NEC PC-9821Bs/U7W
パーツ | 標準装備 | 追加機器 |
---|---|---|
CPU | i486SX33MHz | PentiumODP83MHz |
MEMORY | 6MB(FastPage) | IO-DATA 8MB |
HDD | 170MB(IDE) | TEXA 540MB(SCSI,Seagate) |
FDD | 3.5'x1(3mode) | NEC 3.5'(3mode) |
CD-ROM | - | Elecom ECD-300FB(2x) |
VIDEO | Cirrus Logic GD5428(VRAM1MB) | - |
SOUND | - | Sound Blaster 16(C-bus) |
NIC | - | Melco LGY-98J-T(C-bus) |
NEC PC9800シリーズはPC98-NXへ
どうなんでしょう。これで「P」と「C」と「9」と「8」が名前に残って面目躍如なんでしょうか。しかし、実体はどう考えてもPC/ATへの変更、さらにきつく言えば、ついにNECもPC/ATに飲み込まれたという感じじゃないでしょうか。ISAバスが無いとかいうだけでPC/ATではないと強調するのは、メーカがプライドを捨てられないだけで、消費者には何のメリットも無い話のような気がしますけどね。もうPC-9800だと安心というようなイメージは初心者でも無いと思いますし。
それにしても、Windows97のリリースが98年に延びることが決まったとき、NECはホクホクかなと思っていたんですけどねぇ。コピーは「PC-98でWindows98」。残念だったろうな。しかし、今後どうするのかな、この名前。PC98-NXがMicrosoftの提唱するPC98を意味するのであれば、今後PC99やPC2000なんてのが出るだろうし。その時のお名前は、、、、、
雑誌「Hello!PC」でパワーアップ記事
もうこのマシンも終わりだろうと思い、ATに乗り換えて早1年が経つが、突然思い出したように、雑誌「Hello!PC 9.24号/10.8号」で本機の改造記事が掲載された。この雑誌はかれこれ1年近く買っていたので、古いPCのパワーアップ記事をやっているのは知っていたが、やっと出たかって感じ。記事ではまず、PC-9821Bsの位置付けを語り、それからパワーアップへ話を進めた。内容は次のとおり。
部位 | パーツ | スペック | 備考 | |
第1回 | CPUアクセラレータ | メルコHAS-33QP(AMD Am5x86) | 4倍速 | |
メモリ | メルコEMF-32M | 72ピンパリありSIMM32MB | パリなし可 | |
E-IDEボード | アイ・オー・データ機器IDE-98 | |||
HD | アイ・オー・データ機器HDI-2.6G/98 | |||
PDドライブ | アイ・オー・データ機器PD-AB8 | 8倍速 | NEC PC-ODX86Dも実験 | |
第2回 | ウインドウアクセラレータ | メルコWSN-DX4(S3Trio64V2/DX,4MB) | 1024x768,1677万色,70Hz | PCM音源付き |
RS-232Cボード | メディアインテリジェントRSB-4000SCSI2 | シリアルポートx2 | SCSI-2(SMIT転送)H/A機能付き |
いや〜、気持ちは分かる。この手の改造が、結果的に高く付くことがあるのも事実ではあるが、やはり愛機となるとそれでも何とかしてみたいもの。自分が所有しているマシンが題材にされると、なんだか再び手を入れたくなるから不思議だ。
このマシンも終わりか
そして、少し経つと「インターネットもっと早くならないのかなぁ」とワガママ虫が。モデムは28800bpsなんだけど、PC-98の通信ポートが19200bpsで頭打ちというのが許せなくなってきた。28800bpsなら1.5倍早いんだ。そうだ、もうこのマシンは限界なんだ!
今から思えば、19200bpsが28800bpsになったって単純に1.5倍にはならないんですよね。ネットワークのパフォーマンスはそんな簡単ではないんですよね。しかし、この時はカ〜ッと来てしまいましたね。そして、カタログ集めと雑誌情報をむさぼる日々が始まったのです。
インターネットだ
Windows95の発売と同時にパソコン雑誌がドンドン刊行されて、中でもインターネットの話題がたくさん掲載された。ん〜、そうか、これからはインターネットかぁ。その時はプロバイダなんてモノは知らなかったし、入会しているNIFTY-Serveからでもインターネットに繋げるというのが分かったので早速これにトライ。
しかし、今から考えるとNIFTY-Serveからの接続って変則的なんですよね。今はまた違う方式になったみたいですけど。スクリプトとかいうのを書かないといけないとかで、最初は見よう見まねで自分で書いたり、フォーラムにある連続ダイヤルするスクリプトとかを拾ってきたりして。しかし、なかなか繋がらなかったですね。今から考えると、どうやら当時はNIFTY-Serveのアクセスポイントがメチャ混みしてたみたいですね。
しかし、初めて繋がった時は「おお!これがインターネットか」ってかなり感動しました。て言ったって、Microsoft Plus!に付いていたInternet Explorerを使ったので、MicrosoftのWebPageを見ただけだし、初日はMicrosoftから外に出られなかったけど。
そして調子に乗ってやっていると、NIFTY-Serveからの請求書が。なんと!1万円を超えているじゃないですか。ギョエ〜。
Windows95を動かすぞ
1995年、話題がドンドン先行したWindows95の発売。予約しておこうか迷っていたらその日になっていた。何やら「お近くのコンビニでも購入できます」っていうんで、お近くのファミリーマートへ。
「Windows95下さい」
「その申し込み用紙に必要事項を記入して下さい」
「これを書くと引き換えてもらえるんですか」
「いえ、それから取り寄せです」
・・・・・なんだぁ、すぐに手に入らないのかぁ。自他共に認めるワガママなので、これには耐えられずコンビニを後に。
今日欲しいのだ!
そして、近くの上新電機へ行くと、あるわあるわ、Windows95の山積み。以前来た時は予約しておかないと無くなるとか言われたのに。でも、まあ良かった。ん!しかし、この「PC/AT用」っていうのは何だ?なんかマイナーなPCかなぁ。いや〜知らないって恐い物無しです。自分が使っているのが一番普通と思っているんですから。当時はまだPC-98が勢力強かったし、DOS/Vというのは知っていたけど、PC/ATっていう言葉は恥ずかしながら知りませんでした。
喜び勇んで帰って早速インストール。途中で一度止まったけど、そういう時はリセットしろだって。そうは言ってもどのくらい待ったら良いのか分からない。30分ぐらい待って、不安になり、友人Sへ電話。
「Windows95インストールしてて、途中で止まったんだけど、リセットしていいのかなぁ」
なんて迷惑な電話だ。発売当日、まだ友人Sも使ってないのに。
まあ、そんなことをしているうちにインストールは成功。やったぁ〜起動した!
しかし、・・・・・・・・・・遅い・・・・・・・・・・重い・・・・・・・・・・
落ち込んでいる時に、魔の手が。PentiumODPいうのがあるらしい。そっか!コレを付ければオレのマシンもPentiumになるんだ。3万円は高いけどWindows95のためには仕方がない。よ〜し、付いたぞ。そりゃ。ん〜、少し早くなったかなぁ。イマイチだなぁ。無いよりマシ・・・・・・・・・・。OverDriveプロセッサによる延命は、今から考えると無駄な出費だったような気がします。PentiumODPは大したことありませんでした。 無いよりずっと良いですけど、コストパフォーマンスという意味ではちょっと。
その後、Pentiumが主流になりましたが、すぐ買い替えることもできず、 我慢の日が続いたのでした。(ちょっと大袈裟)
マルチメディアだ
「音が出ないとはあまりにひどい」っていうんでCD-ROMドライブ、サウンドボード、ついでにハードディスクとメモリも増設。しかし、これが大変だった。全然知識も無いのに、一気に増設しようとしたからパニックでした。
これは挿すだけでよかったので楽勝。
「ドライバをインストールしろ」とか言われて、なんじゃソリャ。付けただけじゃダメなの〜。でも、マニュアルに書かれている通りやっていたら、なんだか動き出した。
これも「ドライバをインストールしろ」って。なんかモノをくっつける時はドライバが必要なんだとこの時学習した。まあ今はWindows95がPlug and Playなんてやってくれるからだいぶ便利になりましたけどね。
なんだか分からず買ってきたこのハードディスク、SCSIなんですよね。で、まずSCSIボードを付けろって言うんでこれを差し込んで、ハードディスクも繋げてスイッチオン。ん!なんだ?何にも反応しなくなったぞ。NECのマニュアルを見たら、「ハードディスクを増設する時は割り込みの設定が必要です」だって。なんだろ?DMAとかIRQ(PC-98はint)がかち合わないようにしろだって。これはドツボったと思いながらも、お金出して買ったんだから捨てるわけにはいかない。泣きたいのをこらえ、もう一度マニュアルをよく読み、何度もトライしてみました。そのうち、各機器の割り当て方法が分かってきて動き出しましたが、本当に大変でした。サウンドボードのみの時に動いたのは単なるラッキーだったのでした。
やっとPCを購入
1994年1月やっとPCを購入。CPUは当時中位機に使われていたi486SX33MHz。個人でも手が届く価格になってきたとは言っても、実売で20万円は超えていました。しかも、CD-ROMドライブ無し、サウンドも無しと、今のオールインワンのマルチメディアPCに比べるとひどい内容でした。ちなみに、この時他に考えたのはIBMのPS/V。でもこの時はまだPC-98の天下が続いていて、DOS/Vはまだ非常に少なかったですね。OSはWindows3.1でした。