----------------------------------------------------------------------- MML2SMD Ver 0.1 Copyright (C) 2000 Hiroshi "Himagine" Ariki ----------------------------------------------------------------------- 注意! 本ソフトウェアは開発中バージョンです。 動作に関しては、不安定な部分が多数あるものと思われます。 本プログラムを使用したことによって生じるいかなる不都合に対しましても、 作者は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承下さい。 以上の事項に同意できる方のみ、本プログラムを使用してください。 1.概要 本プログラムは、MML (*1) で記述された音楽データを、J-PHONE の J-SKY サービスで使用される SMD ファイルに変換するものです。 パソコンで MML を使用して音楽を作成されていた方なら、簡単に J-SkyWeb 対応ホームページの BGM や、着信メロディを作成することが出来ます。 本プログラムには、 MML で記述された音楽データを再生する機能はありません ので、後述する「MML2MID」が別途必要です。 なお、本プログラムは、J-PHONE とは関係ありませんので、J-PHONE 各社への 問い合わせはしないで下さい。 (*1) このドキュメントやプログラムで使用している MML とは、 Music Macro Language の略で、 J-SkyWeb で使用されている MML (Mobile Markup Language) とは全く異なるものです。 2.動作環境 Microsoft Windows 95/98、Microsoft Windows NT 4.0 以降であれば問題なく 動作するはずです。 なお、本プログラム単体では、 MML で記述された音楽データの再生はできま せんので、次のプログラムをご用意下さい。 MML2MID Ver 5.21以降 作者: 門田 暁人氏ほか http://www.platz.or.jp/~mml2mid/ 3.使い方 まず、MML ファイルを作成します。 詳しい作成方法は割愛させていただきます(時間がないもので…。正規リリー スの際には添付させていただきます)。後述の「MML 仕様」を参照してくださ い。 さて、MML ファイルが出来たら、 MML2SMD.EXE を実行し、メニューより[ファ イル]−[MMLファイルの読み込み]を選択して、 MML ファイルを読み込みます。 その後、メニューより[コンパイル]をクリックして、コンパイルを行います。 正常に SMD ファイルの作成が出来ると、「SMDファイルの書きこみが終わりまし た」というメッセージが表示されます。作成された SMD ファイルは、 MML ファ イルと同じフォルダ内に作成されます(ファイル名は、 MML ファイルの拡張子 を変更したものです)。同一ファイル名がある場合は上書きされます。 エラーがあった場合は、「エラーが発生しました。SMDファイルは作成されませ んでした。」と表示されます。エラーがあった場合には、() で囲まれた数値が エラーの発生した行番号を示していますので参考にして修正してください。 作成された SMD ファイルは、e-mail に添付してロングメール経由で携帯電話に 転送する(この場合、受信する携帯電話がロングメール受信オプションに加入し ている必要があります)か、ホームページにアップロードして、携帯電話から J-SkyWeb のインターネットアクセス機能を使って取得すると、着信メロディと して使用できます。 4.MML 仕様 本プログラムで使用可能な MML は、 MML2MID で使用される MML のサブセット (一部)となっています。 4-1. 制限の概要 ・定義行に使用できるコマンドは #title のみです。 これ以外の定義行コマンドは無視されます。 (デフォルトが指定されているものとします) ・#title で指定したタイトルが、曲のタイトルとなります。 ・1トラック=1旋律で記述します。トラック順に旋律が割り当てられます。 (例:トラック A, B, C, D がある場合は、順に旋律1、旋律2、旋律3、旋 律4と割り当て)。 ・従属トラックの指定、トラックのワイルドカード指定、マクロはサポートされ ていません。 但し、複数トラックを1行で記述することは可能です。 ・テンポは曲の始めで指定します。 複数テンポが指定されている場合は一番最後に指定されたテンポが有効になり ます。また、テンポは 94, 107, 125, 150 以外は指定できません。 ・音域は3オクターブです。オクターブコマンド (o) では 4〜6 に対応します。 ・音長は次の指定のみ有効です。現在のところ、三連符は使用できません。 音符・休符 音長指定 ------------------- -------- 全音(休)符 1 2分音(休)符 2 付点2分音(休)符 2. 4分音(休)符 4 付点4分音(休)符 4. 8分音(休)符 8 付点8分音(休)符 8. 16分音(休)符 16 ・繰り返しなどのコマンドはサポートしません。 4-2.使用できる MML コマンド サポートされている MML コマンドを下記に示します。 なお、大文字、小文字は区別しますのでご注意ください。 サポート外の MML コマンドが使用されている場合、エラーとなります。 @ 音色指定 続けて音色番号を指定することで音色を指定できます。が、本プログラムでは単 に読み飛ばします。 & タイ・スラー 音階指定コマンドの間に挿入して、タイまたはスラーとして使用します。 なお、MML2MID では、 & コマンドはタイとして使用できませんが、タイを記述 する場合は & を使用してください。 a-g 音階指定 続けて半音上下記号 (+, -)、音長を指定できます。音長を省略した場合は、後 述する音長指定コマンド (l) で指定された音長が使用されます。 音階は c, d, e, f, g, a, b がそれぞれド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シに対応 します。 例) a+4 4分音符のラ l 音長指定 続けて音長を指定することで、音階、休符の音長省略時の音長を指定します。 o オクターブ指定 続けてオクターブ番号(4, 5, 6)を指定して、オクターブを設定します。 Q ゲートタイム指定 本プログラムでは無視します。通常の場合、曲の頭で Q7 としておけば良いでし ょう。 r 休符指定 続けて音長を指定します。音長を省略した場合は、音長指定コマンド (l) で指 定された音長が使用されます。 t テンポ指定 続けて 94, 107, 125, 150 のいずれかを指定します。 v 音量指定 続けて 0-127 の値を指定して音量を指定します。但し現在は単に読み飛ばしを するだけです。 近いうちに J-DN02 対応となりますのでサポートされるかもしれません。 < オクターブ下げ 現在のオクターブより1オクターブ下げます。 > オクターブ上げ 現在のオクターブより1オクターブ上げます。 なお、サンプルとして mime.mml を同梱しています。参考にしてください。 5.今後の予定 すぐできそうなものから「本当に出来るのか?」というものまでありますが、 とりあえずすぐできそうなものから並べてみます。 ・三連符対応 ・音量指定対応(J-DN02 対応) ・MML 演奏機能の追加(mml2mid を不要にする) ・自動メール送信機能(作成した smd ファイルを即メール送信) ・その他 6.著作権・注意 本プログラムはフリーソフトウェアです。著作権は放棄されていません。 本プログラムは「無保証」のプログラムです。自己責任でご利用ください。 本プログラムを使用したことによって生じるいかなる不都合に対しましても作者 は責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。 本プログラムは、 J-PHONE とは一切関係ありません。本プログラムに関する J-PHONE への問い合わせはしないでください。 開発中バージョンのため、転載はご遠慮ください。 7.謝辞 以下の方々に対し、厚くお礼申し上げます。 ・すばらしいツールを開発してくださった mml2mid の開発者の方々 ・J-DN02 でのメロディデータ提供に協力していただいた「かっぱなおこ」さん ・J-SKY サービスを提供してくださっている J-PHONE 8.連絡先 バグ報告、要望は次の連絡先までお願いします ひまじん hariki@lares.dti.ne.jp http://www.lares.dti.ne.jp/~hariki/