SoftPEG Player 97
MPEGエンコードついて、ハードウェアエンコードのBroadway Beginnerを購入したが期待外れであった。ハードウェアは失敗した時の損害が大きいので、比較的安価とは言え49,800円もするハードウェアエンコードのMelco MEG-VC1はとりあえずパスして、ソフトウェアエンコードを物色することにした。
某ショップをくまなく見ていると、(株)ランドコンピュータの「SoftPEG Player 97」という製品が目にとまり、パッケージを見ると「MPEG Maker付属」と赤い字で書いてある。パッケージ裏の説明には、「MPEG Makerで作成したMPEGファイルはSoftPEG以外では再生できない場合があります」などと書いている。MPEGはきちんと規格が定まっているんじゃないだろか?などと不思議に思いながらも、4,040円と安いのでホイと買ってしまった。ちなみに、ランドというと以前PC-98をよく使っていた頃、ハードディスクなどの周辺機器を使っていたなぁと思ったが、そのランドとこのランドは違うようである。
インストール手順がマニュアルと違う
このソフトのメインはMPEG-1、VideoCDなどを再生する部分がメインであるが、使いたいのはMPEG Makerなので、それだけをインストールしてみる。MPEGの再生はMicrosoft ActiveMovieやMatroxVCRもあるのでとりあえずパス。
インストールはマニュアルに従うと、指定のディレクトリのsetup.exeを起動するとあるが、あるのはmpegmaker.exeである。ふ〜む。ディレクトリ内の他のファイルも見てみるとreadme.txtがあり、そこにはmpegmaker.exeを実行してファイルを解凍し、それで生成されたsetup.exeを起動すると書いている。マニュアルにもそう書いて欲しいものだ。
Matrox Motion-JPEGはダメ?
それでもインストールは簡単に終了。いざ、MPEGエンコードするAVIファイルを開こうとすると、メッセージが出る。
ディスプレイセッティングが悪いのか?現在の設定は1024*768/16bitであるが、640*480/256まで色々試したがいずれもダメである。訳が分からないが、ともかくMatrox RainbowRunnerでキャプチャしたAVI(Motion=JPEG,RRIcm)は、このMPEG Makerではダメなようである。
Broadway Motion-JPEGはOK
ファイルも色々試してみると、開けるファイルもある。ふと気が付いたが、開けるファイルは全てBroadwayのMotion-JPEGであり、MatroxのMotion-JPEGは全てダメである。何なんだろう?よ〜分からん!
気を取り直してBroadwayでキャプチャしたファイルを開いて、MPEGエンコードをしてみる。
このエンコーダはエンコード中に画像が動かない。別に機能上関係ないといえばないが、エンコードしている雰囲気を出すためには、他のエンコーダのように画像がカクカクと動いて、エンコードが進んでいる様子を表示した方が良いのにと思う。
エンコード時間は約32倍
もう少し長めの2分15.488秒(135.488sec)の別のファイルを開き、エンコードをスタートさせ待っていると、次のメッセージを出してエンコードは完了した。
エンコードに要した時間は自分では計っていなかったが、メッセージによれば、1時間12分54秒(4374sec)とある。まあ大体そんなモンだった感じである。つまり、エンコードに要する時間は、4374/135.488で、元の約32倍である。Xingが約8倍、Uleadが約60倍だったから、中間のスピードである。Broadway(ハードウェアエンコード)の約3倍というのを体験すると、この程度のスピードでは我慢できない。
MPEG MakerでエンコードしたMPEGはMicrosoft ActiveMovieで見られない
作成できたMPEGファイルをダブルクリックしてみる。mpgはMicrosoft ActiveMovieに関連付けされている。しかし、出たのは次のメッセージ。
ダメだ。パッケージの注意書きにある通り、MPEG Makerで作成したMPEGはSoftPEG Player 97でないと再生できないようである。そんなMPEG要らないぞぉ〜。