ハードディスク増設
現在のハードディスク容量は、PC-98の分を除いても既に10GBを超えているが、動画だ音楽だと遊んでいると、どんどん余裕が無くなる。自作1号にはIDE4.3GB+SCSI3.2GBが付いているが、何かと不便になってきたので、また増設をした。
機種の選択は、IBMやQuantumから8.4GBのIDE HDDが出ており、価格的にも魅力的であったが、万が一マスターとスレーブのメーカが違う場合、スレーブが認識されないなどのトラブルがあることを以前聞いたので、無難にWestern Digitalで最大の6.4GBを購入した。
ほとんどいきなりスイッチON
1台目のHDDのジャンパピンをシングルからマスターに変更し、新しく買ったWDAC36400をスレーブに設定。これだけでいきなりスイッチON。しかし、FDISKを実行してもドライブとして認識されていない。再起動させる際よく見ていると、BIOSの起動メッセージに2台目のHDが表示されていない。あわてて、BIOS設定を起動して、中を見てみると、IDE Primary SlaveはNoneであった。ここで、AutoのLBAを選択し、BIOS設定を終了。今度はBIOS起動時にHDの品番が表示された。
ドライブの表示がおかしい
しかし、Windows95を起動しMS-DOSプロンプトでFDISKを実行しようとするが、起動しない。さらに、エクスプローラを実行してみると、次のような状態になっている。フォーマットもしていないのに、H、I、Jが存在している。
レター | 現在 | 今まで |
A | FDD | ← |
C | IDE Primary Master Partition0 | ← |
D | IDE Primary Master Partition1-0 | ← |
E | IDE Primary Master Partition1-1 | ← |
F | IDE Primary Master Partition1-2 | ← |
G | IDE Primary Master Partition1-3 | ← |
H | H:\にアクセスできません。システムに装着してあるデバイスは動作していません。 | SCSI Partition0-0 |
I | I:\にアクセスできません。システムに装着してあるデバイスは動作していません。 | SCSI Partition0-1 |
J | J:\にアクセスできません。システムに装着してあるデバイスは動作していません。 | SCSI Partition0-2 |
K | IDE Primary Master Partition2 | CD-ROM |
L | IDE Primary Master Partition3 | (CD-R) |
M | CD-ROM | |
N | SCSI Partition0-0 | |
O | SCSI Partition0-1 | |
P | SCSI Partition0-2 |
DOSモードでFDISK
「MS-DOSモードでコンピュータを再起動する」から、DOSモードで起動すると、FDSIKは実行できる。しかし、ドライブ情報を見るとこれもおかしい。IDE Slaveだけでなく、SCSIのHDまで「領域は定義されていません」と表示される。
領域 | 状態 | 種類 | ボリュームラベル | Mバイト | システム | 使用 | |
C: | 1 | A | PRI DOS | PARTITION0 | 604 | FAT16 | 15% |
2 | EXT DOS | 2298 | 56% | ||||
D: | 3 | PRI DOS | 596 | FAT16 | 15% | ||
E: | 4 | PRI DOS | 596 | FAT16 | 15% |
DOSでFDISK
今度はFDのDOSで起動し、FDISKを実行すると、「ドライブ3にはアクセスできません」と出た。こんなのは初めて見た。しかし、このDOS起動ではSCSIドライバを読み込んでいないので当たり前か?でも、ドライブ3があることは認識しているみたいである。不思議だ。
表示と実体がズレて、違うHDに領域を確保して、SCSIのHDの中身を消してしまったりしないかちょっと不安ではあるが、ドライブ2に領域を確保した。全て、拡張MS-DOS領域として、その中に論理ドライブを3つ確保した。
WIndows95を起動
エクスプローラを実行してみると、次のような状態になっている。
レター | その後 |
A | FDD |
C | IDE Primary Master Partition0 |
D | IDE Primary Master Partition1-0 |
E | IDE Primary Master Partition1-1 |
F | IDE Primary Master Partition1-2 |
G | IDE Primary Master Partition1-3 |
H | アクセスできません(IDE Primary Slave Partition0-0と思われる) |
I | アクセスできません(IDE Primary Slave Partition0-1と思われる) |
J | アクセスできません(IDE Primary Slave Partition0-2と思われる) |
K | アクセスできません(SCSI Partition0-0の亡霊) |
L | アクセスできません(SCSI Partition0-1の亡霊) |
M | アクセスできません(SCSI Partition0-2の亡霊) |
N | IDE Primary Single Partition2 |
O | IDE Primary Single Partition3 |
P | CD-ROM |
Q | SCSI Partition0-0 |
R | SCSI Partition0-1 |
S | SCSI Partition0-2 |
試しにドライブの文字の上で右クリックして、フォーマットを選ぶと容量が表示されるので、これから想像すると、H、I、JはIDE Primary Slaveで、K、L、MはSCSIのようである。しかし、K、L、Mはアクセスできないが、Q、R、Sは中のファイルが見える。CD-ROMドライブの後に割り当てられるハードディスクドライブというのもおかしい。
System Commanderをインストールした時に表示されたディスクの不整合と関係がありそうであるが、なぜ今になってこういう不具合になったのか分からない。
他のWindowsでは
今度はWindows95 OSR2.1を起動し、エクスプローラで見てみるが、状況は同じである。ただ、こちらではFDISKは起動するが、ドライブ3への書き込み中にプロテクトエラーなどと表示された。次に、Windows98 Beta3jでも見てみるが、今度はK、L、Mにアクセスでき、内容はそれぞれQ、R、Sと同じである。どうもおかしい。
ローレベルフォーマット
これはきっとハードディスクがおかしくなったと思い、SCSI BIOSでローレベルフォーマットをすることにした。それにしても、10BASEのネットワークで、他のマシンのハードディスクへ3GBものファイルを移すのは大変である。100BASEが欲しくなる。
実は話が前後するが、最近IDEのハードディスクもローレベルフォーマットしたが、この時はガラガラとだいぶ時間がかかったのに対し、SCSIは一瞬で終わった。この差は何なんだろう?
それでもダメ
ローレベルフォーマットを完了し、再度FDISKを実行するが、状況は前と変わらない。おかしいなぁ。先日CD-Rが不調になったが、こうなるとSCSI H/Aがイカレたのか?
しかし、試しにIDE Primary Slaveのハードディスクを外すと、これがまた、直ってしまうのである。FDISKもフォーマットも無事完了する。また、SCSI H/Aは違うが、たまたまPrimary MasterとSlaveにハードディスクを付けているGatewayにこのハードディスクを付けると、何ら問題なく使える。
も〜、分からん!このままGatewayで使おう。