田端義夫の3大名曲
かえり船
田端義夫と言えばこの曲でしょう。ギターを抱えて「オーッスー!」と登場してくるのが定番です。昭和21年の発売以来 今年(平成21年)で63年間、御本人(平成21年で90歳)が現役で歌い続ける最長記録ではないでしょうか。私はこの歌を他の歌手がテレビで歌っているのを見た記憶がありません。それだけ、御本人しか歌えない究極な名曲と思います。
ズンチャ、ズンチャの単調なリズムに乗せて、船が故国に帰る様子が哀愁を帯びたメロディーで流れていきます。
私自身、以前はあまり気に止めていない曲でしたが、今聞くと、詞も伴奏も非常に味わい深く、カラオケなどでジックリ歌ってみたい曲です。
大利根月夜
この時代物の歌のオリジナルが田端と知って意外な感じがしました。時代物シリーズの歌曲ではベスト5に入る名曲です。「かえり船」と違って、多くの歌手がテレビで歌っているのをよく見かけます。特に印象的なのは、都はるみが20代?の頃、NHKの歌番組で美空ひばりと共演し、二人ともチョンマゲ衣装だったと思うのですが、この歌をデュエットしました。その時のひばりの歌いっぷり、こぶし回しが、実に心にくい程にうまく、はるみが大感激のあまり、「兄(姉)貴ッ」と腕にすがりついていたのが思い出されます。
サビの♪今日は 涙アアノー 顔でみる♪のあたりはかなりキーが高いが、田端は「キーを下げたら歌自体が別物になる」と年はとっても元のキーで歌い続けているとのこと。オリジナルを大切にする素晴らしい信念であります。
島育ち
ちょっと意外だが、田端は昭和37年にこの歌で紅白初出場だった。ちなみに、その後紅白は平成元年の第40回の記念大会に「かえり船」で出場している。
この歌にも次のような私の思い出がある。昭和37年の春に中学の修学旅行で東京方面にバス旅行した時、バスガイドさんがこの歌を紹介し歌唱指導してくれた。バス旅行から帰ってきてまもなく、ヒットしてきて紅白でも歌われたことにビックリした。
余談だが、私達が教えてもらった歌よりと2小節くらい歌詞がカットしてあり、ちょっと変な気もしたものだった。
<選考経過>
正直言って田端の歌は上記3曲くらいしか知らないのでスンナリ決まりました。
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