もっとMPEG
キャプチャしたMotion-JPEGのAVIビデオファイルを、ソフトウェアでMPEGに変換するのは以前試したとおりで、とにかく時間がかかる上にコマ落ちが発生してとても使えるものではなかった。
その後、色々MPEGについて調べてみると、まず標準的なフレームサイズは352x240で、あとは176x120が規格内らしい。従って、以前闇雲にやった704x480のAVIをMPEGにコンバートするのは上手くいかなくて当然なようである。またここで言っているMPEGは正確にはMPEG1という規格であることも分かった。
もう一度MPEGコンバート
以前試した時に352x240でもあまり上手くいかなかったのは、連続して2つのファイルを指定して、しかも再生不能になった方のファイルを先にコンバートしたせいもあるのかもしれない。そこで、再び一晩かけてMPEGコンバートを試すことにした。コンバートするAVIは、352x240、30fps、圧縮率5.2:1、時間は7分18.529秒、ファイルサイズ251MBである。
そして、コンバート結果は、ファイルサイズが65.9MBと約1/4近くになった。が、所要時間は約8時間!!!である。だいたいそのビデオの録画時間の60倍ぐらいの時間がかかるわけである。それからコマ落ちは、終盤ほどコマ落ちが増えるが、以前に比べればだいぶ良くなった。
MPEG1の画質
さらに、AVIとMPEG1の画質をチェックしてみる。下のサンプルは左が元になるAVIファイルで、右はそれをMPEGにコンバートしたものである。画像の作成方法は、Matrox PC-VCRで再生中に一時停止をかけ、Paint Shop Proで静止画像としてキャプチャし、さらに拡大してからもう一度キャプチャしたものである。なお、AVIのキャプチャ時の設定は、フレームサイズ352x240、圧縮率5.2:1としている。
AVI | MPEG1 |
![]() |
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拡大して比較してみれば確かに画質の劣化は明らかであるが、実際に動画として見ている分にはそう気になるレベルでもない。なんといってもファイルサイズが小さくなるのがMPEGの大きな利点である。
もっといい方法
では、コンバートにかかる時間はどうにかならないのかということになるが、これには3つの案がある。
1.もっと高速のCPUに変える
明快な理由(別名いいわけ)があるとPCの拡張を納得して決断できる。現在のPentiumMMX 166MHzからPentiumII 300MHzにでもしたらだいぶ改善はされるだろう。しかし、先立つものが.....それに今は、来年発売されるバスクロック100MHzのチップセット「440BX」を待っているのである。
2.ハードウェアコンバート
MPEG1でも業務用レベルのツールは数百万円である。しかし、なかには民生用にまあまあの価格で売り出している製品もある。松下インターテクノ「Broadway」は198,000円と高価であるが、近々これのビギナー版という機能縮小版を売り出すらしい。大きく100,000円を切ってくれたら考えるのだが.....
その他、カノープス「MPEG Producer」198,000円、ウエップシステム「RT-5」118,000円、クボテック「KB530」69,000円、メルコ「MEG-VC1」49,800円などがある。インターネット上の商品説明だけではもう一つよく分からないが、ほとんどがMPEGリアルタイムエンコードを主目的としており、AVIからMPEGへのコンバートは可否が不明なものもある。
3.ソフトの変更
色々探してみると、NEC「MPEGSTUDIO」9,800円という、AVI〜MPEG1変換ソフトも発売されているのを発見した。値段も手頃である。それにMMX対応とかで通常の2.5倍のスピードを謳っている。しかし、これ、NECに電話で問い合わせたら、何となく頼りない人が出て、「ん〜、M-JPEGには対応してないようですけど」と。何だかこっちが持っている情報と同程度の資料で答えているようでホントかどうか怪しい。
さてどうするか。それにしても最近はすっかり動画にはまってしまったなぁ。