3-1.間奏の三大名曲       (2008年6月16日)
                      (戦前編)

   例によって、私の独断と偏見で選んだ三大名曲です。聞いて楽しい曲を選びました。

  野崎小唄   大村能章 編曲(昭和10年)

♪〜春のあーーめー♪と歌が終わった後 ”チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャンチャン・・・・”と西洋のオーケストラ楽器と日本の三味線楽器が見事な調和を保ちながら、軽快に流れていきます。何か昔の東映チャンバラ映画の背景音楽のように聞こえます。メロディーも気持ちがウキウキするような感じです。


  緑の地平線 古賀政男 編曲(昭和10年)

2番から3番の歌詞へ移る時に、スチールギター(?)でワンコーラスの全メロディーがそっくり流れるという非常に珍しい間奏です。さらにその後、イントロと同じメロディーが続き、間奏としては非常に長時間の長さとなります(約50秒)。しかし聞いていて、決してイヤにならない楽しさがあります。それだけ古賀メロディーのすごさを感じます。オリジナル原盤を聞くと、さながらマンドリンとギター楽器の合同演奏会のような感じです。
 この曲はテレビなどのナツメロ番組などでしょっちゅう唄われますが、時間の関係もあり、この通り間奏が流れることはありません。是非、オリジナル原盤の聴取をお勧めします。軽快で楽しい曲です。


  国境の町 阿部武雄 編曲(昭和9年)

♪そーりの鈴さえ さびしく響くー♪という歌ですが、これも間奏メロディーがすばらしいです。真っ白な寒いシベリア?の大平原を馬車そりが静かにさっそう、せつせつと走っていく情景が目に浮かびます。
途中、伴奏がいったん終わったようになって、その後一呼吸おいて、さらに”チャー”と軽快なメロディーが続くところが面白いです。


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