大川興業ソロライブ『江頭の怪談』2000/09/03
作・大川豊 出演・江頭2:50 名演小劇場

大川興業ソロライブが東京・大阪・名古屋・福岡で行われるということで 地元で見ることができましたー。9/1の大川総裁と9/3の江頭2:50のを見たのですが 多く印象に残った9/3のエガちゃんのレポート(メモ程度)を。演目の順番はあやふやです。 ・カマクラ先生 鎌倉時代が大好きで、鎌倉時代のことしか教えない日本史の先生。江戸時代は嫌いらしい。 ヘンな暗記の覚え方。 修学旅行も他のクラスは京都だったのにカマクラ先生のクラスだけ鎌倉の大仏を見に行った。 ので他のクラスから「カマクラス」と呼ばれてしまう。 実は今日でリストラされてしまうので最後の授業だった。 「つらい時には飢饉のことを思い出して、それよりはマシだ。と思って下さい」 ・足立区連続レイプ犯裁判 こころの電話でココロのすき間に入ってレイプをした犯人の公判。 バカボンの歌を歌いながら犯行をする。目がイッちゃってて怖かったよ〜。 ・エガちゃん会場乗っ取り スタンガンと包丁を持ち出す江頭。 「これからお前らを恐怖のどん底におとしてやるー!(中略)本当に怖いから、暗闇が苦手な人は 退場してね」 金属バケツ(JCO風)+でかい風船+ジョウロを持ち出す。 暗転している時に「ジョロジョロ…」と謎の音。電気がつくと膨らんだ風船の中になぞの液体が。 「10秒間の内に会場のみんなでこの風船を運べ!オレがナイフで追いかけて割るから」 フラッシュが焚かれる中であちこちさまよう風船&それを追いかける江頭。 結局1個目は舞台の上で割れる。「ユンケル飲んだヤツだからクサイよー」 2個目は虫入り風船。会場の中で割れてしまい、一部客席がパニックに陥る。 でもその正体は釣りで使う“ワーム”だった。「また使うから、帰るときに出口に持ってきて」 ・SEX×2 REVOLUTION 行為を疑似プレイできるゲーム(のホモ版。)ダッチ○イフって初めて見たヨ…しかも男性モノ(苦笑) ネットでの日本大会を勝ち抜き、世界大会に出場する江頭。 ・引きこもり女:カンガルー 引きこもっていたが白い布を頭から全身に被ることで普通に(?)生活できるようになった女性。 (ネットのハンドルネームが「カンガルー」) ボランティアの男に勝手に惚れるが、彼に彼女がいたことが判明。ストーカーになる。 男を思うあまり、ある手段を使って妊娠するが、それはその男の…ではなかった。 ショックで自傷するカンガルー。白い布が中から真っ赤に染まっていく。暗転。 ・賢者の贈り物 告別式で妻への言葉を送る夫。他に比べてマジメな作品なんだけど、細かいところで可笑しい。 「サバのみそ煮食べたーい」 ・幕間 個人的には一番インパクトあったのが「幕間に流されたビデオ」でした。 江頭がTVに出たときの映像(バラエティ・CM等)をいくつか流していたのだが、 その中で「ムツゴロウさんに無理矢理キスする」というハプニングイベントが。 番組中にいきなり飛び出してきて(いつものパターンですね)ムツゴロウさんに襲いかかる江頭。 舌を入れてチュウする江頭。はじめビックリするムツゴロウさんだが、 なんと途中で立場が逆転。ムツゴロウさん攻め(エエー!?)に。 野獣をおとなしくさせるかのごとく口付けするムツゴロウさん。す、スゴイよー(絶句および爆笑) さすが、ライオンに噛まれただけあるムツゴロウさんです。あんまり好きじゃないんだけど、見直した(笑) ●「面白うて、やがて悲しき大川興業」 「面白うて、やがて悲しき大川興業」とでも言いますか、 大川の芝居は笑えるんだけどその底辺には悲しみが流れているのです。 TVの「ただ面白いだけで後に残らない笑い」とは違って。だから印象に残る。 (TVのお笑いもあれはあれで良いんだけども。「ただ楽しいだけのもの」ってのも必要だから) エガちゃんの一人芝居は 「一生懸命なんだけど、どこかダメで救われない」役が多いですな。 エガちゃんってTVの時も割合まっとうなことを言ってますよね? 場にあわなくてヨゴレ役として扱われちゃう結果になるキャラですが。 ああ見えても(苦笑)演技派なので一度連ドラとか出てほしいなーと思うけど、 「役者」じゃなくて「芸人」だからそれは無いよね…。 それに、エガちゃんはTV(=視聴者)が求めるハッピーエンドは似合わなそうだ。 「人生、誰もがうまく生きていけるわけではない」ということ。 上手く行っているように見える人も実は負けているのかもしれないけど。 言い方悪いけど、「負け犬」つーか。 そういうことを感じている人にとってはツボに来るのかな。 露悪的なので嫌悪感を持つ人もいるけど、(私も本公演見るまでは大川嫌いだった) 客観的に見ることができてなおかつ世の中の不条理性を「感じる」ことの出来る人が これを楽しめるのかなーと思いました。 今回のソロライブでは 総裁の「社会的お笑い」(「週刊プレイボーイ」での政治連載は面白い)と 江頭の「人間的お笑い」の違いがそれぞれよく出てました。 どちらも好きだけど、両方とも一緒になっていたほうが深みが増すと思うので 年末の本公演『BLACK JOKE(仮)』が早く見たいです。 他の大川ファンの方とお話していて、ついつい(?)出待ちしちゃったんだけど 出てきたエガちゃんはナゼか「雪駄」を履いてました。(…今、流行ってるのデスか?) 外で握手して貰ったり写真を撮ってもらってる方もいて、 自分も思いきってお願いすればよかったかなーと後からちょっと後悔したり。 次にチャンスがあったら私もお願いしたいです(笑)
モドル 2000/09 Nanashino