三橋美智也の3大名曲

りんご村から

昭和30年代は、日本は皆、東京へ東京へとなびいている時代でした。
歌謡曲もふるさとに想いを寄せる、いわゆる”ふるさと演歌”が流行しました。その一番手が三橋美智也で、高音でやわらかな伸びのある歌声が、ラジオから都会でも田舎でも響き渡りました。
この「りんご村から」は最初三味線のイントロから始まる叙情的な歌で、東京へ行ってしまった恋人か友達を慕う歌です。、昭和30年代の代表曲です。

古城

”ウーウウウウ ウーウウウウウ”のユニゾーン女性コーラスの後、琴の音が流れるイントロで始まるこの歌は、文芸的な香りのする、日本叙情豊かな名曲です。
男女の色香は一切なく、ただ古城に一人たたずんで感じる哀愁を、作詞家 高橋菊太郎が雄大な詞を付け、それを三橋がまた見事に歌い上げております。

炭坑節

三橋美智也は民謡の部でも大きな足跡を残しました。
レコード売上げが200万枚以上の民謡が8曲(黒田節、斉太郎節、相馬盆唄、花笠音頭、ソーラン節、炭坑節、佐渡おけさ、北海盆唄)もあり、今も売れ続けているとか。
むかし、村祭りの芝居小屋のスピーカーや盆踊りのやぐらの上から、♪月がーデタ データー 月がア デター ア ヨイヨイ♪と この「炭鉱節」や「北海盆唄」、「相馬盆唄」などが流れて、お祭り気分が大いに盛り上がりました。


<選考経過>
まず「古城」は悩むことなくスンナリ決まりました。2曲目は大変迷いました、「哀愁列車」、「達者でな」、「女船頭唄」、「夕焼けとんび」など有力候補でしたが、”ふるさと演歌”の代表として「りんご村から」を選びました。3曲目は民謡の部より一番庶民的で親しみ深い「炭坑節」としました。

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