坂本九の三大名曲
上を向いて歩こう (永六輔 作詞、中村八大 作曲 昭和36年)
坂本九を一躍 大スターにした名曲です。この歌は「スキヤキ」の曲名で世界的にも大ヒットしました。
この歌のヒットの要因は、
@作詞面では、もの悲しい一人ぼっちの夜でも、幸せを求めて
”上を向いて歩こう”という、青年の一途な姿勢と夢が歌われています。
A作曲面では、最初のイントロの木琴の♪ポロン ポッポ ポポポポポー♪
というのが、明るく軽快で親しみが持てます。そして、間奏で口笛が入り、
サビの♪幸せは 雲の上に・・・・♪も平易なメロディで、最後はまた口笛で
静かに消えてゆくという 人を飽きさせない みごとな曲の構成です。
B歌手面では、坂本九のちょっとハスキーで湿っぽい声質が、寂しさを
かもし出してこの詞と曲にピッタリでした。
見上げてごらん夜の星を(永六輔 作詞、いずみたく 作曲 昭和38年)
坂本の歌はちょっと茶目っ気で明るく楽しい歌が受けてるように見えるが、この歌は珍しく笑顔もなくまじめに”熱唱”している歌です。
夢と希望をもって二人で力を合わせ、元気に生きていく様が歌われています。”ささやかな幸せ”の言葉が何度も出てくるのが印象的です。
この曲も つい、中村八大作曲とおもわれるが、いずみたく の作曲です。
明日があるさ (青島幸男 作詞、中村八大 作曲 昭和38年)
恋にうぶな青年が片想いの女学生にアタックするストーリーが軽いタッチで面白く歌われています。
歌の伴奏も、最初はカスタネット?だけの軽いリズムから始まり、だんだんエスカレートして、最後は男女のコーラスも加わり、大合唱となって盛り上がるアレンジも見事です。
最終番の歌詞の出だしの♪あしーたが あるーさ 明日がある わかーい僕には ゆめーがある♪あたりがいいですね。
坂本のエンターテナーぶりが十分発揮されています。
<選考経過>
まあ、オーソドックスな選曲となりました。しかし、坂本九にもいろいろなジャンルがあって、こっけいなうた、親しみやすく楽しい歌、悲しい歌など、すぐ思い浮かぶ曲として次の歌があり、どれも味わいがあり、みんな名曲です。
「あの娘の名前はなんてんかな」・・・初期の歌で女の子の名前が20人位出てきて、
九の茶目っ気な味が出ています。
「幸せなら手をたたこう」・・・この歌もみんなに親しまれて大ヒットしました。
「ともだち」・・・・・・・・・・・・・♪君の 目のまーえの 小さなくーさ(草)も♪ という
出だしですが、NHK「みんなのうた」的で文部省
推薦ではないでしょうか。
「レッツキス」(ジェンカ)・・・・キャンプファイヤーなどで、前の人の肩に手を置いて
1列になって、よく踊った歌です。
「エンピツが1本」・・・・・・・・・2曲とも浜口庫之助の曲ですが、坂本のまじめな人柄も
「涙くんさよなら」 加わってヒットしました。