三田明の三大名曲

美しい十代    (宮川哲夫 作詞 、吉田正 作曲 昭和38年)

ナツメロTV番組で三田明が歌う曲は、この歌ばっかりといっても過言でない位有名な曲です。
男女共学の楽しくて夢がある、正に理想的な男女交際の高校生活を歌った青春歌謡です。

吉田正のアドリブ(歌詞と歌詞の間の伴奏)も軽快で楽しいです。
   三田は初代御三家と同時代に活躍して、ビッグ4(フォー)とか四天王などと称されたこともありました。御三家の歌はちょっと大人の男女の恋がテーマになっていますが、三田の歌は、まだ青い十代の初々しい純情無垢で、健康はつらつな青春が歌われているのが魅力です。

みんな名もなく貧しいけれど(宮川哲夫 作詞 、吉田正 作曲 昭和38年)   

昼は働き、夜は定時制高校に通うまじめな働く青年達を歌っています。宮川哲夫の作詞が優しいし、曲も歌声もやさしさとバイタリティがバランス良く仕上がっています。特に3番の♪夢を持とうね 明るい夢を みんな名もなく貧しいけれど♪のところが、詞と曲と歌声がピッタリです。
三田は、歌はうまくないといわれているが、甘くやさしく語りかけるような歌声は魅力いっぱいです。
”みんな仲間、働く仲間”という仲間を、若さいっぱいに歌いあげているのが三田の魅力です。

友よ歌おう     (宮川哲夫 作詞 、吉田正 作曲 昭和38年)

三田明が人気絶頂の頃に3番目にヒットした曲です。セーラー服の可愛い女子高生と、白いYシャツのはつらつ男子高生達のさわやかグループ交際が、軽快なリズムに乗せて、明るく歌われています。出だし1番の♪あーあおい(青い) セーラの むーね(胸) は ず ま せ る♪や、出だし2番の♪白い ワイシャツ そーろいのシューズ♪ という詞(描写)に、夢ふくらむさわやか高校生のイメージが湧いてきます。また♪わッ か い(若い) 若い 若い 僕らにゃ♪あたりで、若さの特権を謳歌しているのが印象的です。
とにかく、タイトル通り、友に向かって、三田が元気いっぱい高らかに歌っています。

<選考経過>

 三田明は歌手生活も長く、ヒット曲もいろいろ数多くありますが、デビュー初期の3曲(”十代青春3部作”とでも言いましょうか)を選ばせてもらいました。「美しい十代」以外の二つの曲はタイトルだけではわからないかもしれないが、曲を聞けばきっと思い出すメロディーです。
 どれも、当時の青春歌謡の典型的な編曲で、女性コーラスがはいる軽快な歌です。
 下記は割愛曲です。
   「若い二人の心斎橋」・・・・吉永小百合とのデュエットでヒットしました。
   「明日は咲こう花咲こう」・・・  同上
   「アイビー東京」・・・・・・・・・リズム歌謡でヒットしました。
   「夕子の涙」・・・・・・・・・・・・大人っぽい歌に成長しました。

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