XingMPEG Encoder
NEC MPEGSTUDIO
AVI形式のビデオファイルをMPEG1に変換するソフトを探していて、「NEC MPEGSTUDIO」というソフトを見付けた。しかし、これ、Motion-JPEGに対応しているのか、メーカに訊いてもはっきりとは分からなかったが、何しろMMX対応で、非対応の場合より2.5〜3倍速いとの売り文句。買うと決めたわけではないが、他にも用はあったので電気街へ乗り出してみた。
まず最初に入った某大手PCショップでは扱ってなかった。次の店では棚を見ても見付からなかったが、店員に訊くと直ぐに見付けてくれた。パッケージデザインはNECの純正ソフトのパターンで、このソフトをアピールする絵や写真などは一切無く全く愛想が無い。そして裏を見るとソフトの対応機種にPC-98だけが書いてある。まあPC98-NX以前のNECの製品だから当然か。一応店員に相談すると、「まあWin95対応ですからDOS/Vでも動くでしょうけど、動作確認はしてないはずですねぇ」との見解。これで8,000円かぁ。や〜めた。
XingMPEG Encoder
さらにしつこくインターネット上を検索しまくっていると、Xing Technology Corporationという会社の「XingMPEG Encoder」というソフトを見付けた。Webページを見に行くと、試用版(30日かつ30秒限定)のXingMPEG Encoder2.1を置いている。しかもMMX対応とある。早速ダウンロードをしてインストールしてみた。
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設定ウインドウ
MPEG1 から選択する |
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MPEG1の中に さらに選択あり |
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StreamWorks にも選択あり |
エンコード中は下のような画面
超速いが.....
設定などは後回しにいきなり適当なAVIファイルをエンコードしてみた。するとやけに速い。30秒以内の制限付きなので、元は7分ほどのファイルであるが最初の30秒分だけをエンコードして終わった。所要時間は3分40秒。従って、220sec/30sec=7.3倍である。Ulead MPEG Converterが60倍かかるので、これは超速いことになる。これだけ速いと逆に疑わしい。
Ulead vs. Xing
で、今度は30秒以内のファイルを両ソフトで変換してみる。 変換するのは6.934秒のMotion-JPEGのAVIファイルで、細かい設定はまだ分からない点もあるが、一応同一と思われる設定でMPEG変換にかかる時間を測ってみる。
Software name | Time | Ratio | File size |
Ulead MPEG Converter | 6min53sec | 59.6 | 1.043MB |
XingMPEG Encoder | 55sec | 7.93 | 1.059MB |
これは大きな差である。元の時間の約60倍と8倍、つまり7.5倍高速なわけである。これはMMX対応の威力か、それとももっと別な部分で作りが違うのか?とにかくXingは速い!
購入したいが
さて、では手に入れるのにはどうすればいいのか。XingのWebページは販売会社へリンクが貼られているが、どれも外国である。しかも、カードでの取り扱いとなるようだが、そういうのは不安だし、だいいちJCBは取り扱ってない。
仕方がないのでまた調べると、ジングテクノロジージャパン(株)が見付かった。見ると価格は26,000円である。ちと高い。通常試しにヒョイと買うソフトはたいがい10,000円までである。また、そこには販売会社が2社、(株)ネットサーブ、ネットワンシステムズ(株)が紹介されているが、見に行っても別の商品の説明ばかりで、XingMPEG Encoderの説明や価格については掲示が無い。
もう止めようかとも思ったが、一応ジングテクノロジージャパン(株)に電話で訊いてみると、やはり直接販売はやっていないとのこと。また、クロスビームネットワークス(株)でも取り扱っていると紹介されたが、やはりこの会社もXingMPEG Encoderについてはほとんど掲示が無い。ただ、これらの会社のWebページを見ていると、Xing社の製品というのはストリームワークス、つまり映像や音声のネットワーク配信に関する技術がメインなんだと分かる。いわばエンコードソフトはそのごくごく一部というわけである。
なんだか面倒臭くなってきた。雑誌を買ったら、待っていた松下インターテクノ「BROADWAYビギナー版」(MPEGハードウェアエンコード)が89,800円でやっと発売された。当然ハードウェアの方が速いだろうし、実勢価格次第では.....