岸洋子の3大名曲
夜明けのうた (昭和39年 岩谷時子 作詞 いずみたく 作曲)
岸洋子が歌謡界に初めて登場した曲です。静かでジミな歌ですが岸の格調高い正統派の歌唱が聞く人の心をとらえました。
現在ではヒットメーカーとして評価の高い作詞の岩谷時子 、作曲のいずみたくが活躍し始めた頃の曲でもあります。
恋ごころ (昭和39年 永田文夫 訳詞 E・マシアス 作曲)
岸洋子は背も高く大柄なので、あの洗練された太く響きのある歌声が、より大きく迫力を感じさせます。岸が一声歌い出せば、聴衆は格調高い歌の世界に引き込まれます。
この「恋ごころ」はタンゴのリズムに乗って、恋のむなしさ、はかなさ、悲しさを歌い上げており、聴衆はその歌声に酔いしれます。
希望 (昭和45年 藤田敏雄 作詞 いずみたく 作曲)
岸洋子の代表曲です。汽車に乗って ♪希望という名の あなたをたずねて♪ 旅に出るというシチュエーション(舞台設定)が印象的です。やがて希望の光が見えてきて歌が聞こえるという だんだん盛り上がっていく曲の構成が見事です。
上記の「夜明けのうた」に続いて2度目のレコード大賞・歌唱賞を受賞していますが、おおいにうなづけるところです。
(PS)
岸洋子は膠原病などとの闘病むなしく平成4年(1992年)57歳の若さでの逝去は残念である。
<選考経過>
無難な選曲となりました。
岸の歌のうまさが出ている「想い出のソレンツァーラ」は割愛です。