NEC MPEGSTUDIO
MPEGにハマって色々試しているが、今はソフトウェアエンコードに傾倒している。前回購入した(株)ランドコンピュータの「MPEG Maker」はイマイチ、というより訳が分からないエラーが出てしまって、エンコードできるAVIファイルとできないAVIファイルが存在する状況にあるが、とりあえず(これ多い)、次のソフトに走ることにした。
キャプチャハードウェア | MPEG Makerでの MPEGエンコード |
MPEGSTUDIOでの MPEGエンコード |
Matrox RainbowRunner | × | ○ |
Broadway | ○ | ○ |
今回は、以前ショップで見た時は動作保証の点ややパッケージデザインが気に入らなかった「NEC MPEGSTUDIO」を購入した。最近また雑誌にソフトの紹介がされ、中身はどうか分からないが幾分なりともマイナーチェンジされたかもしれないのと、あの時よりMPEGに関して色々と謎が深まったこともあり、手当たり次第色々試したくなった。
パッケージは着ぶくれ
やはりこの手のソフトはかなり大きなショップでも必ずしも置いてはいない。やっと見付けると、まず、パッケージデザインが一新され、普通の市販ソフトと同様にカラフルになり、厚みもだいぶ厚くなったのに気付く。
しかし、購入後パッケージを開けてみると、厚くなったのは詰め物だけというのが分かった。入っているのはマニュアル類の紙と、段ボールの枠に入ったFD2枚で、うち1枚はFilm工房という別ソフトのアップデートディスクである。要するにパッケージの厚さは1/3〜1/4で済む内容である。驚いたことにMPEGエンコーダなんて1枚のFDに入ってしまうのだった。
エンコード時間は約9.5倍
細かい設定のたぐいは置いておいて、早速適当なAVIファイルをエンコードしてみる。30.435秒のムービーで約4分50秒かかった。つまり、スピードは約9.5倍である。Xingの約8倍に惜しくも及ばないが、同じファイルを使用したのではないし、詳細設定も合わせてはいないので、ほぼ同等と見なせるのではないだろうか。ソフトウェアエンコードでは優秀である。
またまたMicrosoft ActiveMovieで再生できず
スピードが優秀だったので嬉しくなり、早速生成されたMPEGファイルをダブルクリック。ActiveMovieが起動するが、出たのは前のMPEG Makerと同じメッセージであった。
ガックリきたが、このソフトは日本語マニュアルが付いている。パラパラ見ると、トラブルシューティングに「MPEG再生のソフトウェアまたはハードウェアによってはVideoCDパラメータ以外で作成したビデオデータを再生できないものもある」とある。
んん?エンコードの際の設定がまずいのか?
設定を調べてみる。
デフォルト | VideoCDパラメータ |
![]() |
![]() |
確かに違う。全ビットレートは同じであるが、ビデオとオーディオのビットレートが違う。Microsoft ActiveMovieはVideoCDパラメータでエンコードしたMPEGしか再生できないということか。
その他の再生ソフト
手持ちのソフトでMPEGが再生できるもので、各種パラメータ別に再生の可否を試してみると以下の通りとなった。
再生ソフト | NEC MPEGSTUDIO カスタム(デフォルト) (全:1.3944Mbps) (ビ:1.152Mbps) (オ:0.192Mbps) |
NEC MPEGSTUDIO VideoCD (全:1.3944Mbps) (ビ:1.120Mbps) (オ:0.224Mbps) |
NEC MPEGSTUDIO カスタム (全:3.6864Mbps) (ビ:3.436Mbps) (オ:0.192Mbps) |
Microsoft ActiveMovie | × | ○ | × |
Matrox PC-VCR | × | ○ | × |
Broadway(Microsoft ActiveMovie) | × | ○ | × |
SoftPEG Player97 | ○ | ○ | ○ |
Ulead iPhoto Express Explorer | ○ | ○ | ○ |
やはりキャプチャカードに付属のドライバ的なソフトは再生能力が低く、汎用的な再生ソフトは色々受け付けるようである。
ん.....一口にMPEGといっても、思っていたように単一の規格ではないようで、設定等ややっこしいようである。