -aと入力してもeth0は無い。Windows95は上手くいくのに。
ったく、もう.......