NIC交換/DEC21041へ
調子の悪いSVEC PN0456T(Realtek8029)は諦め、DEC21041PB搭載のElecom LD-PCITSにEhernetを交換する。
設定を戻す
System CommanderでブートしているWindows系も、デバイスマネージャでネットワークアダプタを一応削除しておく。Windows98はベータ版のせいか、前のNE2000compatibleでインストールしたElecom LD-NE20/Tの設定がおかしいとメッセージが表示され、続いて、以前ダメだったSVEC PN0456Tが今回は検出された。すぐに外すが一応ドライバをWindows98CD-ROMからインストールした。ただ、コントロールパネルのシステムを開こうとするとマシンがブラックアウトでフリーズするので、ネットワークアダプタは削除できなくなった。まあベータ版だし、NICの調子が悪いから仕方ないということで、これは放置した。
次にLinuxであるが、
/etc/conf.modulesに以前記述したalias eth0 neが削除されていることを確認。
/etc/lilo.confに追記したappend="ether=9,0xe000,eth0"を削除。
/usr/src/linuxに移り、make xconfigのNetwork device supportで、
「NE2000/NE1000 support」を"m"に戻す。
「DE425,DE434,DE435,DE450,DE500 support」「DECchip Tulip (dc21x4x) PCI support」が"m"であることも確認。
make dep、make clean、make zlilo、make modules、make modules_install、depmod -aでカーネルを再構築。
NIC交換
電源を落とし、SVEC PN0456Tを外し、Elecom LD-PCITSを取り付ける。PCIスロットは#2にした。
しかし、早速Linuxを起動すると、Delaying eth0 initialization.との表示。またかぁ!
/proc/pciを見てみると、カードの存在は認識しているようである。
Bus 0, device 11, function 0: Ethernet controller: DEC DC21041 (rev 33). Mediam devsel/ Fast back-to-back capable. IR 12. Master Capable. Latency=32. I/O at 0xe000. Non-prefetchable 32 bit memory at 0xf3800000. |
Windows95ではなんなく認識され、ドライバもWindows95CD-ROMのものが使えた。なんてWindows95は簡単なんだ。デバイスマネージャで見る限りリソースの競合も無い。
ドライバを指定
Ethernet-HOWTOなどによると、DEC21041はde4x5とtulipの2つのドライバを選択できるらしい。また、どこかのメーリングリストでは、ドライバを指定、つまり、どこのファイルか忘れたが使用可能なドライバのリストから、使わない方をコメントアウトする必要があると書いてあった。
このあたりの話で知っているのは、/etc/conf.modulesにalias eth0 tulipと記述するぐらいなのでやってみる。すると、何と、あっさり、ブート時にやっと次のメッセージが出た。
tulip.c:v0.79 9/3/97 becker@cesdis.gsfc.nasa.gov eth0: DEC DS21041 Tulip at 0xe000, 21041 mode, 00 90 fe 00 49 af, IRQ12. The following verbose information is emitted for bug reports on media selection. eth0:21041 Media information at 30, default media 0800 (Autosense). eth0: 21041 media 00 (10baseT), csr13 0004 csr14 000 csr15 0000. eth0: 21041 media 00 (10baseT), csr13 0000 csr14 000 csr15 0000. |
IPアドレスも以前設定した192.168.0.5が生きており、別のWindowsマシンからpingをかけてもOK、Linuxからダイヤルアップルータ192.168.0.1にpingをかけてもOKである。やっと成功だ。
Network Configuration
やっとNICが機能するようになったが、まだネットワークの設定はいいかげんである。試しにNetscapeを立ち上げて適当なURLを入力してみるが、ダイヤルアップルータは接続しにいこうとしないので、どうやらトリガパケットも出ていないようである。
Network Configurationを起動してみるが、設定がよく分からないので、Windows95のWinipcfg.exeの内容を参考にしてみる。
Names | Hostname: | gaako |
Domain: | ||
Serch for hostnames in additional domains: | ||
Nameservers: | 192.168.0.1 | |
Hosts | IP | 192.168.0.5 |
Name | gaako | |
Nicknames | ||
Interfaces | Interface | eth0 |
IP | 192.168.0.5 | |
proto | none | |
atboot | yes | |
active | active | |
Routing | Default Gateway: | 192.168.0.1 |
Defauly Gateway Device: |
1.Default GatewayにダイヤルアップルータのIPアドレス(192.168.0.1)を入力。
これではダメ。
2.NameserversにダイヤルアップルータのIPアドレスを入力。
これで、トリガパケットは出るようになり、ダイヤルアップルータはインターネットに接続をするが、直後にNetscapeは次のメッセージを表示してエラーを返してくる。
A network error occurred:
unable to connect to server (TCP Error: Network is unreachable)
The server may be down or unreachable.
Try connecting again later.
また、あとでもう一度Network Configurationを開くと、Default Gatewayが勝手に空欄になった。
3.空欄になったDefault Gatewayに再度ダイヤルアップルータのIPアドレスを入力。
これもダメ。
4.Web上でMN128関連の情報があり、routeコマンドでデフォルトゲートウェイを設定するとある。
まず、Default GatewayとNameserversにダイヤルアップルータのIPアドレスを入力。
# routeで現状確認。
Kernel IP routing tableが表示される。
Destination | Gateway | Genmask | Flags | Metric | Ref | Use | Iface |
192.168.0.0 | * | 255.255.255.0 | U | 0 | 0 | 7 | eth0 |
127.0.0.0 | * | 255.0.0.0 | U | 0 | 0 | 1 | lo |
# route add default gw 192.168.0.1 と入力。
default: Unknown host と表示され、やはりNetscapeはエラーを返す。
何でこんなに難しいんだぁ...
あれれ繋がったよ
何の気なしにマシンを再起動して、再び4.の操作をすると今度はエラーを返さない。うろ覚えだが、さっきと違うのはインターネットに接続したまま操作したことか?
しかし、やっとやっとやっとやっとやっと繋がったぁ〜
マシンを起動するだけで、ダイヤルアップルータがインターネットに繋ぎにいってしまうとか、問題もあるがまあ良かった。日本語環境は全然インストールしていないのに、Netscapeは(あまり綺麗とは言えないが)日本語の表示も可能だった。いやいや良かった。