TMJについて感じたこと。


永野のりこチャットでの某氏の書き込みからTMJのページに飛んだ私は愕然とした。

無限につづくように思われる「このページは移転しました」の表示。

「この先にどんなスゴイ情報が?それともただの無限ループ?」と思い、心はあせって

手はひたすらリンク先へのクリックを繰り返し続けた。





そしてようやくたどりついた最終ページ。

そこで私たちは一貫して謎の言葉であった「T.M.J」とは

「たらい回しJAPAN(Tarai Mawashi Japan)」の略だということを

初めて知ることになる。

最後の到着点で私たちはようやく「だまされた!!」と気づく。

最終ページには掲示板があり、(掲示板にたどりつくにもちょっとした仕掛けあり)

そこには沢山の肯定の声、また沢山の否定の声が挙げられていた。





TMJのやり方は基本的には公衆便所の落書き

(座ると正面の壁に「右を見ろ!」と書いてある。そこで右の壁を見れば「上を見ろ!」とあり、

上の壁を見れば「左を見ろ!」そこで左の壁を見ると「だまされた」と書いてあるアレ。

実物は見たことないけど)と同じである。

ただ、ハイパーリンクを使うインターネットという場所で作られた、高度なものであり、

1998年型のイタズラと言えよう。





結局TMJはスゴイ情報ではなくて、ただのリンク遊びだった。

でも、TMJがたとえ肯定されても否定されても、そこにたどり着くまでに

受け手が楽しんでいたことは誰も否定できないだろう。

先に何があるのか期待しながらクリックし続けたはずだ。

(期待をやめた人は途中で「ばかばかしい」と言ってやめているはず)





TMJでクリックを続けた楽しさは、

詐欺師に騙された人が後で「騙されたけれど、騙されていた間は楽しかった」

と思うのに似ている。

掲示板で「だまされた!!」と怒ってる人もいたけど、

TMJとは結局、その「間」を楽しむためのものであって、それが楽しめない人は怒るのだろう。





騙されたのは本当のことだけど、でも、騙されていた最中は楽しかったというのも本当で。

・・・私は十分楽しんだよ。





「結局あれはただの遊びで、先には何もなかったけれど、

私はクリックしている間とても幸福だった。」

と、吉本ばななの小説のようなセリフ(?)で、つたないこの文章をシメとする。





最後に、TMJの存在を教えてくれた三太さんと掲示板で感想をくれたスズキさん、

そしてTMJの作者様に感謝します。ありがとう。ピース。


感想はgonta@lares.dti.ne.jp掲示板へヨロシクね(^^)             19981004/Nanashino

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