日本語redhat Linux5.2の前に
インストールだけして後は何もしない、ダメLinuxユーザからなかなか抜けられないが、1999年3月19日、また新しい日本語ディストリビューションがリリースされた。Vine LinuxやTurbo Linuxがベースにしている、本家Red Hat Linuxの日本語版である。
製品版を購入
発売日当日の入荷は無かったが、3日後には紀ノ国屋書店でも、数本のredhatが棚に並んでいた。買うかどうか決めかねていたが、見ると思わず欲しくなり、手持ちがなかったのでクレジットカードを出動させてしまった。
パッケージには2種類あり、フルセット版の「製品版」と廉価版の「インストールキット」があった。価格は倍も違うが、内容もだいぶ違うようで、一番目に付いたのは、オフィススイートである「StarOffice」の有無。これが無いと、というわけではないが、ケチって後で後悔するのも嫌なので、製品版の方を購入してしまった。
パーティション容量不足
今までは、本に付属のCD-ROMを使っていたので、インストール方法をチラチラ見て、すぐインストールに取り掛かっていたが、パッケージ版にはマニュアルが色々付属していて、読んでみると細かいことが色々ある。半分以上は分からないが...
で、一つ大きな発見があった。というより困った。インストールするパッケージを全てとすると、700MB以上のディスク容量が必要で、さらにStartOfficeには170MB、eWnnには40MBが必要とある。現在インストールを予定しているパーティションは約800MBなので足りない。
うわ〜、ケチり過ぎたぁ。
パーティションの再配置
仕方がないので、hdb9/Turbo Linux 2.0 Lite、hdb10/Turbo Linux 3.0は一旦消えてもらい、hdb10とhdb11を一旦解放して、再度倍の容量としてパーティションを切り直し、そこにredhatをインストールすることにした。
なお、/usr、/homeぐらいは別のパーティションを作る方が良いらしいが、そういうのはもう少し分かってからにしよう(ただ面倒がっているだけともいう)。
HDD | パーティション | 容量 | タイプ/フォーマット | 内容 | |
hda(4.3GB) | hda1 | 600MB | Pri DOS/FAT16 | Windows95, System Commander | |
hda2 | hda5 | 1000MB | Ext DOS/FAT16 | Windows Common Area | |
hda6 | 1300MB | Ext DOS/FAT16 | User Data (DOS) | ||
hda3 | 600MB | Pri DOS/FAT16 | Windows95 OSR2.1 | ||
hda4 | 600MB | Pri DOS/FAT16 | Windows98 beta (boot期限切れ) | ||
hdb(6.4GB) | hdb1 | hdb5 | 2000MB | Ext DOS/FAT16 | User Data (DOS) |
hdb6 | 64MB | Linux swap | Linux Swap | ||
hdb7 | 800MB | Linux native | Vine Linux | ||
hdb8 | 800MB | Linux native | Plamo Linux | ||
hdb9 | 800MB | Linux native | Turbo Linux | ||
hdb10 | 1600MB | Linux native | 日本語redhat Linux |
Turbo Linux 3.0はKDEをインストールしたばかりだが、Turbo Linuxが2つもあっても仕方ないし、ま、結果オーライかな。
Turbo Linux再インストール
鼻歌混じりで、と言いたいところだが、やはり途中で間違えた。「インストールタイプ」を、前は「標準ワークステーションとしたのに、今回は「直接選択」としてしまった。インストールサイズが900MBにもなったので、これはダメだと思いつつ、ちょっと進んでみると、また依存関係があるとのメッセージが出た。今回は前より多い。そして、そこには今度インストールしたいと思っていた「Enlightenment」もあった。
enlightenment fnlib 0.3
enlightenment gtk+-perl 0.2
enlightenment libFnlib.so.0
標準ワークステーションを選択し直すが、前と同じく依存関係は表示される。そこで今度はパッケージ選択で、X追加アプリケーションの中(WindowMaker、enlightenment、fvwn2、fvwm95、etc.)を全て選択する(標準ワークステーションでは全てデフォルトはOFF)。依存関係なるものが本当に解決できるのか知らないが、とにかく「依存関係を解決するようにインストール」をチェックして続行。
サービスとMN128
MN128が自動接続しないように、基本的には以前と同じにしたが、Japanese Input Serverを停止するのは疑問なので、今回これはそのままにした。
[×] AT Daemon
[×] Appletalk File Services
[ ] AutoFS Daemon
[×] Boot Parameters Daemon
[*] Canna Japanese Input Server
[×] Domain Name Server
(DNS)
[×] E-Mail Server
[ ] Electoric Books W3 Daemon
[ ] GPM Mouse Daemon
[*] INET Services (Telnet, FTP, etc)
[ ] Internet News Server
[*] Kernel Daemon
[*] Key Table
[*] NFS Automounter Daemon
[*] NFS File Services
[×] NetPlan Server
[ ] Network Time Protocl Daemon
[*] Print Server
[*] RPC Portmapper
[ ] Remote Message Daemon
[ ] Remote Users Daemon
[ ] Remote WHO Daemon
[*] SKK Japanese Input Server
[*] SNMP Information Server
[*] Secure Shell Daemon (sshd)
[*] System Log Server
[*] Turbo Linux Sound System
[*] WNN Japanese Input Server
[*] Web Server
[ ] YP (generic) Services
[ ] YP Bind Daemon
しかし、インストールを完了し、再起動をすると、またMN128の自動接続が起きてしまった。トリガパケットは、[UDP 192.168.0.9/1027 --> AutoDNS/domain(0.0.168.192.in-addr.arpa)] となってる。分からん。SYSV Runlevel Manager(tksysv)で見ると、Runlevel3で、amdがStratに入っている。これをStopにして再起動。今度は起動時に自動接続は無くなった。
が、シャットダウン時にまた接続が発生する。トリガパケットは、[UDP 192.168.0.9/1025 --> AutoDNS/domain(jserver)] となっている。またSYSV Runlevel Manager(tksysv)で、今度はjserverをStopに切り替える。よしよしこれでシャットダウン時にも接続は無くなった。
でも、amdとかjserverは何をしているのだろう。Stopにしてもいいのだろうか。
サウンドカードが使えるぞ
「デスクトップ設定」というアイコンをクリックすると、TurboDesk:TurboDesk Control Panelというのが起動する。さらに「System Tools」を選び、「TurboSoundCfg」をダブルクリックすると、
|導入|
turbosoundcfgはサウンドブラスターのカード用設定ツールです。
現在PnPの自動検出はできません。
バグはsupport@turbolinux.comまでどうぞ
と言って始まるので、「OK」。
|カードタイプ|
サウンドカードを選択してください。
SoundBlaster (8-bit)
SoundBlaster Pro
SoundBlaster 16
SoundBlaster AWE32
SoundBlaster AWE64
PSS Sound System
Gravis UltraSound
Ensoniq SoundScape
Turtle Beach WaveFont (Maui, Tropez)
Crystal CS4232
Pro Audio Spectrum
SoundBlaser 16を選んで「OK」。MPU-401 MIDI Interfaceはノーチェック。
|カード設定|
カードのディップスイッチ、ジャンパーを適切な設定に変更して下さい。
IOポート:0x220, 0x240, 0x260, 0x280
IRQ:2, 5, 7, 10
8-bit DMA:0, 1, 3
16-bit DMA:5, 6, 7
Windows95上の表示は、「IRQ=10、DMA=0,1、I/O=0220-022F,0300-0301,0388-038B」であるが...まあやってみるしかない。DMAが2つあって番号が合わないのも気にはなるが...「IOポート:0x220、IRQ:10、8-bit DMA:0、16-bit DMA:5」としてみる。
|ファイルは存在します|
/etc/conf.modulesがすでに存在します。いまあるファイルを/etc/conf.modules.bakにリネームして新しいファイルを作ります。
「OK」
|サウンドカードのテスト|
カードが正しく設定されたかどうかを調べるためにサンプル音を鳴らします。
「OK」
|テスト結果|
サンプル音を聞くことができましたか?
何も聞けなかったので、「いいえ」と答えたら終わってしまった。何じゃこりゃあ。
という作業をしていたら、またしてもMN128が自動接続をしてしまった。トリガパケットは[UDP 192.168.0.9/1031 --> AutoDNS/domain(gaako)] だった。あ〜もう疲れる。
再度挑戦。今度は「IOポート:0x220、IRQ:10、8-bit DMA:1、16-bit DMA:5」としてみる。
出たあ〜、ドラの音!やったね。