内山田洋とクールファイブの三大名曲

長崎は今日も雨だった     (永田貴子 作詞 、彩木雅夫 作曲 昭和44年)

 デビュー曲です。演歌をグループで歌うということがユニークでした。確かに先輩のマヒナスターズもそうだろうが、違うのは歌手の配置です。マヒナは一本のマイクを全員で囲むよう並びますが、クールファイブは前川清一人が真ん中に立ち、残り5人が後方に二手に分かれて、いわば二等辺三角形ののような配置です。それともうひとつ違うのは、マヒナは全員がリードヴォーカル風に歌うが、クールファイブは前川清一人がヴォーカルで、他の人は後方で”アー”とか”ワワワ ワー”などと伴奏役にまわっていることです。
 この歌がヒットしている頃の印象は、イントロの男性コーラスで♪ルルルルー ルルルルー♪というのと最後の♪アーアアア ナガサキーは 今日もー 雨だった♪ というフレーズです。
 この後「逢わずに愛して」、「噂の女」、「そして神戸」などクールファイブ独特の味わいが受けてヒット曲が量産されて行きました。

そして神戸 (千家和也 作詞 、浜圭介 作曲 昭和47年)  

  この曲が発売された当初は、まだ前年の「噂の女」が大ヒット中で、それほど名曲と思われませんでした。しかし今は逆転して、前川清の一番の代表ヒット曲と評価されています。
 この歌の魅力は、私がいつも言ってるイントロ伴奏がいいですね。(編曲 森岡賢一郎) ♪タラタ ラタラタ ラタッター♪と 胸を切なくゆするように盛り上がっていく伴奏が印象的です。そして前川のハスキーボイスが♪コーベー(神戸) 泣いてどうなるのかー♪と 泣き節で入っていきます。そしてサビで♪夢のつづきッ せて れる 相手 さがすーッヨー♪と前川のたたみかけて泣きわめく迫力が魅力です。
 また後ろのバックコーラスの♪パパンヤー♪などというのも効果的だし、「神戸」という地名入りも効果的でした。

中の島ブルース      (斉藤保 作詞 、吉田旺 作曲 昭和50年)

  3曲目は私の好みで選ばせてもらいました。
この歌を聞いて、”中の島”という地名が大阪のほかに札幌、長崎にもあるということを知りました。
短い歌詞ですが、各地の特徴を盛り込んで、男女の恋を 非常にオーソドックスな言葉ながら、うまくまとまっています。
最後のメロディーの♪アーア アーア ここは札幌ッ 中のシーマ ブルースよ♪が印象的です。
昭和50年の紅白でも歌われました。

<選考経過>

 最初の2曲はスンナリいきましたが3曲目で悩みました。     
 結局、私の好きな歌で決めさせてもらいました。

 下記は割愛曲です。
   「逢わずに愛して」・・・・初期のヒット曲で、オリコン・チャートで1位獲得
   「噂の女」・・・・・・・・・・・前川清の歌唱力が光りました
   「東京砂漠」・・・ 1980年代から2000年代までCMソングで愛されました
      

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