村田英雄の3大名曲

人生劇場

村田英雄のデビュー曲です。ドスのきいた荒い声で男の心意気や心情を歌っています。
大正琴のイントロは、いかにも古賀メロディーを感じさせます。古賀政男が没した昭和53年の紅白歌合戦では、”古賀政男を偲ぶコーナー”で、島倉千代子の「りんどう峠」とこの「人生劇場」が歌われました。村田が天を仰ぎながら「古賀先生、お聞き下さい」と言ったセリフを思い出します。

無法松の一生(度胸千両入り)

これも古賀メロディですが、1番と3番の間に「度胸千両」を入れて歌われる形式が定着しています。(アンコ形式という)この形式で、多くの歌手が歌っているが、元祖村田にかなうものはありません。
<余談>「度胸千両」は詩吟的で節回しなどがあり、一見難しそうだが、何度も練習すれば、それなりに歌えるようになります。伴奏にうまく乗って、伴奏と掛け合いができれば完成です。最後の♪あーばれッエ ウウウちー♪と閉めれば最高の気分請合いです。

王将

これも男の勝負師をうたったものです。昭和37年、日本が高度成長に向かい始めた頃に、男の根性物として大いにヒットしました。3番の♪俺の闘志が又燃えるー♪と右手で拳(こぶし)を構え、ニヤリと笑う村田の雄姿が魅力的でした。(西条八十作詞、船村徹作曲)

<選考経過>
村田にとってちょっと異色の「皆の衆」も入れたかったが、上記3曲ははずせなかった。

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