MPEGコンバート
さて次に試してみるのはキャプチャしたAVIファイルのMPEGコンバートである。MPEGにするとファイルが小さくなり、またMotion-JPEGと違ってハードに依存しないので、たいていのPCで見られるようになるらしい。もちろんMPEGハード再生チップがあるのと、さほどスペックが高くないPCでソフト再生するのでは、画質に雲泥の差が出るだろうが。
コンバート
Rainbow Runnerに付属の「Ulead MediaStudio2.5VE」には「MPEG Converter」といソフトが付いている。しかし、マニュアルはほとんど無いに等しい程の記述しかなく、あとは英語のヘルプを見ろなんて書いてある。仕方が無いので適当に、まずコンバートしたいファイルを選び、「Convert」を押してみる。
コンバートがスタートするが、これが非常に遅い。もう死ぬほど遅い。表中の不明というのは、あまりに遅いので寝てしまい、朝起きてもまだやっていたが、2つのファイルを指定しておいたので、1つ目が終わった時間が分からなくなったのである。1番と3番の合計で約12時間ぐらいである。
No. | フレーム サイズ |
フレーム レート |
圧縮比 | バイト レート |
時間 | AVI サイズ |
MPEG サイズ |
コンバート 作業時間 |
画質 |
1 | 704x480 | 30fps | 16.5:1 | 1.291MB/s | 2分7.114秒 | 160MB | 55.9MB | 不明 | 再生不能 |
2 | 176x120 | 30fps | 2.6:1 | 0.339MB/s | 1分15.806秒 | 25.0MB | 5.92MB | 約24分 | カクカク |
3 | 352x240 | 30fps | 5.2:1 | 0.547MB/s | 4分8.415秒 | 132MB | 55.9MB | 不明 | ガックガク |
4 | 352x240 | 30fps | 3.4:1 | 0.816MB/s | 1分16.994秒 | 61.3MB | 11.3MB | 約70分 | まあまあ |
コンバート結果
確かにファイルサイズは小さくなる。しかし、全部ではないが、出来たMPEGムービーはコマ落ちが酷くてとても見られたものではない。AVIの時点ではかなりスムーズで綺麗だったのに、この変換は何?という感じである。
また、1番の704x480のファイルはMPEGにコンバートする際に最大フレームサイズの480x480に収まり切らないので、480x480にデフォルメされた映像がプレビューウインドウに表示されていた。しかし、このファイルのコンバートは途方もない時間がかかって結局「再生不能」なMPEGファイルが生成された。コンバートに時間がかかったのはこのあたりの影響もあるのかもしれない。
3番と4番は似ているが、結果は全く異なる。バイト転送レートが低い方が上手くいっているのは時間が短いためだろうか。その割には、2番のようにバイトレートも小さく時間も短いファイルが上手くいかない場合もある。
やはり現在のビデオキャプチャは最終的にもう一度ビデオテープに送り直すのが普通の使い方とどこかに書いてあったが、本当にそうかもしれない。デジタル化してCDに焼くと言っても、このMPEGコンバートはいちいちやってられないし、だいいちこんなガクガク映像ではどうしようもない。かといってAVIではハード依存で互換性が無いので、何かと問題がある。