Canopus Power Capture/V
パソコンショップに買い物に行ったついでに店内をうろついていると、Canopus Power Capture/V(バルク)が何と!\6,800で売られている。リテールには付属のソフトが付いていないなど違いはあるが、これは安い。今さらISA仕様のカードを...と思いつつ、ついつい価格につられて買ってしまった。
インストール
ISA仕様でしかもマニュアルなどを見る限りPnPでもないので苦労するかと思ったが、I/Oアドレス、IRQについては別件で苦労したのでだいたい話は分かる。運の良いことに今回は両方ともデフォルトのI/O=1F20-1F2F,0F20-0F2F、IRQ=10のままで競合も無かった。マニュアルも手順を丁寧に書いているので十分だった。
ドライバ等の設定
インストールが完了して、Video Commanderを起動する。しかし、映像のためのウインドウは無く、再生や録画のボタンが付いたコントローラみたいなのが立ち上がるだけである。ここでマニュアルを見ると、オプション機能の設定として書いてあった。
OPTIONボタン
プレビュー表示を行う → チェック(入力している映像をモニタに表示できる)
グラフィック再生を行う → チェック(Motion-JPEG形式のAVIファイルの再生をWindows上で行える)
しかし、それでも表示されたウインドウにはVHSビデオの映像が映らない。またマニュアルを見ると、Capture Mapperというユーティリティを起動してキャプチャドライバを設定するとある。
キャプチャドライバ → CANOPUS Power Capture Motion JPEG Capture Driver
ついでにMpeg Mapperというユーティリティも起動してMPEG再生ドライバの設定も行う。一覧にはMicrosoft ActiveMovie MCI Driverというのもあるが、これを選択するとVideo Commanderの起動時に「MPEGドライバが使用されていません」というエラーが出る。何故かは不明だが。
MPEG再生デバイス → CompCore SoftPEG (TM) MPEG Driver
以上で一旦マシンを再起動し、Video Commanderを起動すると今度は映像ウインドウと共にコントローラが立ち上がった。
録画
映像が表示されたので、とりあえずRECボタンを押してみる。すると、設定ウインドウが開くので適当に設定してみる。
さらに、サブメニューも以下のように設定してみる。
ファイル → E:\pcap.aviとしてみる(プライマリマスタ,拡張MS-DOS第2論理ドライブ)
ファイルサイズ → 500MB程度にしてみる
ビデオ → ビデオサイズ:320x240、データ形式:Motion-JPEG、Motion-JPEG形式の圧縮率:約1/15(デフォルト)
オーディオ → 周波数:44KHz、サンプリングサイズ:16ビット、チャンネル:ステレオ
キャプチャ!しかし...
いよいよキャプチャである。設定ウインドウのOKボタンを押すと、キャプチャを始めるとのメッセージが出るが、すぐにエラーで止まった。16ビットプログラムらしきエラーメッセージ「エラーが発生しました。.....」に続いて、またあのメッセージだ。
このプログラムは不正な処理を行ったので強制終了されます−Pwcvcomの一般保護違反−
DMAを止める
リリースノートを見ると、バスマスタ転送は好ましくないとあるので、ディスクドライブの設定でDMAをOFFにしてみるがやはりダメである。
フレームレートを落とす
RECボタンを押してから、設定ウインドウでフレームレートを15fps程度に落とすしてみようかと操作していると、その時点でもエラーが発生する。マシンを再起動して今度はRECボタンの前にSETTINGボタンで設定を15fpsに変更してみるが結果は同じである。
キャプチャの制限時間を10秒にして、メモリにキャプチャ
やっと成功。キャプチャは完了し、再生も可能である。でメモリにキャプチャしたAVIはどこへ行ったのかと思ったが、Explorerで見るとキャプチャ設定で指定したファイルがどうもそうらしく、ActiveMovieで再生ができる。ただ、たかが10秒のAVIで500MBとはどういうことだ?と、ファイルのプロパティを見ると、15fpsで50000KB/sとなっている。計算は合うが、こりゃとんでもないファイルだ。
転送レートの仕組み
しかし段々分かってきた。Video Commanderには転送レートのようなものが無い。つまりこれは、予約されたファイルサイズとキャプチャ制限時間から逆に転送レートが割り出される仕組みなのだろう。
以下色々試してみた。
No. | フレームレート(fps) | 制限時間(s) | キャプチャ方式 | ファイルサイズ(MB) | 生成ファイルの転送レート(KB/s) |
1 | 15 | 10 | メモリ | 500 | 50,000 |
2 | 30 | 10 | メモリ | 10 | - (エラー) |
3 | 15 | 10 | メモリ | 10 | - (エラー) |
4 | 15 | 10 | メモリ | 50 | - (エラー) |
5 | 15 | 10 | ディスク | 50 | 5,000 |
6 | 15 | 10 | ディスク | 10 | 1,000 |
7 | 30 | 10 | ディスク | 10 | 1,000 |
8 | 30 | 60 | ディスク | 60 | - (45秒ぐらいでエラー) |
9 | 30 | 60 | ディスク | 60 | - (デフラグしてからやったが即エラー) |
10 | 30 | 30 | ディスク | 30 | - (3秒でエラー) |
それにしてもエラーの方が多くて疲れる。ちなみに、キャプチャが完了してもVideo Commanderを終了させる前にビデオをストップするとエラーになる感じである。どうも使いにくい。互換チップ(K6 + VIA MVP3)というのも気になるところだが、いずれにしても疲れた。
テスト環境
M/B : EPOX EP-58MVP3C-M (MVP3)
CPU : K6/300 (FSB100x3)
Memory : SDRAM 128MB (PC100)
AGP : ATI XPERT98 (8MB)
PCI #1 : Monster3DII (8MB)
PCI #2 : -
PCI #3 : -
PCI #4 : Corega FastEther PCI-TX
ISA #1 : -
ISA #2 : SB AWE64
ISA #3 : Canopus Power Capture/V
IDE Primary Master : WDAC36400 (HDD)
IDE Primary Slave : WDAC38400 (HDD)
IDE Secondary Master : TEAC 532EK/B (CD-ROM)
IDE Secondary Slave : Toshiba SD-M1102 (DVD-ROM)
OS : Windows95 OSR2.1