朝松健著作リスト

令和6年3月31日
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<小説>

<内容紹介>はカバー・帯などから引用
  1. 魔教の幻影 <逆宇宙ハンターズ(1)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1986.08
    <内容紹介>
    武蔵不知火市に住む高校生・淡島春夫の周辺の人間が奇怪な変貌を遂げていったのは、すべてあいつが姿を見せるようになってからだった。 背に"赤白二渧歓喜即仏"と書き記した墨染めの衣を身にまとい、目深に被った破れ笠で半ば顔を隠したその男は、尼僧や小男とともに郊外の不知火稲荷で奇怪な祈祷をあげ、異様な冷気と臭気を漂わせながら春夫の家を窺っていたのだ。 まるで男から吹きつける地獄の虚無の風に煽られたかのように、淡島家では父の左門の病状が急激に悪化し、執事の秋吉と姉のなつきが邪悪な狂気にとりつかれた。 そしてそれは、元日の朝、東の空に黒富士の幻影が出現して人々に不吉な予感を抱かせた大凶事の、ほんの始まりに過ぎなかったのだ。 魔教<苦止縷得宗>とは何か!?  衝撃の怪奇と幻想のアクション巨編・第1弾!! 

  2. 魔霊の剣 <逆宇宙ハンターズ(2)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1986.12
    <内容紹介>
    淡島春夫から父と姉を同時に奪った二月の武蔵不知火市の惨劇の後、しばらく鳴りをひそめていた<逆宇宙>からの魔手は、四月に入って富士山麓の小都市・富士守田へと伸ばされた。 きっかけは、伊豆の修験道場が何者かに襲われ、修験者全員が惨殺されたうえ国宝級の仏像が破壊された事件だった。怨恨説が主流を占める中で、淡島威明と都道和尚や比良坂だけが真相に気づいていた。数百年間仏像に封じ込まれていた魔教・苦止縷得宗の四大法具の一つ、自然気象を自在に操れる虚空蔵仁寛が奪われたのだということを。 犯人は巨勢玄応だった。玄応は魔剣を富士守田市に運んで、罠を仕掛けて吉永都英と春夫を待ち受けていた。だが、富士守田市の地下に広がる富士の風穴には苦止縷得宗の本部の石窟寺院がある。富士守田市を舞台に再度、三つ巴の死闘が展開しようとしていた。 快調<逆宇宙ハンターズ>第2弾! 

  3. 黄金鬼の城 <逆宇宙ハンターズ(3)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1987.04
    <内容紹介>
    富士守田市を潰滅させるに至った魔教・苦止縷得宗の暗躍を封ずるため、吉水都道和尚と都英父子は、弘前の誓金寺へ向かった。 苦止縷得の法具・三角金字塔が青森県下にあり、誓金寺の古文書が盾がかりになることがわかったからだ。 だがそのころ、誓金寺では、秘仏を納めた櫃から血があふれ出る怪異が起こっていた。 秘仏は血の涙を流し、三百数十年の時空を超えて、恐るべき警告を発していたのだ。 <逆宇宙>の侵攻による、怪魔<網古>復活と、金字塔のおぞましい秘密がその内容だった。 何としても金字塔を邪教の手に渡してはならない。 法具をめぐり、都英らと妖術僧団との闘いが始まったが——。 邪悪な逆宇宙存在との凄絶な闘いを描く、好評書下しシリーズ第3弾! 

  4. 虚空聖山 <逆宇宙ハンターズ(4)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1987.09
    <内容紹介>
    富士山麓の樹海、苦止縷得宗の石窟寺院をその地下に秘める原生林が鮮血に染まる。 魔教の盟主・威明に叛旗をひるがえし、四大法具のうち二つまでも手に入れた白凰坊の一派が、威明派と秘術を尽くして妖術戦を繰り広げているのだ。 白凰坊は威明と、互いの派閥の代表戦で法具の帰趨を決めると同時に、黒富士入山の妨げとなる共通の敵、比良坂や都道和尚らを斃す邪悪な取り決めを交わした。 逆宇宙の本格的な侵攻が迫るなか、逆宇宙ハンター・比良坂は、魔教の根本教義を解き明かしつつあった。 だが、比良坂の身は妖術攻撃によって深くむしばまれ、不死者・尾瀬泰吉のもとで修行を続ける春夫もまだ戦列には戻れない。 比良坂らの苦闘を嘲笑うかの如く、悪疫と破壊と殺戮の嵐が関東一円に吹きすさんだ!   魔術と妖術の世界の第一人者がおくる書下しシリーズ、会心の第4弾! 

  5. 凶獣幻野
    中央公論社, C*NOVELS, 1987.11
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.09
    <内容紹介>
    札幌近郊の瀬田寒原野に建設された学園都市で、建設大臣犬塚が野獣に喰い殺された。 共時通信記者・田外竜介は事件を追って北海道へ。 その夜、水口組の殺し屋犬山が巨大な黒犬に咬み殺された。 翌日学園の犬飼教授を尋ねた田外の目前に、突如虚空から漆黒の巨獣が出現…。 次々と屠られる犠牲者。謎の精神病理学センター局長近江と美人助手乾伶子。 立ち並ぶ奇怪な建物群に隠された意味とは。期待の新鋭が放つ長篇オカルト・アクション。

  6. 暗黒の夜明け <逆宇宙ハンターズ(5)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1987.12
    <内容紹介>
    <二面夜叉門>と化した威明の肉体を逆宇宙への扉として、法具を手にした白凰坊は邪教の聖山=黒富士に入山した。 ついに黒富士が現実界に出現し、邪神<GLZYT>が誕生したのだ。 白凰坊ら"影"を受けいれた黒富士は物理次元への侵攻を完成させるため"光"——春夫や都英らをも自らの胎内に招来した。 魔教の教祖、文観上人の創造した悪夢の世界で、幻の大寺院に向かう白凰坊らと、それを阻止せんとする比良坂、春夫、都英らの身命を賭した凄絶な闘いが繰り広げられていく。 魔術と妖術を縦横に駆使して逆宇宙との死闘を描く書下しシリーズ、待望の完結巻! 

  7. 魔犬召喚
    有楽出版社, 1988.02
    角川春樹事務所, ハルキ文庫(ハルキ・ホラー文庫), 1999.09
    <内容紹介>
    札幌市郊外の大学で不幸な出来事が続発した。 合格発表を見にきた受験生の長蛇の列に、大型トラックが突っ込み、多数の死傷者を出したり、大学院の学生が化学実験中に爆発事故を起こして死亡したり——。 やがて"不幸な出来事"は、"おぞましい怪事件"に発展する。 それは深夜、警備中のガードマンが巨大な黒犬獣に襲われ、下半身を食いちぎられるというものだ。 ——悪魔に魅せられた学園を救うべく、屈強な青年と、オカルト・ライターが事件の解明に乗り出すが。魔術に造詣の深い注目の新人が放つ、本格マジカルホラー小説の力作! 

  8. 私闘学園 <私闘学園(1)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1988.03
    • 私闘学園 (獅子王, 1987年11月号)
    • 間奏曲 爆薬と令嬢 —もしくは喜久先生のアンニュイな半日—
    • 地獄からの脱出 (獅子王, 1988年1月号〜2月号)
    <内容紹介>
    理論だけは強いプロレス狂の少年・西城めぐみは、かねてから設立を画策中の"格闘技同好会"の顧問は、倫理の教師・大伴俊作以外にはないと確信した。 そして今、めぐみを始め、女だてらのボディビルダー・赤城小夜子、変態ペーパー格闘技者・翔星東二郎ら格闘技同好会の旗の下に結集する5人と大伴は、部室となるべき精武館をパンク軍団から奪還すべく立ち上がった!  常軌を逸した超個性派集団・格闘技同好会の設立、彼らを木陰からそっと見守る正体不明の妖しき美人教師・喜久香の恐るべき私生活秘話、涙なくしては笑えない今世紀最過激な初合宿の三本立てで送る、熱血青春格闘技小説の第一弾、堂々の登場! 

  9. 謀略追跡者トラッカー 黒衣伝説
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1988.04
    <内容紹介>
    階段を上りきった男は、自室のドアに眼を移して息を呑んだ。部屋の前に小さな者がしゃがみこんでいる。 「——どなたですか?」声を発すると同時に、しゃがんでいた小さな奴は立ち上がると、闇に白い歯をむき出して男に笑いかけ、狭い通路の手摺をヒョイと飛び越した。 3階の廊下から空中めがけてダイビングしたそいつは、夜の闇にまぎれてしまったのか、何処にも見当らない。 ——これが那須蔵人を見舞った一連の異常な出来事の発端であった。

  10. 天外魔艦
    中央公論社, C*NOVELS, 1988.07
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.10
    <内容紹介>
    11年前に演習の標的となって撃沈されたはずの護衛艦"あきつき-44"が、再び玄海灘に姿を現わした。 溶け爛れた艦橋、脈打つ砲塔…。乗組員と融合し、変わり果てた姿で異次元との間をさまよいつつそれは北上を続ける。 取材に赴いた共時通信記者・田外は、幽霊軍艦を生んだ悪魔の計画『SSB実験』の存在を知る。禍禍しき凶艦を操る陸上自衛隊<民族遺産監理室>の壮大な陰謀とは?  "田外竜介シリーズ"第2弾、長篇オカルト・アクション。

  11. 続・私闘学園 <私闘学園(2)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1988.10
    • ほんとにあった怖い話
    • 白熱!! 柔拳術VS捕縛術
    • 北海の激闘 (獅子王, 1988年4月号)
    <内容紹介>
    先東中学報国親衛隊長・西城ゆかりは怒り狂っていた。日頃から犬猿の仲である兄・めぐみに、今日も手ひどく愚弄されたのである。 折しも、めぐみをはじめ浜口倉之介、赤城小夜子、一条直子、翔星東二郎ら誠新学園高校格闘技同好会の面々が肝だめしを行うという情報を得たゆかりは、恰好の悪企みを思いついた。 報国親衛隊の隊員たちとともにお化けに扮装し、兄を思いきり脅かしてやるのだ。 復讐をとげる自分の姿を想い、ゆかりはほくそ笑んだ。だが、彼は知らない。格闘技同好会メンバーの真の恐ろしさを。 凄惨な運命が彼らを待っていることを…。 大伴流柔拳術VS喜久流捕縛術と北海道への修学旅行の顛末も収め、ますます風雲の熱血青春格闘技小説、第二弾。

  12. 赫い妖霊星 <逆宇宙レイザース(1)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1988.11
    <内容紹介>
    北京語を操る男たちの車から白凰坊が少女を救い出した時、利発そうな顔に愛らしい唇を持つその少女は、自分の名の記憶すら失っていた。 少女を狙っているのは台湾マフィアの日本支部、豺狼社。 そして豺狼社の背後には道教の秘密教団・フイバンが控えていた。 同じ頃、遍照寺の若住職・吉水都英のもとに、台湾から老道士と少年が訪れていた。 少年の名は翡爻。 見えない敵から翡爻を護り、その母と妹を捜してほしいというのが老道士の依頼だった。 自鳳坊と都英、奇しくも仇同士の二人に託された子供たちを狙う、巫術師集団の真の目的は何か?  書下しでおくるオリエンタル・マジカル・ホラー・アクション、第1弾。

  13. こわがらないで…
    勁文社, ケイブンシャ文庫コスモティーンズ, 1989.01
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.07
    • こわがらないで…
    • 樹妖の恋唄 <虹のマジカル・レッド> (SFアドベンチャー, 1991年12月号) # ハルキ文庫版のみ
    <内容紹介>
    ぼくの背後に、黒マントを羽織った男の影が…。 事の起こりは、写真部の友人が撮ったその1枚の心霊写真だった。 その影は、10年ほど前、公園で妹を拐おうとした変質者にそっくりだった。 鍔広帽を被り、白粉で顔を塗りたくったあの男…。 それをぼくが思い出したときだ。 ぼくの耳元で誰かが「ふふっ」という不快な含み笑いを漏らした。 それは友人たちの耳には届かぬほど徴かなもの。 だけど、ぼくにははっきりと聞こえたのだ!  恐怖の真髄をあなたに。 ホンットに怖い、サイコ・ホラー決定版。

  14. 白の照魔宮 <逆宇宙レイザース(2)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1989.02
    <内容紹介>
    白凰坊の術に操られた坤道士は翠爻を連れて吉水都英の許、遍照寺へ向かった。 だが、晦幇と結託した巨勢玄応は遍照寺を焼き、都英から翡爻を奪い去っていた。 翡爻を救うため、都英と蓮玲得尼は香港へ飛ぶ。 翠爻と翡爻の双子をめぐって、道教の秘密教団・晦幇と都英ら仏教徒、さらに妖術僧・白凰坊が入り乱れて凄絶な争奪戦を繰り広げる、傑作オリエンタル・ホラー・アクション。

  15. 屍食回廊
    中央公論社, C*NOVELS, 1989.03
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.11
    <内容紹介>
    局地群発地震、アベックの連続失踪、跳梁する屍食鬼…、多摩丘陵に怪事件が頻発する。 地下壕に埋めた旧日本軍の高射砲を発掘する元砲兵隊長を取材中の共時通信記者田外は、壕内に若い男女の射殺死体を発見。 だが眼前で同僚が黒く毛むくじゃらの醜悪な影に貪り食われてしまう。 ——黙々と屍食鬼を狩る自衛官。陸自<民族遺産監理室>最後の霊的謀略とは?  司祭服に身を包む美貌の魔術師香月が喚起した<火の王>に88式野戦高射砲が火を吹く! 

  16. 新・私闘学園 <私闘学園(3)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1989.06
    • 特攻乱闘体育祭 (獅子王, 1988年7月号〜9月号)
    • 二学期中間試験 倫理—その問題と解答—
    <内容紹介>
    誠新学園対大犯土学園の20回目の合同体育祭が迫った。 過去の戦績は19勝0敗で大犯土の一方的リードである。 大犯土を倒すのに巧績があれば、修学旅行での乱闘事件はうやむやになり、格闘技同好会の名を内外に高めることもできよう。 めぐみたちは燃えた。 格闘技に賭ける若人のパワーが、騎馬戦に、棒たおしに、パン食い競走に炸裂する。 抱腹絶倒の熱血青春格闘技小説第3弾。

  17. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(1) —蛇神召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1989.08
    小学館, スーパークエスト文庫, 1997.11
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 1999.11
    <内容紹介>
    志門聖司、彼こそは闇の魔術的テロリスト組織W∵O∵R∵M∵に対抗する光の組 織S∴W∴O∴R∴D∴の兵士<魔術戦士>である。 アーマライトAR-18Sを操り、ブラジル寺院を破壊した彼に、極東侵攻を開始した妖蛆の日本寺院設立阻止の任務が下る。 日本に上陸した4人の黒魔術師たちは、古代呪術と黒魔術を融合させ日本の暗黒支配を企む。 愛銃と魔術を駆使した志門聖司の新たなる魔術的闘争が始まる。 書下ろしアクション・ソーサリー・ノベル。

  18. 碧い眼の封印
    中央公論社, C*NOVELS, 1989.09
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.12(『神蝕地帯』と改題)
    <内容紹介>
    北海道瀬田寒原野の地霊=犬神が封じられ、原野が犬頭形の陥没と化して半年余。 またも頻発する怪事件の霊査を依頼され、オカルトライター兼占い師の稲村虹子は札幌へ飛んだ。 原野を鳥瞰する虹子の"魔法の鏡"に映ったものは、黒魔術の謀略によって三たび目覚め、札幌に向けて首を伸ばす巨大な犬の顎であった!  凶獣を操る妖艶な女魔術師に挑む"赤い魔女"虹子の凄絶な霊的死闘。 『凶獣幻野』ほか<民遺監>三部作に続く新シリーズ第一弾。

  19. 青き怪魔洞 <逆宇宙レイザース(3)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1989.09
    <内容紹介>
    香港の道観・白照宮に着いた都英ら一行は、馮禄京真人から双子が秘め持つ強大な霊的パワーの謎を聞いた。 逆宇宙破壊の切り札たる翡爻は何としても奪還しなくてはならない。 一方、翡爻の肉体を取り戻すため台湾行きを決意した白凰坊は、晦幇の首領・呂栄惑の巫術攻撃を受け、ついに翡爻の魂=朱鳥をも奪われてしまった。 しかも呂の妖威力は白凰坊の身に致命的な異変を与えたのだ。

  20. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(2) —妖蛆召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1989.11
    小学館, スーパークエスト文庫, 1998.06
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.01
    <内容紹介>
    <魔術戦士>志門聖司は、闇の魔術組織W∵O∵R∵M∵のメキシコ寺院を葬りさった。 しかし、テンプルマスター、ハパイ・カンは志門の手をすり抜け、日本へと向かうのだった。 一方、悪の女豹パンテーラは、再び日本寺院設立のための行動を開始した。 日本に戻って志門は、大物主命の子を宿す玉井頼子を救出し、赤子を妖蛆の魔手から守るため、奈良へ飛び魔術的闘争を始める。

  21. 私闘学園の逆襲 <私闘学園(4)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1989.10 ISBN4-257-76494-5
    • 疾風怒涛文化祭[誠新学園篇] (獅子王, 1988年10月号)
    • 疾風怒涛文化祭[大犯土学園篇]
    • 壮絶純愛クリスマス (獅子王, 1989年6月号)
    • 付録 大伴、故郷へ帰る
    <内容紹介>
    文化祭まであと二週間。格闘技同好会の出し物に悩むめぐみは"滅法"を称揚する記事に目をとめた。 天啓を受け、日本最強最古の格闘技・畳芸滅法の講演会を文化祭で催そうと宗家・骨幌橋原の道場を訪れためぐみたちは、自称『居合・長刀・プロレスを倒した新武術王』と対峙することになったが。 ——"滅法"の嵐が吹か荒れる学園祭と悶絶のクリスマス、大伴教輸の帰郷譚を収めた一冊。

  22. 黄泉の魔天楼 <逆宇宙レイザース(4)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1990.01
    <内容紹介>
    幇の首領・呂徑惑によって妖術を封印されながらも、白凰坊は林光明とともに台湾へ渡った。 豺狼社台湾総本部にもぐりこんで晦幇島へ渡り、捕らわれている翠こと翠爻を救い出すためである。 だが、台湾豺狼社のアジト、九層魔天楼がある黄泉大街は、亡者と妖怪が棲む"非在の街"であった。 次々と妖力を失っていく白凰坊は、晦幇の道士・ギャングを相手にどう闘う。

  23. 屍美女軍団 <逸ちゃんウォーズ(1)>
    勁文社, ケイブンシャノベルス, 1990.02
    <内容紹介>
    20世紀も終わりに近いある秋の日の夕方——遠い宇宙の彼方から発せられた謎の怪光線が日本全土に降り注いだ…。 その直後、日本中の墓地や病院の死体安置所から美女の死体だけが次々と甦り、手当り次第に男たちを凌辱しはじめた…。 怪力無双、淫乱極致の美女の群——これは謎の怪光線のせいなのか?  同じ頃、本編最大の主人公である小仏逸美(葬儀社勤務)もまた、自分が運んでいた美女の死体に股間のモノ(末使用)を淫靡に弄られながら恐怖に打ち震えていた…。 新感覚スラプスティック・ホラー登場。

  24. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(3) —牧神召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1990.04
    小学館, スーパークエスト文庫, 1999.02
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.02
    <内容紹介>
    戦いに傷ついた<魔術戦士>志門聖司は、半年間の再訓練の後、戦列に復帰した。 W∵O∵R∵M∵日本寺院の設立をもくろむパンテーラは、玉井頼子が生んだ大物主命の子、反キリスト者「緋本アンリ」を使い、日本政界への陰謀を仕掛ける。 矢筒神父、ホーク大佐とともに、奈良にいる志門。 その間にも、魔女ホーナーのパンパイプの音は、災いをまき散らす。迫る危機に、女魔術師と反キリスト者を殱滅するため、志門は東京へと急ぐ。

  25. 黒衣の妖巫王 <逆宇宙レイザース(5)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1990.05
    <内容紹介>
    "豺狼社の幹部"として、白凰坊はついに、南海の孤島・晦幇島に上陸した。 みどりの再会は果たしたものの、白凰坊の身からはすべての妖術が剥落している。 無力な白凰坊を嘲弄するかのように、呂徑惑は香港と日本へ向けて、同時に呪念を放ってた。 逆宇宙顕現の邪魔者である都英と、白照宮の道士たちを抹殺するためである。 呪念は異形の刺客と化して逆宇宙破壊部隊に襲いかかった。

  26. 私闘学園サンク <私闘学園(5)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1990.07
    • 狂気乱戦カルタとり (獅子王, 1989年10月号〜11月号)
    • 愛と怒りのばれんたいん (獅子王, 1990年5月号)
    <内容紹介>
    からっ風もやんで、北関東に正月が訪れた。 御節の中身にレスラーをしのんだりしながら、初詣でに出かけためぐみたちは、大犯土武芸部のメンバーと遭遇する。 九節鞭がうなり、トーキックが宙を裂く大乱戦の果て、決着は一条道場での闘いに持ち込まれた。 未曾有の格闘技・一条流カルタとりで最後に笑うのは誠新か、大犯土か?  他に、バレンタインデーの心温まるエピソードを収録。

  27. 玆き炎の仮面 <逆宇宙レイザース(6)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1990.08
    <内容紹介>
    翆爻に導かれた白凰坊が、晦幇等・四神高楼の奥深くで呂徑惑の秘密を探る頃、都英と蓮玲得尼、周道士ら逆宇宙破壊部隊も、中華民国海軍の駆逐艦で晦幇島へ向かっていた。 だが、徑惑帝の仮面が喚起した水妖海魔どもに襲われ、翡爻を奪われてしまう。 鉄機=翆爻と炮弾=翆爻を手中にした呂の、逆宇宙顕現への儀式が執り行われていく。 書き下ろしマジカル・アクション、迫力の完結。

  28. マジカル・ハイスクール
    富士見書房, 富士見ファンタジア文庫, 1990.11
    <内容紹介>
    "魔術って、本当にあったんだな…"魔術マニアの新吾、UFOマニアのホンエン、謀略妄想マニアのシュウ——オカルトマニアの落ちこぼれ三人組による実践魔術<悪魔喚起>実験は大成功。 校庭に小悪魔が出現した。ところがそいつを、陰険で傲岸なエゴイストの教育実修生・北内東が使い魔にしてしまったから、さあ大変!   小悪魔のイタズラで、学園は大パニック。 困惑する新吾たち。 だが、その悪魔の霊的攻撃を退けた美少女がいた。 クラス委員長の松尾真紗美。彼女こそ、儀式魔術の実践者——本物の魔術師だった。 ——西洋魔術研究家の著者が贈るネオ・マジカル・ファンタジーの決定版。

  29. 幻獣戦記 —ユニコーン作戦—
    中央公論社, C*NOVELS, 1990.11
    <内容紹介>
    フランス帰りのコック島千尋が勤めて三日目のレストランを飛び出すと、街はドラコニア騎士団とアカシャ公国の銃撃戦のまっ最中。 拐われかけたアカシャの王女フリーダ姫を助けたばかりに、島は大使館に雇われ、国会議事堂の中央塔に幽閉された幸運の一角獣救出作戦に加わる破目になった。 銃火器エキスパートの美少女まり子と新米魔術師大塚を相棒に、ドラコニアの殺人鬼と魔術師に挑む島の活躍が始まる!  世紀末アクション第一弾。

  30. 魔犬ウェン・セタ街道 <ノーザン・トレイル(1)>
    朝日ソノラマ, ソノラマノベルス, 1991.01
    • 魔犬ウェン・セタ街道
    • 淫魔パウチの淵
    • 矮人族コロボックルの鏃
    <内容紹介>
    明治2年5月18日、新政府軍の猛攻の前に蝦夷共和国総裁・榎本武揚は投降を余儀なくされ、五稜郭開城と共に箱館戦争は終結した。 しかし新政府は敗残兵を厳しく追及し、残賊討伐隊が原野を駆けめぐった。 共和国軍の若き遊撃隊士・志波新之介は、追っ手を逃れてアイヌの民と交わるうち、榎本武揚の隠した軍資金十八万両の噂を耳にする。 スペンサー・カービン銃に秘められた手がかりとは。敗残兵に討伐隊、そして軍資金を狙うならず者たちが跋扈する開拓期北海道を舞台に展開する、蝦夷地アクション。

  31. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(4) —星辰召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1991.02
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.03
    <内容紹介>
    破壊の道化師ハーバート・ロング・ナイトが、その娘レイとともに成田空港へ降り立つ。 それは、黒魔術団W∵O∵R∵M∵の新たなる日本寺院設立と日本侵略の為であった。 その2人を待ち受けたのは、S∴W∴O∴R∴D∴の双子の魔術戦士ジャック&ジル。 しかし、ハパイ・カンも大暗黒界より帰還し、その攻撃のまえに危機に陥る兄妹。 救出に向かう志門聖司。テンプル・マスターとなった大日本衛星通信社長の平賀慶が画策する<星辰の声>とは何か? 

  32. 帰ってきた私闘学園 <私闘学園(6)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1991.02
    • スケートリンク・インフェルノ (獅子王, 1990年6月号)
    • 撃滅!! ヤマザキ作戦 (獅子王, 1990年7月号)
    • 新入狩り (獅子王, 1991年3月号)
    <内容紹介>
    誠新学園格闘技同好会と大犯土学園武芸部。 この宿命の仇敵同士の遺恨争いに休息はない。 熱く燃える格闘技者の血が選んだ次なるバトル・フィールドは、スケートリンクだ。 アイススケートによるローラーゲーム・乱闘付き。両者ともに相ゆずらず、華麗なるスケート・テクニックとスピードと凶器を駆使して、氷上の新格闘技の花が咲く。 抱腹絶倒の熱血青春格闘技小説、第6弾。

  33. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(5) —白魔召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1991.04
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.03
    <内容紹介>
    <怒りの日>の午後、通信衛星ガゼル1号により送られる<星辰の声>に導かれ、安藤雪子首相がビルから飛び降りた。 その後も、<星辰の声>は人々を闇へと誘う。 そして、夜郎公の気象巫術により、極地なみの冷気と猛烈なブリザードに東京は襲われていた。 志門聖司とジャックは、援軍として本部より日本に派遣された羅楠、ラクチャート、アンナ、カトルゼの4人の魔術戦士とともに、黒魔術師たちに対し魔術戦闘を開始した。

  34. ベルバランの鬼火 <逆宇宙ハンターズ外伝>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1991.04
    <内容紹介>
    カガヤン・スールー島に秘められた"マルコスの隠し財宝"の噂を耳にして、白いスーツの妖術師は、キャメルをくわえた口元に薄い笑みを刻んだ。 威明追い落としの資金はこれでまかなえると行動を開始した白凰坊だが、財宝は食人鬼=ベルバランに守られている。しかも、大統領直属の秘密警察を敵にまわしての争奪戦だ。 ——フィリピンを舞台に贈る、痛快アクション。

  35. 大菩薩峠の要塞 一の巻 —[攻]江戸砲撃篇—
    富士見書房, 富士見ファンタジア文庫, 1991.08
    <内容紹介>
    天保8年、正月。甲州郡内領鴉ヶ原では、全国各地より集められた銃士たちによる、"天保砲術試合"が催されていた。 主賓は徳川11代将軍家斉が第40子、正親町滝津姫。 家斉に、最も愛され、最も恐れられた夜闌の姫である。 大菩薩峠に移封させられていた彼女は、射程25里の超兵器・巨弾砲を作り上げ、江戸城の砲撃を始めとする幕府転覆計画を策していたのだ。 これを察知した家斉は、公儀御庭番・村垣左太郎、倉地兼人らに密命を下した。 ——大菩薩峠の要塞を破壊せよ!  時代小説と冒険小説に愛を込めて贈る、著者入魂の書き下し長編歴史アクション・ファンタジー。 壮麗なる群雄たちの熱きドラマが開幕する。

  36. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(6) —冥府召喚—
    大陸書房, 大陸ノベルス, 1992.03
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.04
    <内容紹介>
    気象巫術により極寒に襲われた東京で、志門聖司たち<魔術戦士>は、遂にW∵O∵R∵M∵日本寺院の壊滅に成功した。 しかし、マスター平賀慶は、生き残ったコッペンらと共に新たな策謀を巡らしていた。 次期首相として、死の床にあった大物代議士・恩納喜明を<緋の女>で復活させた後は、反キリストの器であるレイ・アキモトの身柄を押さえ、首領メルクリウスを迎えるばかりだ。 志門たちはレイ救出のため、聖別された武器を手に、闘いを挑んでいく。

  37. 大菩薩峠の要塞 二の巻 —[守]甲州封鎖篇—
    富士見書房, 富士見ファンタジア文庫, 1992.02
    <内容紹介>
    天保八年十月三日、暮四ツ、新吉原大火ニテ焦失ス——。 史書に記されたこの事件こそ、超兵器・巨弾砲の第一撃であった。 父である第十一代将軍家斉を抹殺せんとする滝津姫は、大菩薩峠の大要塞をもって甲州を配下におき、幕府に謀叛の牙を剥いた。 対する遠山金四郎、村垣左太郎らは"反撃部隊"の結成を急ぐが、滝津姫の魔手はすでに城下へ…。 幕末の江戸の空を紅に染める、滝津六鬼忍VS公儀御庭番・倉地兼人の死闘。 超常の力を持つ忍者たちの、壮烈なる銃撃戦が始まる。果たして歴史は変わってしまうのか?  ——好調の長編歴史アクション・ファンタジー、堂々の第2弾。

  38. 比良坂ファイル 幻の女ファム・ファタル <逆宇宙ハンター>
    朝日ソノラマ, ソノラマノベルス, 1992.02
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 1999.10
    • 寝室の悪魔
    • 幻の女ファム・ファタル
    • 妖女娼館
    • 吸血鬼舞踏団
    • 蒼い森の天使
    • ヴェールを脱いだ幻女リリス
    <内容紹介>
    訪れた患者の名は、堀和香子と言った。 浅黒い長身の男に日夜身体をもてあそばれる——妄想が現実化しつつあるという。 比良坂の前に現れた女性の顔は冷や汗にまみれ、かすかな喘ぎさえ洩らしており、つい今しがたも、その男に襲われたという事実を告げていた。 彼女は逆宇宙からの干渉を受けているのだ。"逆宇宙干渉"のために生活を破壊され、狂気と恐怖の虜となった者たちが、比良坂のもとを訪れる。 前衛心理学者にして逆宇宙ハンター、比良坂天彦の事件簿が、今、明らかになる。

  39. 哀愁の私闘学園 <私闘学園(7)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1992.02
    • 『巴里』の殴り合い
    • 『巴里』の殴り合い(熱闘破裂篇)
    • 燃える格闘軍団
    • 全面激突地区予選
    <内容紹介>
    日本中から様々な格闘技を学ぶ高校生が集まって催される"全日本高校生武道トーナメント無差別級"に、大伴が無断で参加申し込みをしてしまった。 勝てるわけがないと怒る格闘技同好会メンバー。 しかし、大伴の「出場したという自信と誇りが人生を輝かせる」という言葉に、めぐみたちは燃えたっ——。 オールスターキャストで佳境へ向かう熱血青春格闘技小説・第7弾。

  40. 宇宙からの性服者 <逸ちゃんウォーズ(2)>
    勁文社, ケイブンシャ文庫, 1992.04
    <内容紹介>
    コスプレ星人と名乗る絶世の美女軍団が襲来した。 彼女らは地球上のすべての糖分と男性の高タンパク質を要求してきた。 とんでもない要求をつきつけられた日本は政府、マスコミ等を巻き込んで上を下への大騒ぎ。 そのころ本編最大の主人公・小仏逸美(美青年)はコスプレ星人に襲われ、宇宙人相手に童貞喪失の大ピンチ…。爆笑保証の長篇スラップスティック。

  41. 神々カムイ・ウタラの砦 <ノーザン・トレイル(2)>
    朝日ソノラマ, ソノラマノベルス, 1992.06
    • 双頭の巨影 (獅子王、1989年9月号)
    • 会津凍涙譜 (獅子王、1990年9月号)
    • 神々カムイ・ウタラの砦 (獅子王、1992年1月号〜3月号)
    <内容紹介>
    "魔の森"に新之介たちを追いつめながら、アイヌ少年シケムの矢で左眼を射ぬかれた残賊討伐隊の仙頭左馬之介は、惨痛にうなされる中で、執拗に新之介たちの足跡を追っていた。 「貴様ら、いま、何処に」——やがて無頼漢部隊を編成した左馬之介は、新之介捕縛のために出発した。神々の砦、シベチャリを目指して——。 開拓期北海道を舞台に、青年兵士志波新之介の足跡を追う蝦夷地アクション、堂々の第二巻。

  42. 妖変!箱館拳銃無宿
    徳間書店, トクマノベルス, 1992.09
    <内容紹介>
    万延元年初秋、ひとりの男が箱館に上陸した。 公儀弾込方、橘丈太郎——ロシア人の父と日本人の母との間に生まれた混血で、白系ロシア人に酷似した面立ちの美丈夫だ。 剣は正木一刀流、十手術は心見異形流、拳銃も名手と三拍子そろった凄腕で、五カ国語に精通し、いわば異人相手の世直し屋として箱館奉行所に配属されたのだった。 さっそく箱館奉行、村垣淡路守より箱館一の鋳掛職人、銅屋久五郎とその娘お恵誘拐事件の探索を命じられる。 親子の行方を突き止めた丈太郎は、単身、広東屋敷に乗り込んだが……。

  43. 妖術先代萩
    ベストセラーズ, BEST FANTASY SERIES, 1992.10
    <内容紹介>
    仙台・青葉城下に魔風が吹き荒れていた。謎の妖術師・仁木弾正が、御家騒動に乗じて、仙台領を領民ともども壊滅させようとしているのだ。 宿老・原田甲斐の意を受けて、仁木を討つべく動く剣之介の前に、超絶の忍者集団・仁木三妖忍が立ちはだかる。 妖人たちとの戦いに加勢するは、父を惨殺された幼馴染み志乃、少年僧・陳妙景、そして老御庭番・甲賀外鬼。南蛮渡来の妖術を操る仁木の正体は?  伊達家中の反目を煽る江戸大老の真意とは?  歌舞伎十八番『伽羅先代萩』を素材に、"ネオ・カブキ・ファンタジー"初見参。

  44. 大冒険(上) —香港・澳門激発篇—
    中央公論社, C*NOVELS, 1992.10
    <内容紹介>
    東大生の高利貸猪熊と元特攻のヤクザの用心棒松浦が黒ずくめの男たちに襲われて誘拐された先は香港。 ここでも始まる銃撃戦の中から、道術を使う美少女姉妹が喚起した旋亀で脱出した二人は、自分たちが三十五億円の宝を匿してアジア中を転移している八宝塔を開く<宝鑰>であることを知る。 旧日本軍、ナチスの残党、英国情報部にCIA、中国秘密工作隊、さらには仙頭幇に麻薬シンジケートと、<宝鑰>争奪戦は入り乱れて香港から澳門へ。

  45. 大冒険(下) —ボロブドゥール決戦篇—
    中央公論社, C*NOVELS, 1992.10
    <内容紹介>
    香港の海中に敵味方を巨大な渦に巻き込んだ八宝塔は台湾に転移。猪熊・松浦と道教の姉妹は霊的羅針盤桃鐘と法笛に導かれて烏来山中で塔を発見するが、塔は国府軍とアメリカ軍によって守られかつ風水師により結界が張られていた。 天才ペテン師猪熊は巧みな口説で元ナチス美人将校や人民共和国工作員などを戦いに誘い込み、あと三歩まで接近したが塔はまたしても転移。 八宝塔はいずこへ。二組の日本男児と中国少女の運命いかに。

  46. 私闘学園[完結篇?] <私闘学園(8)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1993.01
    • <先鋒>赤い夕陽の県大会 —前夜—
    • <次鋒>激突! 大安チャンバラ地獄
    • <副将>ブロック戦への遠い道
    • <大将>抱腹絶倒ブロック戦
    <内容紹介>
    "全日本高校生武道トーナメント無差別級"地区予選を勝ち抜いた我らが格闘技同好会。 県大会に向けて燃えるめぐみたち。 だが、その矢先、ともに勝利を祝おうと追ってきた大剛寺勇が、彼らの眼前で非運な事故に遭ってしまう。 さらに、大会の裏に蠢く黒き陰謀とそれを追う探偵、天宮による大伴の旧悪暴露、すっかり忘れていたキャラの再登場——と、今、物語は完結に向けて急展開。

  47. その後の私闘学園 <私闘学園(9)>
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 1993.03
    • <先鋒>倒せ! 山笠爆走隊
    • <次鋒>熱血闘魂のたたり
    • <中堅>滅法逆襲大混戦
    • <副将>全力全開決勝戦
    • <大将>激流に挑む私闘学園
    • <反省会>私闘グラフィティ
    • ポストローグ —その後のキャラクターたち—
    <内容紹介>
    格闘技同好会は全日本高校生武道トーナメント無差別級において、ブロック戦まで勝ち進んだ。次なる相手は博多大学付属高校山笠部。 山車を担いだまま力まかせに押し寄せてくるという恐るべき格闘技である。 我らが格闘技同好会は山笠に勝って決勝戦へと進み、宿敵・大犯土学園武芸部と対戦できるのか。 青春のすべてを闘うことに燃やした若者たちの伝説、遂に完結。

  48. 背徳の召喚歌
    二見書房, ベルベット・ロマン・シリーズ, 1993.09
    • 金剛石の微笑
    • トルコ玉のヤヌス
    • 青玉サファイア座の惨劇
    • アメジストの扉
    • 黒い紅玉ルビー
    • 黄玉トパーズの牙
    <内容紹介>
    禁忌の愛に取り憑かれた兄と弟の地獄絵…。誰をもその人外の官能の虜にする謎の少年の正体…。 血まみれ芝居の一座で繰り広げられる愛憎の惨劇…。 薄紫色に閉ざされた異次元の扉の向こうに足を踏み入れてしまった僕ら——。 背徳の召喚歌に惹かれて魔術師の庭園に迷いこんだ、美しき生贄たちの六編の物語。

  49. 崑央クン・ヤンの女王
    角川書店, 角川ホラー文庫, 1993.12
    創土社, The Cthulhu Mythos Files, 2013.03
    <内容紹介>
    分子生物学者・森下杏里は、地上60階を誇るハイテクビル、通称リヴァイアサンの塔へ出向を命じられた。 紀元前1400年古代中国は殷王朝の遺跡から出土した、完璧なミイラの研究のためであった。 そこで杏里は研究には似つかわしくない厳重な警備の中、不気味な実験を強要される。 そして、研究が進むにつれ次々と発生する不思議な現象。 杏里はついに実験の真の目的を知るが…。

  50. 元禄霊異伝
    光文社, 光文社時代小説文庫, 1994.02
    <内容紹介>
    世は元禄。賑わう廓・吉原で遊女に憑いた悪霊を祓う僧がいた。 名を祐天という。 そのころ、犬公方・徳川綱吉をあやつる柳沢吉保と隆光は、倒幕の陰謀を企てていた。 六義園を通じ、江戸に妖霊を放つつもりなのだ。 新井白石の協力を得て、陰謀を察した祐天は、法力でこれに対抗するが…。 江戸の命運やいかに?  新機軸で挑む、壮大な伝奇絵巻。

  51. 白死面ペールフェイスと赤い魔女 <虹のマジカル・レッド(1)>
    双葉社, 双葉ノベルズ, 1994.03 ISBN4-575-00469-3
    <内容紹介>
    バブル崩壊で、不況風吹きすさぶ東京で通り魔が横行、次々と善良な市民が通り魔の凶刃に襲われていった。 長髪を振り乱し、顔をブルーのベースファウンデーションで塗りたくっているところから人々は白死面と呼んで、恐れ戦いた。 タロット占い師で魔女の稲村虹子は弟子の鞍馬正浩とともにその正体を暴くため、解明に乗り出す。 警視庁捜査一課の井並警部の協力も得て、ついに真相に肉迫。 ホラー・ファンタジー・シリーズ第一弾。

  52. 小説ネクロノミコン
    学習研究社, 学研ホラーノベルス, 1994.08
    • 海魔荘の召喚
    • 冷鬼の恋
    • 幻覚の陥穽
    <内容紹介>
    人類の命運を決する禁断の書『死霊秘法』。 怪奇作家H・P・ラヴクラフトは魔書の封印を破りそこに記された恐るべき物語の数々を解き放ってしまった。 ホラーの巨星ラヴクラフトの怪奇幻想世界に日本有数のラヴクラフティアンたる作者が大胆不敵な着想で挑む恐怖と戦慄の連作ホラー集。

  53. 妖夢街ブリガドーンの影男 <虹のマジカル・レッド(2)>
    双葉社, 双葉ノベルズ, 1994.09
    <内容紹介>
    前知事の疑獄・逮捕で揺れるS-県を恐怖が襲った。 東欧の小都市のようなたたずまいの街区——その名も彷徨える街・妖夢街。 その街に足を踏み入れた者は必ず黒衣の絞殺魔・影男に殺害されるという…。 影男の正体は。またその目的は。さらに誰が妖夢街をS-県に召喚したのか。 タロット占い師で、赤い魔女の稲村虹子は警視庁捜査一課の井並警部の依頼を受けて、恐るべき謎を解くべく立ち上がった。 ホラー・シリーズ快調第2弾。

  54. マジカル・シティ・ナイト(1)
    小学館, スーパークエスト文庫, 1995.01
    <内容紹介>
    マジカル・シティ——それは現代の科学技術から隔離され、中世以来魔術が発達した<もうひとつの世界>。 市民は日常的に魔術や妖術、呪術を使い、夜ともなれば魔神、悪魔、精霊、妖魔達の跋扈する百鬼夜行の世界へとシティは変貌する。 あるとき、毒ガスを噴射し無差別に市民を殺害する怪人、マッド・ガッサーが現れた。 命を受け、魔術犯罪専門特捜官<騎士>である、道術師の勉と吸血鬼女のエスターがその捜査に乗り出した。

  55. 妖術太閤殺し
    講談社, 講談社ノベルス, 1995.02
    光文社, 光文社文庫, 2004.04
    <内容紹介>
    京は三条河原に広がる刑場は時ならぬ人込みでごった返す。 ご存じ、怪盗石川五衛門の処刑の日だ。 大釜の煮えたぎる油の中に五右衛門が跳びこんだ——。 だが五右衛門、正体は明智光秀の家臣。 主君の仇討のため修業、天地五行を操る妖術を身につけていた。 太閣vs.五右衛門。

  56. 元禄百足盗
    光文社, 光文社時代小説文庫, 1995.03
    <内容紹介>
    倒幕を謀る柳沢吉保と大僧正隆光が召還した四十七の「魔」は、浅野内匠頭の遺臣たちに憑依した。 悪霊祓い師・祐天上人は、阿弥陀仏の導きで彼らを封じんとするが…すでに江戸は、四十七人の盗賊「百足盗」の出現に震憾としていた。 ——伝奇時代小説界の新たな俊英が描く、虚々実々の江戸魔界絵図。 各界で話題を呼んだ怪異僧・祐天、ふたたび見参。

  57. マジカル・シティ・ナイト(2) —旧支配者の足音—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1995.05
    <内容紹介>
    招春祭(メイ・イヴ)の夜、ギルマン街のあるアパートメントの一室で行われた召喚儀式——それは「こちら側」でも「向こう側」でもない、もうひとつの世界——「旧宇宙」——から邪神(クトゥールー)を召喚するために、あるものを呼び出す儀式であった。 あるものの名は——召喚者N——。 Nの正体は、そして、もうひとつのNとは。 魔術犯罪専門特捜官「騎士」のペンは邪神降臨を阻止することができるか。 絶好調のハイブリッド・ホラーノベル第2弾、はやくも登場。

  58. マウス・オブ・マッドネス
    学習研究社, 学研ホラーノベルス, 1995.06
    <内容紹介>
    失踪したホラー作家が書き残した最後のベストセラーそれは全人類を破滅させる"凶気の書"だった…。 H・P・ラヴクラフトの世界を彷彿とさせる、ジョン・カーペンター監督の最新恐怖映像を『小説ネクロノミコン』の朝松健がオリジナル小説化。

  59. マジカル・シティ・ナイト(3) —魔法庁ウォーズ—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1995.08
    <内容紹介>
    魔術特捜官「騎士」のベンは、ふと気がつくと「災難」という酒場のトイレの前に立っていた。 そこで、ギャングの殺し屋である、忍者ハヤテとトロルのバレリー、市長専属の「城(ルーク)」リュウ、見習い魔女のナンナに出会う。 五人は、なぜか身に覚えのない濡れ衣を着せられ、それぞれの組織から追われる身に——さらに、身体を何者かに操られ、魔王の御寝所があるという地下777階へと向かわされる。 いったい誰が、なんの目的で、ベンたちを操るのか。

  60. 妖戦十勇士 —真田秘戦記—
    ベストセラーズ, ワニノベルス, 1995.12
    <内容紹介>
    「なんとしたことじゃ」驚愕の声をあげる豊臣秀頼。 亡き豊太閤の十三回忌に徳川家康から贈られた翡翠の十二神将像が、かれの面前で独りでに歩きだしたのである。 小さな黒い影が一つ、また一つ神壇へと整然と並んでいく。 円を描いて並び終えた像。 突如、一体がこっぱみじんに破裂した。 「不吉じゃ、豊臣家に不吉の相が出ておりますぞ…」おののく妖術師の声が秀頼をはじめ居並ぶ大名たちを重い空気に包んだ。 その刹那、"笑止"の強い声を響かせ、仁王立ちとなった一人の男。 誰あろう、真田昌幸、天下にとどろく智将であった…。 すべてはまやかしにすぎぬ、妖術師・林羅山を論破する老将。 ここに豊臣vs徳川の命運をかけた魔術大戦が勃発した——。

  61. マジカル・シティ・ナイト(4) —天空の敵—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1996.01
    <内容紹介>
    マジカル・シティに連続誘拐事件発生。 羽ばたく飛行機械で、シティの空を自由に飛びまわり、若い女性を次々と拐う謎の怪人——レーダーマン。 「向こう側」の新たな刺客か、それとも科学信者のしわざか。 シティは事件解決に天空パトロール隊を結成、魔術犯罪専門特捜官「騎士」のベンがその捜査に乗り出す。 怪人レーダーマンの正体は、そして目的はいったいなにか。 大好評のノンストップ・ホラーノベル、待望の第4弾。

  62. 妖戦十勇士(2) —諏訪流妖術vs大食流妖術—
    ベストセラーズ, ワニノベルス, 1996.02
    <内容紹介>
    豊臣恩顧の大名を死守するべく、真田幸村より放たれた十勇士の面々。 猿飛佐助、霧隠才蔵ら一行は肥後加藤清正の城下にあった。 そして彼らを尾ける山岡道阿弥配下甲賀忍び組の黒い影。 何人の侵入も許さぬ鉄壁な防御を誇る熊本城ではあったが、才蔵の胸にかすかな不安がよぎった…。 不安を振り払うべく佐助をともない金峰山に赴いた才蔵であったが、二人が目にしたのは思いもよらぬ敵の攻撃であった。 豊家の勇将・加藤清正の命運はいかに。 同じ頃、はるか奥州では日本国の鬼門を統べる男が高笑いをあげていた。 穴山小助がまみえていたのは、独眼竜こと伊達政宗その人であった。 恐るべき幻術合戦は、いよいよ佳境へ。

  63. マジカル・シティ・ナイト(5) —ベンを探せ!—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1996.10
    <内容紹介>
    ベンが消えた!  「騎士」連続殺人犯GOGを追跡中、アルトゥラとボーンの目の前からベンは突然、姿を消してしまった。 ベンはマッシュルームギャングスのボス、トードストゥールの罠にはまり、「向こう側」に送られてしまったのだ。 北の監獄にいる科学信者たちの煽動、アジト移動となにやらまた不穏な動きをしはじめるマッシュルームギャングス。 マジカル・シティに、はじまって以来の最大の危機が訪れようとしていた——。

  64. 肝盗村鬼譚
    角川書店, 角川ホラー文庫, 1996.12
    <内容紹介>
    肝盗村——北海道の片隅に位置する寒村でありながら、夜鷹山万角寺という根本義真言宗唯一の寺院と、考古学界の七不思議といわれる謎の遺跡を有する秘境である。 城南大の宗教学者・牧上文弥はこの万角寺に生まれ育ったが、淫逸な父とこの地の風土風習を忌み嫌い22年前に上京して以来、故郷の記憶を封印していた。 だが、父危篤の知らせを受け帰省を決めた途端、文弥の周囲には不可思議な出来事が…?!   日本古来の恐怖を巧みな筆致で描き出す書き下ろし長編小説。

  65. マジカル・シティ・ナイトII(1) —凍殺のステルス—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1997.09
    <内容紹介>
    マジカル・シティに新たな侵入者が出現!  味方であるはずの科学信者を凍殺し、科学だけでなく魔術も使う謎の侵入者——ステルス。市長メアの要請で、魔術犯罪専門特捜官「騎士」のベンが捜査にあたるが…。 大人気ホラーノベル、新シリーズ開幕。

  66. 妖臣蔵
    光文社, 光文社時代小説文庫, 1997.11
    <内容紹介>
    五代将軍綱吉の代。権勢を誇る老中柳沢吉保と護持院の僧正隆光が魔界から召喚した四十七の因子は、大石内蔵助らに憑依。 以来、血腥い騒動が!  江戸を守るため、悪霊祓い師・祐天、弟子のあば安、大岡市十郎らが魔神・巨旦将来と死闘を演じる。 祐天上人の女人救済、四谷怪談、忠臣蔵…史実をもとに描く朝松流伝奇小説は、面白さ保証付き、渾身の書き下ろし一千枚! 

  67. マジカル・シティ・ナイトII(2) —青龍仕掛けのアリア—
    小学館, スーパークエスト文庫, 1998.02
    <内容紹介>
    「北」の監獄で、囚人が作業中に掘り出した玉——。 それは「向こう側」の情報を記録した古代中国科学の記憶装置だった!  記憶をよみがえらせた看守たちは、囚人を人質にしてメア市長を脅迫。 シティの秘密と市民の「向こう側」への解放を要求する。 魔術犯罪専門特捜官「騎士」のベンは、人質解放の命を受け、新米「騎士」トベラとともに監獄に潜入する。

  68. 秘神黙示ネクロノーム(1)
    メディアワークス, 電撃文庫, 1998.09
    <内容紹介>
    千葉県沖の海底で、在日米軍が奇妙な人工物を発見した。 軟泥に半ば埋もれた樽状の胴体に海星型の頭を持つ一見巨大な彫像とも見えるもの—— しかし、それこそが遥か太古に地球に君臨していた知的生命体「古のもの」(Old Ones)が残した最終兵器「ネクロノーム」であった。 この最終兵器を巡り、軍事力により世界征服を目論むコスモ・マトリックスと、その野望を阻止すべく活動するファルウスが激しい争奪戦を開始する。 しかし、この二つの組織の戦いをよそにネクロノームは自らの意志で動き、肩に奇妙なアザのある少女、神石えりの前に立ち語り始めた。 自分はネクロノームと呼ばれる兵器であること、そして自分の主として彼女を選んだことを…。

  69. 夜の果ての街
    光文社, 1999.04
    光文社, 光文社文庫, 2002.06
    光文社, 光文社文庫, 2002.06
    <内容紹介>
    おぞましく狂おしい血塗れの街に、美しく妖しいタンゴが流れる——。 「——扉が開くと 待っている お前を燃やす炎 喉をえぐる匕首 ピストル 棺 割れた鏡  黙っている電話 泣きじゃくる骸骨 一晩中続くのは タンゴ! すでてが鏡の 向こう側 束の間に見た魔法のよう 血塗られた唇に接吻して 二人してとろけて いこう ひび割れたショーケースの中で——」 そして、歌が終わるとき、二つの世界が激突し、<大天眼(おわり)>が来る……!? 

  70. 邪神帝国
    早川書房, ハヤカワ文庫JA, 1999.08
    創土社, The Cthulhu Mythos Files, 2013.02
    アトリエサード, 2020.01(『邪神帝国 完全版』)
    • "伍長"の自画像 (小説CLUB, 1994.08月号)
    • ヨス=トラゴンの仮面 (S-Fマガジン, 1994年6月号)
    • 狂気大陸 (S-Fマガジン, 1995年9月)
    • 1889年4月20日 (S-Fマガジン, 1997年3月号)
    • 夜の子の宴 (S-Fマガジン, 1997年11月号)
    • ギガントマキア1945 (S-Fマガジン, 1998年9月号)
      • 『ナイトランド・クォータリー Vol.16』(アトリエサード, 2019.02)に再録
    • 怒りの日
    • 魔術的注釈
    <内容紹介>
    最も残虐な人間と、最も邪悪な神々が手を組み、史上最悪の軍隊が誕生した。 とどまるところを知らぬ悪鬼の所業は世界を震えあがらせる。 激動の時代、急激な勢力拡大を果たしたナチスドイツ。 しかしその背後には、知られざる闇の力が存在していた。 その禁断の力にふれたものはみな奇怪な運命に翻弄されてゆく…… 史実と虚構をたくみに織りまぜ、異形のものどもの存在を描き出した戦慄の魔術的連作集。 邪悪なる七篇を収録。

  71. 魔術戦士マジカル・ウォーリアー(7) —魔王召喚—
    角川春樹事務所, ハルキ文庫, 2000.05
    <内容紹介>
    ついにW∵O∵R∵M∵と志門聖司たち魔術戦士の最終決戦が訪れようとしていた。 悪魔の破壊衛星ガゼル1号の撃滅に向かう、アンナ、カトルゼ、羅楠の三人。 そして、<緋の女>によって死の淵から復活した首相・恩納喜明の正体を知った、木村と村島静子もまた、民間人として妖蛆に闘いを挑む。 W∵O∵R∵M∵の恐るべき罠によって倒れていく魔術戦士たちの運命は?  戦士志門は世界を救えるのか?  十年の歳月を経て、シリーズ感動の完結、書き下ろし。

  72. 魔障
    角川春樹事務所, ハルキ・ホラー文庫, 2000.08
    • 魔障
    • 忌の血族 (獅子王, 1987年9月号)
    • 追ってくる (小説コットン, 1991年8月号)
      • ミステリー文学資料館(編)『ふるえて眠れない —ホラーミステリー傑作選—』(光文社, 光文社文庫, 2006.09)所収
    <内容紹介>
    オカルト書籍専門の編集者・平井は、ある日、奇妙な外国人の訪問を受けた。 "異象フェノメナが体験できる本"——形而上学者を自称する男は、そう言って本を平井の許に置いて行った。 『空の書』と名づけられたその本を手にした日から、平井へ向けられる視線や声が、悪意に満ちたものに一変していく。 それらは、妄想や幻聴なのか?  徐々に、だが確実に一人の編集者を追い込んでいくものとは——。 著者の実体験に基づく衝撃のホラー小説。

  73. 百怪祭
    光文社, 光文社文庫, 2000.11
    • 魔蟲傳
    • 水虎論 (廣済堂文庫『異形コレクション(5) 水妖』, 1998.07)
    • 小面曾我放下敵討 (廣済堂文庫『異形コレクション(13) 俳優』, 1999.11)
    • 豊国祭の鐘 (廣済堂文庫『異形コレクション(6) 屍者の行進』, 1998.09)
      • 二上洋一(監修)『過去への幻想 <怪奇・ホラーワールド(10)>』(リブリオ出版, 2001.04)所収
    • かいちご (廣済堂文庫『異形コレクション(7) チャイルド』, 1998.11)
    • 飛鏡の蠱 (廣済堂文庫『異形コレクション(8) 月の物語』, 1999.01)
    • 「俊寛」抄 —世阿弥という名の獄— (廣済堂文庫『異形コレクション(10) 時間怪談』, 1999.05)
    <内容紹介>
    戦乱の昏き世。足利が織田が豊臣が、そして妖異の者たちが描きだす壮大な伝奇絵巻!
    その男は龍にならんとする蛇か?—— 琵琶法師を殺めて奪った古文書が、油売り・庄五郎の野心を烈しく燃やす。 そこに記されしは邪淫教立川流の秘儀!  天下を取り、女を抱くため、古文書にしたがい、魔物と約定を交わす庄五郎。 彼が辿る凄絶な運命とは? (書下ろし「魔蟲傳」)

  74. 一休暗夜行
    光文社, 光文社文庫, 2001.01
    <内容紹介>
    ほしみるを探し焼き尽くせ——謎の言葉を遺し足利義満は死去した。
    放置すれば天下を逆しまにするというほしみるの正体、その在り処は?
    かくして四代将軍・義持が、母親を人質にしてまで、その探索に遣わしたのは……誰あろう、主人公・一休宗純。 だが、さまざまな怪異、苦難が、一休の前途を阻むのであった! ——面白さ比類無し。朝松健の自信作!

  75. [完本]黒衣伝説
    早川書房, 2001.05
    <内容紹介>
    伝奇ホラー作家、朝松健を襲った奇怪な災厄。
    失踪した編集者、那須蔵人の手記が、忌まわしい世界への扉を開く。
    突然目の前に現われ、不可解な警告を発する黒衣の男たち。その正体は? その目的は?
    著者自らが封印した暗黒の書が、大幅な加筆と、牧野修の解説を得て、十三年ぶりに闇底からよみがえる。
    # 大陸ノベルス版『謀略追跡者トラッカー 黒衣伝説』を加筆・改稿

  76. 秘神黙示ネクロノーム(2)
    メディアワークス, 電撃文庫, 2001.07
    <内容紹介>
    遥か太古に地球に君臨していた知的生命体=「古のもの」(Old Ones)が残した5体の最終兵器<ネクロノーム>。
    その巨大兵器の4機目が、深海で長い眠りから目覚め、高校生の脇屋光頼を新たな主として迎えるために活動を開始した。
    一方、既に覚醒した3機の<ネクロノーム>を巡り、軍事力により世界の派遣を目指すコスモ・マトリックスとその野望を阻止しようとするファルウスの争奪戦は、ますます激しさを増していく。
    だが、そんな人類の愚かな戦いを嘲笑するかのように、5機の<ネクロノーム>を束ねる母機<N>が、静かに目を覚ましつつあった…。
    「秘神黙示ネクロノーム」待望の続編!

  77. 秘神黙示ネクロノーム(3)
    メディアワークス, 電撃文庫, 2001.08
    <内容紹介>
    覚醒した5機のネクロノームを我が物とするため、コスモ・マトリックス、ファウルス、在日米軍、隠言宗涅懼髏之夢派の4者が、激しい争奪戦を続けていた。
    そして、そんな各派の思惑に運命を翻弄される<ネクロノーム>に選ばれし5人の若者達……。
    しかし、そんな闘いを嘲笑うかのように母機<N>が遂に目醒めの時を迎えた。
    突然、人類を襲う天変地異。地球の危機を感じた脇屋光頼、神足えり達5人は、お互いの反目を乗り越え、人類を救うために、<ネクロノーム>と共に、母機に立ち向かっていく……。
    朝松健が描く新たなるクトゥルー神話「秘神黙示ネクロノーム」遂に完結!

  78. 踊る狸御殿
    東京創元社, 2001.12
    • 彷徨える狸御殿 (月刊小説, 1992年5月号)
    • ギターを抱いた狸御殿 (月刊小説, 1992年9月号)
    • 狸御殿流し (月刊小説, 1992年11月号)
    • 聖夜の狸御殿 (月刊小説, 1993年1月号)
    • 狸御殿心中 (月刊小説, 1993年3月号)
    • 夢見る狸御殿 (月刊小説, 1993年5月号)
    • 狸御殿は永遠に (月刊小説, 1993年7月号)
    <内容紹介>
    淋しいとき、悲しいとき、疲れてしまったときは、キャバレー「狸御殿」で楽しいひとときを。
    選りすぐりの美女と美酒、一流の料理とバンド演奏……
    そして、おみやげは、小さな幸せです。
    良き時代への郷愁をこめておくる、大人のためのユーモア・ファンタジー

  79. 一休闇物語
    光文社, 光文社文庫, 2002.04
    • 紅紫の契 (小説CLUB, 1999年2月号)
    • 泥中蓮 (廣済堂文庫『異形コレクション(11) トロピカル』, 1999.07)
    • うたかたに還る (小説宝石, 2000年6月号)
    • けふ鳥 (小説宝石, 2000年11月号)
    • 舟自帰 (光文社文庫『異形コレクション(18) 幽霊船』, 2001.02)
    • 画霊 (小説宝石, 2001年9月号)
    • 影わに
    <内容紹介>
    なまめかしい肢体で男の精気を吸う妖女、高僧だけを喰らう妖物、尊氏ゆかりの凶鳥……
    さまざまな怪異と遭いつつ、地獄さながらの世を行く一休宗純。
    旅を経て寺に戻った一休は、師・華叟宗曇の危篤を知る。 そんな宗曇の病床に妖怪が現われ、誰彼かまわず人間の影を食いはじめるのだった! (「影わに」)
    一休はなぜ旅を!?  膨大な史料と想像力が生んだ連作小説。

  80. 旋風レラ=シウ
    朝日ソノラマ, 2002.08
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2006.01
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2006.03
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2006.05
    <内容紹介>
    明治二年、箱館・五稜郭は陥落し、戊辰戦争最後の戦いは終わった。 南部藩出身の若き遊撃隊士・志波新之介は、古参の兵士たちのはからいで死をまぬかれ、榎本武揚から手渡されたスペンサー・カービン銃を手に北に向かう。 前途に広がるのは、コロポックルが邪悪な罠を仕掛け、犬神セタ・カムイが姿をあらわし、淫魔パウチが歌声を響かせる、いまなお伝説が息づく蝦夷の大地。 残虐きまわりない北海道開拓使・仙頭左馬之介が率いる討伐隊と死闘を繰り広げながら、新之介は自由の地を目指して歩を進める。
    # 未完のソノラマノベルス<ノーザン・トレイル>(『魔犬街道』『神々の砦』)を加筆・改稿

  81. 一休虚月行
    光文社, カッパ・ノベルス, 2002.09
    <内容紹介>
    解き放たれた魔燈が暗黒き炎を点すとき、海を渡ってきた魔"悪巣"があらわれた ——四代将軍・足利義持の懸命の願いを受けた放浪の僧・一休宗純は、五代将軍・義量を"悪巣"の呪詛より救うため、彼に伴い鯖街道を若狭小浜へ向かう。
    道中に待つは敵の放った最強の忍びたち、そして"悪巣"の妖術による奇怪な罠。 一方、"黒衣の宰相"三宝院満済も邪悪な秘術を使い陰謀を……。
    期待の気鋭が中世・室町を舞台にまったく新たな孤高のヒーロー「一休」を生んだ。 ロマン溢れる書き下ろし長編伝奇時代小説。

  82. 真田三妖伝
    祥伝社, ノン・ノベル, 2002.12
    <内容紹介>
    三つの燦星が地上で出会う時、この世が混沌と化す ——慶長18年(1613)春、猿飛佐助は、徳川・豊臣両家の命運を決する秘密を記した「燦星秘傳」受け取りのため、幕府金蔵番大久保長安館を訪れた。 だが、佐助と同じ星を持つ柳生佐久夜姫によって、その在り処を秘す茶入の片方を奪取された…。 ここに、家康謀臣本多正純と林羅山一派を加えた三つ巴の争奪戦が始まった。 柳生に捕われた長安の真の意図とは? 「燦星秘傳」の内容とは? また佐助の反撃は? 立川流密教、妖術、必殺剣、忍法入り乱れる痛快無比の娯楽傑作誕生!

  83. 一休破軍行
    光文社, カッパ・ノベルス, 2003.07
    <内容紹介>
    青墨色の闇の中、"邪宝剣"八支刀三柄剣が十賊色に輝き、殺戮と焼尽の幕が切って落とされた ——終わらない旱天に流行病、続発する民衆の暴動。
    時は正長元年、南朝復興を叫ぶ伊勢国司・北畠満雅は、伊勢裡宮に伝わる秘法により次代の帝・彦仁王の魂魄を抜き取った!
    彦仁王の魂は、<器>と定められた虚丸の肉体に憑依する。 放浪の僧・一休宗純は二人の少年を救うべく、伊勢裡宮へと旅立つ。 "黒衣の宰相"三宝院満斎、北畠満雅、<旧司等>の神々を祀る裡宮の血族……。 それぞれの陰謀と一休の戦いを壮大なスケールで描く、シリーズ最高傑作ここに誕生!

  84. 忍・真田幻妖伝
    祥伝社, ノン・ノベル, 2003.09
    <内容紹介>
    慶長18年(1613)、真田昌幸の密命を受けた猿飛佐助は、徳川の動きを掴もうと潜入した先で、奇怪な張型を手に入れる。 そえは妖教立川流性具“反り聖天”であった。 そこに記された「カムナヒ・ノ・ナカテ・ノ・アリカ」という暗号を解き立川流の秘法を手に入れるのは真田方か、林羅山・本多正純一派か、それとも怪僧天海・柳生宗矩一派か。 佐助と新陰流の達人・柳生佐久夜姫との死闘中に現れた黄金に輝く怪人の正体とは? やがて佐助は魍魎と化した徳川の旧重臣・大久保長安によって地底の黄金魔境に拉致された…。

  85. 闇絢爛 —百怪祭II—
    光文社, 光文社文庫, 2003.12
    • 血膏はさみ
    • 妖霊星 (光文社文庫『異形コレクション(19) 夢魔』, 2001.06)
    • 恐怖燈 (光文社文庫『異形コレクション(23) キネマ・キネマ』, 2002.09)
    • 「夜刀浦領」異聞 (アスペクトノベルス『秘神 〜闇の祝祭者たち〜』, 1999.04)
    • 夜の耳の王
    • 荒墟 (光文社文庫『異形コレクション(22) 恐怖症』, 2002.05)
      • 日本推理作家協会(編)『ザ・ベストミステリーズ 2003 <推理小説年鑑>』(講談社, 2003.07)所収
      • 日本推理作家協会(編)『殺人格差 <ミステリー傑作選>』(講談社, 講談社文庫, 2006.11)所収
    <内容紹介>
    「天魔」「仏敵」と誹られ、畏れられた室町六代将軍・足利義教。 残虐非道の限りを尽くした男の心に巣くう凄絶な"闇"とは?(「荒墟」)
    邪教・立川流秘具を手にした後醍醐天皇は、洛中の"夜の声"すべてを聴く力を身につける。 しかし、そこには底の知れない狂気の世界が待ち受けていた……。(「夜の耳の王」)
     書き下ろし作品二篇を含む、恐ろしくも美しい、戦慄の全六篇!

  86. 一休魔仏行
    光文社, カッパ・ノベルス, 2004.07
    <内容紹介>
    神代より伝わる秘呪具"天の瓊矛"が大内裏から強奪されたのが怪異の始まりだった。 局地的な大地震が続き、太陽は二つに分かれ、熱海沖には一夜にして魔神の横顔にも似た島"魔仏島"が隆起する。 強奪に巻き込まれ惨殺された辻君の無念を晴らすため、瓊矛奪還に立ち上がった一休宗純の前に、神、仏、魔王を超えた存在"魔仏"たらんとする六代将軍足利義教、魔少年赤松貞村、謎の神官吉田憲法らが立ちふさがる——!
    中世神話の異様な世界を舞台に展開する怒濤のストーリー。 誰が味方かはたまた敵か? 巻を措く能わざる面白さ、ここに極まる。

  87. 闘・真田神妖伝
    祥伝社, ノン・ノベル, 2004.11
    <内容紹介>
    正・反・合の三つの星が出会う時、この世は地獄と化す—— 立川流秘儀の成就を図る大久保長安の野望は、実現に向かっていた。 一方、秀頼は家康も恐れる秘密兵器"治天砲"を有し、和平を望んでいた。 だが、妖魔と化した長安は家康を操り、遂に決戦の火蓋が切られた。 真田丸を拠点に忍法を駆使して闘う十勇士と知将・幸村。 刻一刻と最期の時が迫る大坂城で奮戦する猿飛佐助の運命と、柳生佐久夜との恋の行方は? そして最終兵器"治天砲"の正体とは? 時代伝奇の系譜に燦然と輝く巨編完結!

  88. 修羅鏡 —白凰坊伝綺帖—
    朝日ソノラマ, ソノラマ文庫, 2005.09
    <内容紹介>
    長年に亘った一向宗との抗争に終止符が打たれようとする日、織田信長は真の世界の覇者となるために、立川流の秘儀や南蛮魔術などを併せた儀式を執り行ない、大魔主としての新たなる生命を得た。 その際、邪魔になる信長自身の"負"の部分は、分身"修羅鏡"として切り離されたが、その正体と行方は不明のまま、焼け落ちる石山本願寺の地底伽藍にいた人物であることだけはわかっていた。 該当するのは、少女お凶、足軽強盗どぶ六、立川流の沙門・白凰坊。 果たして、その三人のなかの誰か!?

  89. 暁けの蛍
    講談社, 2006.02
    <内容紹介>
    淀川河口に近い渡し場でめぐり会った一休と世阿弥。 船を待つ間、二人は半生を語り合う。 瀬田の大橋での「野守」、「一節切」の笛、風の乙女…… 記憶と夢は互いに溶け込み合い、重なって、48年に一度、二十三夜にだけ渡ることのできる暁蛍楼へと辿り着く。

  90. 東山殿御庭
    講談社, 2006.06
    • 尊氏膏 (光文社文庫『異形コレクション(30) 蒐集家コレクター』, 2004.08)
    • 邪笑う闇 (光文社文庫『異形コレクション(25) 獣人』, 2003.03)
    • ずい (光文社文庫『異形コレクション(28) アジアン怪綺ゴシック』, 2003.12)
    • 應仁黄泉圖 (光文社文庫『異形コレクション(32) 魔地図』, 2005.04)
    • 東山殿御庭 (光文社文庫『異形コレクション(29) 黒い遊園地』, 2004.04)
      • 日本推理作家協会(編)『ザ・ベストミステリーズ 2005 <推理小説年鑑>』(講談社, 2005.07)所収
      • 日本推理作家協会(編)『仕掛けられた罪 <ミステリー傑作選>』(講談社, 講談社文庫, 2008.04)所収
    <内容紹介>
    「尊氏膏」
    三つ目の癰ができると死に至る鎌倉公方のために、細川鉛丹侯の城を訪ねた一休が目にしたには、恐怖という言葉さえ霞んでしまう情景だった。
    「邪笑う闇」
    林の奥に巣くう肉食獣に挑む一休。 おぞましい<獣人>村での攻防戦が今、始まる。
    ずい
    殷賑を極める若狭小浜の市の"悪所"唐人坂で出会った鄭と、呪術をかけられた鄭の妻を、一休は救えるか。
    「應仁黄泉圖」
    都に張り巡らされた溝の中を逃げまどう一休と森、男は「溝遷図」を振り回し、二人を引き回すのだった。
    「東山殿御庭」
    普請現場に妖かしが出る—— 呼び出された一休と森は絵図面の謎を解いたのだが、ある日、一休が住む草庵を訪れた管領が見たのは……。

  91. 暗黒くらきは我を蔽う —マジカル・シティ・ナイト—
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2006.07
    <内容紹介>
    人間、悪魔、妖怪などが共存する魔界の都市、マジカル・シティ。
    市警のA級<騎士>、魔術犯罪専門の特別捜査官であるベンは、ある日不可思議な事件に巻き込まれる。 大捕物の最中、たしかにいたはずの同僚のナイトや犯罪者が目の前で暗黒に包まれて消え去り、しかも人々の記憶やシティの記録からさえも、彼らの存在した痕跡が消えていたのだ。
    シティ全体にはびこりはじめた不穏な気配の中、美貌の女性悪魔刑事ルナリスや、<騎士>見習いの"妖怪すねこすり"らとともに、事態解決に動き始めるベン。 果たしてマジカル・シティに平穏を取り戻すことができるのか!?

  92. 暗黒くらきは我を蔽う —鏡影都市—
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2007.10
    <内容紹介>
    マジカルシティを襲った災厄をどうにか退けたベンは、<暗黒>に包まれてシティから消えてしまった女忍者トベラを救い出すため、<向こう側>へと足を踏み入れる。 だが、<向こう側>でベンを待ち受けていたのは、過酷な運命と巨大な陰謀だった! 魔法の否定される世界でみつけた自分自身の死体。 さらに、謎の協力者マジックに告げられた自らの寿命。 事態は加速度的に混迷を増していく。
    ベンに残されたのはわずか9時間。 その間に愛するトベラを救い出すことはできるのか。 シティを襲った<暗黒>の正体を暴き、自らの運命を切り開くことは可能なのか!?
    シリーズ第二弾、登場!!

  93. 暗黒くらきは我を蔽う —夜の騎士—
    ソフトバンククリエイティブ, GA文庫, 2007.11
    <内容紹介>
    トベラをついに取り戻し、マジカル・シティへと帰ってきたベン。 ようやく訪れたかに思われた平穏な日々は、しかし突如シティに墜ちてきた謎の流星によって、ふたたび破られた!
    マジックやトベラ、乱星号ら心強い仲間達とともに、シティを襲った脅威と対峙するベン。 その中で彼は自らが何者なのかを思い出し始めるが……。 ベンを襲う<暗黒>の正体はなんなのか、そもそもマジカル・シティとはどういった存在なのか? 「暗黒は我を蔽う」三部作・完結編にして、「マジカル・シティ・ナイト」シリーズのフィナーレを飾る最終巻、堂々の登場!!

  94. 真田昌幸 家康狩り(1)
    ぶんか社, ぶんか社文庫, 2008.05
    <内容紹介>
    海道一の弓取りと言われた徳川家康と三河軍団に抗い、一歩も引く事のなかった信濃の小大名、真田昌幸。 その卓抜した情報収集能力と作戦立案能力の秘密は?  天下人・徳川家康に逆らい続け、散々に苦しめた真田昌幸の生涯を描く、書き下ろし長編歴史小説。

  95. STOP!! ダークネス!
    幻冬舎コミックス, 幻狼ファンタジアノベルス, 2008.08
    <内容紹介>
    「あ、マスター、お水持ってきてくれないか」 「旦さん、ちょっと肩揉んどくれやす」 「おい、貴様、何か食い物もってこい」
    ミンタカ、アルニタク、アルニラム——うっかり女悪魔3人の封印を解いてしまい、神奈三四郎の平穏な日常は完膚なきまでに破壊されてしまう。 おまけに謎の黒魔術集団まで現れ、追い回されるはめに…。 朝松健が描くスラップスティック・コメディの幕が今開く!

  96. 真田昌幸 家康狩り(2)
    ぶんか社, ぶんか社文庫, 2008.10
    <内容紹介>
    父親である幸隆の愛情と道々の者たちの協力で、着々と卓抜した武将としての能力を身につけ始めた真田源五郎(後の昌幸)。 だが、まだ幼さが残る源五郎に待ち受けていたのは、過酷な人質の運命であった!!
    一方、戸石城陥落の際に辛うじて生き残った醜鳥は、この世の全てを呪いながら命尽き果てようとしていた……。

  97. 真田昌幸 家康狩り(3)
    ぶんか社, ぶんか社文庫, 2009.01
    <内容紹介>
    遠州三方ヶ原の戦で徳川家康を後一歩で討ち取るところまで追い詰めた武藤喜兵衛(真田昌幸)であったが、天才忍者・服部半蔵の出現により、取り逃がしてしまう。 そして、服部半蔵の闇の力により、家康の逆襲が始まり、武田信玄さえも命を落とす。 残された武田勝頼の無謀な施策により、武田家は衰え始め、ついには滅亡してしまう。 孤立する真田昌幸。 乾坤一擲の策、表裏比興とはいったい何か!?

  98. 本所お化け坂 月白伊織
    PHP研究所, PHP文庫, 2009.08
    • 第1話 蝿声さばえ
    • 第2話 すみ姫さま
    • 第3話 汚尸鬼おしき
    <内容紹介>
    「オン・ジャヤ・ジャヤ・オン・ハッタ」——。 時は元禄、妖かしに取り憑かれた人々が訪れると、普段は見えないはずが突如として現われる"本所お化け坂"。 この坂の上にある百怪寺に暮らす月白伊織とその息子太郎は、日本一の祟り神とされる第六天魔王の威徳を借り、妖かしと渡り合える不思議な力を有していた。 伊織の宝刀・神咒信国が、人間の「負」の感情に巣くう魑魅魍魎を斬る!

  99. ぬばたま一休
    朝日新聞出版, 朝日文庫, 2009.11
    • 木曾の褥 (光文社文庫『異形コレクション(31) 妖女』, 2004.12)
    • 一つ目さうし (光文社文庫『異形コレクション(42) 幻想探偵』, 2009.02)
    • 赤い歯形 (光文社文庫『異形コレクション(38) 心霊理論』, 2007.08)
    • 緋衣 (光文社文庫『異形コレクション(37) 伯爵の血族 —紅ノ章—』, 2007.04)
    • 邪曲よこしま回廊 (光文社文庫『異形コレクション(33) オバケヤシキ』, 2005.08)
    • 一休髑髏
    <内容紹介>
    足利将軍家の威勢廃れ、荒れ果ては都で一休が出会ったのは、邪教・真言立川流の秘儀によってかりそめの命を得た髑髏だった。 呪具が告げるおぞましき真実とは……(「一休髑髏」)。 室町の闇が織りなす時代妖異譚の粋!
    書下しを含む全六篇。

  100. 真田幸村 家康狩り
    ぶんか社, ぶんか社文庫, 2010.02
    <内容紹介>
    織田家に人質にとられていた際に、過剰な折檻により命を落とした竹千代に成り代わり、徳川家康になった信濃の少年忍者・醜鳥。 時を経て天下人となった醜鳥に、宿命の糸に絡められた真田幸村が最後の戦いを挑む!! 真田幸隆、真田昌幸、そして真田幸村へと三代にわたり伝えられた、霊刀白鳥丸と表裏比興の秘策。
    「真田昌幸 家康狩り 全三巻」の完結編。

  101. 弧の増殖 —夜刀浦鬼譚—
    エンターブレイン, 2011.01
    <内容紹介>
    太古の因習の痕跡をとどめる巨石と最先端のメガ・サーバー施設を備えた電波塔。
    古の遺物と現代の叡智という対照的な2つの建造物が丘の上で奇妙に共存する"千葉県夜刀浦市"には、さまざまな都市伝説が存在した--。
    電磁波が引き起こす神経症、頭のない幽霊の出現、死んでいない猟奇殺人鬼etc。
    寺の鐘を思わせる音をたて、メガ・サーバーが運転を始めたとき、異次元の扉は開かれ、町に阿鼻叫喚の一夜が訪れた!!

  102. 百鬼夜行に花吹雪 <夢幻組あやかし始末帖>
    ベストセラーズ, ベスト時代文庫, 2012.07
    <内容紹介>
    黒縁の丸眼鏡をかけ、風采の上がらない、"江戸で一番ヒマな同心"と呼ばれている寺社奉行同心・月影竜之進。 しかし、その実態は、様々な妖異・怪異から江戸を守るために結成された「夢幻組」のリーダーである。 仲間とともに日々怪奇現象を人知れず処理しているのだ。 そんな折、百数十年前に封印された凶悪な大妖怪・牙御前が復活した。 尾張藩主徳川宗春に取り憑き、この国を滅ぼそうと企む。 夢幻組と妖怪軍団の壮絶な戦いが始まる!

  103. ちゃらぽこ —真っ暗町の妖怪長屋—
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2012.09
    <内容紹介>
    本所業平橋の外れの外れ。 場末の中の場末の町に、一軒のボロ長屋があった。 住人たちは一見普通の町人だが、一皮剥けば、くせ者揃いの妖怪ばかり。 そんな長屋に、ひょんなことから、旗本の次男坊・荻野新次郎が住むことになった。 一本気な性格が災いして職を失い、親から勘当された身なのだ。 居合の達人・新次郎と気のいい妖怪たちが悪に立ち向かう、痛快時代活劇!

  104. 百鬼夜行に花吹雪(2) おコン!狐闇 <夢幻組あやかし始末帖>
    ベストセラーズ, ベスト時代文庫, 2012.10
    <内容紹介>
    様々な妖異・怪異から江戸を守るゴーストバスター集団「夢幻組」の組頭・月影竜之進は、普段は黒眼鏡姿で風采の上がらない寺社奉行同心。 突然、狐族の人間界侵攻が始まり、妖狐たちはもちろん、魔界から呼び出された凶悪妖怪たちが人間界を跋扈し始めた。 老中安藤対馬守に憑依した妖狐・黒野狐男は密かに八代将軍吉宗の命を狙う。 対するは夢幻組メンバーたち。 そんな中、狐族であるお紺が、忘れていた自分の使命を思い出して……。 手に汗握る妖怪たちとの壮絶バトルの幕開けだ!

  105. ちゃらぽこ —仇討ち妖怪皿屋敷—
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2012.12
    <内容紹介>
    真っ暗町である日起こった仇討ち騒ぎ。 父の仇を討とうとした姉弟は、妖剣使いの侍・佐波倉にあえなく斬られてしまった! 瀕死の二人を救った妖怪長屋の面々は、佐波倉の背後で大きな謀略が進行していることに気づく。 事件解決に乗り出す居合の達人・新次郎と妖怪たち。 そこに、性格の悪い幽霊・お菊がからんで…。 もののけたちの愉快な活躍を描く痛快活劇!

  106. およもん —かごめかごめの神隠し—
    廣済堂出版, 廣済堂モノノケ文庫, 2013.04
    <内容紹介>
    貧乏長屋に娘と住む傘張り浪人福井淳之介は、子どもたちが姿の見えない子ども「もんちゃん」と遊んでいるのに出くわした。 そこに武士の一団現れ、子どもたちに襲いかかる。 中には見知った顔が…。 すわ何事?と訝る淳之介の前で、突如素っ頓狂な声がし、一団は悲鳴を上げて昏倒してしまった! 「もんちゃん」はなぜ襲われたのか、その奇怪な力はなんなのか? 淳之介の前に立ちはだかる、かつて仕えた藩の陰謀ともんちゃんの正体は? 悪を懲らしめる正義の子ども妖怪「およもん」の、痛快時代ファンタジー開幕!

  107. ちゃらぽこ長屋の神さわぎ
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2013.06
    <内容紹介>
    中山道を江戸へ向かう白装束の男と愛らしい幼女。 二人の通るところ、作物は枯れ、大火事が起こり……あらゆる災厄がまき散らさるのだった。 妖怪長屋の大家・杢兵衛も、幼女が放ったヤクダマをのどに詰まらせ頓死してしまう! 旗本の次男坊・新次郎と妖怪たちは、疫病神を悪用せんとする奴らに、正義の闘いを挑む! ますます好調! 時代妖怪シリーズ最新作。

  108. てれすこ <大江戸妖怪事典>
    PHP研究所, PHP文芸文庫, 2013.07
    <内容紹介>
    時は江戸、蘭方医の卵・栗木菊之助と、その幼馴染でこの世ならぬ存在が見える美江は、博覧強記だが正体不明の稲毛外羅先生の下で、『大江戸妖怪事典』の完成を目指すことに。 妖怪が関わる不思議な事件を、二人は霊獣「お咲」とともに解決し、その妖怪を"収集"していくのだ。 ところが、二人の行く手にいかにも怪しげな男女が現われて邪魔をする。 彼らの目的はなにか、そしてその背後にいるのは……!?

  109. ろくヱもん —大江戸もののけ拝み屋控—
    徳間書店, 徳間文庫, 2013.10
    <内容紹介>
    時は宝暦。 花のお江戸の辻に立ち、頼まれたらいかなる妖怪・魔物・祟り神でも必ず祓う——辻風の六、通称拝み屋ろくヱもんはある日の夕暮れ、逢魔ヶ辻に見台を出した。 夢が「ここに立て」と教えてくれたのだ。 果たして現れたのは、いま話題の看板女形とひとりの少女。 そして少女の背中にいたのは侍姿の猫神さま!? 猫神さまの依頼を受けて、ろくヱもんはとんでもない妖怪と戦うことに!

  110. ちゃらぽこ —フクロムジナ神出鬼没—
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2013.12
    <内容紹介>
    飛鳥山で暢気に紅葉狩りを楽しむ妖怪たち。 その上に天から一人の仙人が降ってきた。 可愛がっていた妖怪・袋貉が逃げてしまったので、探してほしいという。 一方、江戸では不思議な仕事をする盗賊一味が世を騒がせていた。 錠前を破りもせず、蔵の中のお宝を根こそぎ盗むのだ。 どんな壁や扉も擦りぬけられる袋貉も仲間なのか? 愉快、痛快、妖怪活劇シリーズ第四弾!

  111. およもん —いじめ妖怪撃退の巻—
    廣済堂出版, 廣済堂モノノケ文庫, 2013.12
    <内容紹介>
    常陽藩別邸の宴に行った菊奴と浪人福井淳之介の娘・咲月が、立て籠もり事件に巻き込まれた。 犯人たちの狙いは若君にあるらしい。 一方、淳之介と長屋の子どもたちも謎の妖怪団に襲われ、樽屋のお幾が攫われてしまう。 二つの事件には、常陽藩を揺るがす驚くべき事実が! お目当ての豪華弁当を食べ損ねて力が出ないおよもんと淳之介たちは、強敵・妖怪わいらを擁する悪の忍び軍団を粉砕し、仲間を救出できるのか? 子ども妖怪およもんの正義の力が爆発する!

  112. ひゅうどろ <大江戸妖怪事典>
    PHP研究所, PHP文芸文庫, 2014.03
    <内容紹介>
    「めざせ『大江戸妖怪事典』の完成!」 蘭方医の卵・菊之助と、その幼馴染でこの世ならぬ存在が霊視る美江の二人は、正体不明ながら日本一の妖怪学者・稲毛外羅の下、妖怪収集のために江戸中を奔走。 たとえ悪い妖怪が現われても、これまでに事典へ収録した妖怪をお札から呼び出し、戦わせることができるのだ。 しかし、そんな彼らの行く手を阻む三人組が…。 「大江戸妖怪事典」シリーズ第二弾!

  113. もののけ葛籠 <ろくヱもん>
    徳間書店, 徳間文庫, 2014.07
    <内容紹介>
    時は宝暦。 相次ぐ地震や飢饉で不安にとらわれた人々の心が妖怪やもののけを呼ぶ。 そんなこんなでお江戸に巣食ってしまった魑魅魍魎と、時には共に闘い、時には祓って鎮める腕利き拝み屋のろくヱもん。 猫神の「ちま又」との迷コンビで、お江戸の怪異をブッタ斬る。 此度の敵は謎の妖怪師・和田塚式部。 捕らわれのお鈴を救い出せ! 妖怪ものの第一人者が贈る大江戸もののけ活劇第二弾!

  114. 棘の闇
    廣済堂出版, 廣済堂モノノケ文庫, 2014.08
    • 異の葉狩り (光文社文庫『異形コレクション(26) 夏のグランドホテル』, 2003.06)
    • この島にて (光文社文庫『異形コレクション(36) 進化論』, 2006.08)
    • 屍舞図 (光文社文庫『異形コレクション(46) Fの肖像 —フランケンシュタインの幻想たち—』, 2010.09)
    • 醜い空 (光文社文庫『異形コレクション(43) 怪物團』, 2009.08)
    • 輝風 戻る能はず (光文社文庫『異形コレクション(34) アート偏愛フィリア』, 2005.12)
    <内容紹介>
    一休宗純が、「三世仏図」という絵を周防徳山の寺院へ届ける途中、刀根という遊芸人と出会い、瀬戸内海に面した庄に寄り道したときのこと、庄に入ろうというとき、突如おびただしい量の血が落ちてきた! 次いで「いつまで!? いつまで!?」という女の甲高い喚きも空から聞こえる。 一休が見上げると、空に留まる異様な雲の中心から巨大な翼が現れ……。 庄でのおどろおどろしくも奇怪な出来事の謎を一休が解決する「醜い空」など、著者独壇場のホラー作品5編を収録。

  115. およもん —妖怪大決闘の巻—
    廣済堂出版, 廣済堂モノノケ文庫, 2014.09
    <内容紹介>
    濃州の霧賀藩上屋敷の金蔵から、千両箱が盗まれる。 皆が「およッ!」と叫びながら失神している間に盗まれたとあっては仕方ないのだが、およもんの仕業と疑われる。 だが、その時刻、およもんは居候している長屋で、福井淳之介とその娘の咲月の横で、ぐっすり寝ていたのだった。 一度は町方に捕らわれたおよもんだったが、今度は盗賊に連れ去られ、金蔵破りの手伝いをさせられそうになる。 かわいい正義の子ども妖怪だと思われていたおよもんは、実は恐ろしい存在なのだろうか。 妖怪の王ともいわれるおよもんの真の姿が明らかになる!

  116. うろんもの —人情・お助け押し売ります—
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2014.11
    <内容紹介>
    御家人の次男坊・杉野伸吾は、立派な戯作者になるのが夢だ。 だが、師匠には、真面目すぎて話に艶がないと叱られてばかり。 そんなとき、役者まがいの美貌を持つ謎の男・夕星と知り合う。 兄さんと懐いてくる夕星は、伸吾の長屋に転がり込んできて……。 「お助け屋」の仕事に巻き込まれた伸吾を待っていたのは、波瀾万丈の日々だった! 爽やかで温かな人情活劇。

  117. 魔道コンフィデンシャル
    創土社, クトゥルー・ミュトス・ファイルズ, 2015.11
    <内容紹介>
    第二次大戦の余塵未だ冷めやらぬ1940年代のシカゴ。
    日本人でありながらマフィアのドンとなった男がいた。 その名は衛藤健。 別名をモンタナ・ジョー。 マフィアのドンたちから、畏怖の念を込めて「トウキョウ・ジョー」と呼ばれていた。
    その表情は冴えなかった。 それというのも、トウキョウ・ジョーは何者かの視線に悩まされていたからだ。 邪悪な気配を帯び、 悪意と嘲笑に満ちた視線である。 視線と前後してトウキョウ・ジョーは悪夢を見はじめた。 夢の中で『ジョー』と叫ぶ声が響く。 『地下に行くな、ジョー』… だが悪夢の中でトウキョウ・ジョーはその声を振り切って地下室に続く石段を下ろうとする。
    悪夢に憔悴したトウキョウ・ジョーは強力な助っ人を雇う。 第2次大戦中スパイとして活躍した、その名も「神門刀帯(ごとう・たてわき)」——。

  118. 金閣寺の首
    河出書房新社, 2016.05
    • 若狭殿耳始末 (光文社文庫『異形コレクション(35) 闇電話』, 2006.05)
    • 「西の京」戀幻戯 (光文社文庫『異形コレクション(41) 京都宵』, 2008.09)
    • 侘びの時空 (光文社文庫『異形コレクション(27) 教室』, 2003.09)
    • 筆置くも夢のうちなるしるしかな (光文社文庫『異形コレクション(48) 物語のルミナリエ』, 2011.12)
    • 生きてゐる風 (光文社文庫『異形コレクション(45) 憑依』, 2010.05)
    • 首狂言天守投合 (光文社文庫『異形コレクション(44) 喜劇綺劇, 2009.12)
    • 立華・白椿 (光文社文庫『異形コレクション(39) ひとにぎりの異形』, 2010.05)
    • ぬっへっほふ (光文社文庫『異形コレクション(40) 未来妖怪』, 2008.07)
    <内容紹介>
    絢爛豪華
    夢幻泡影
    妖怪変化
    魑魅魍魎
    死屍累々
    おわりをまて。
    おわりをまて。
    黄金の室町伝奇集

  119. Faceless City
    アトリエサード, 2016.12
    <内容紹介>
    クトゥルー復活後、世界で最も危険な都市アーカムで、探偵・神野十三郎は<地獄印 Nether Sign>の謎を追う。
    闇を駆けるファントム・コルセア1938。
    助手席には美しきボディガード。
    そして二人を襲う<火>魔術師ランキー・キラー。
    闇空を裂いて伸びるクトゥルーの触手……。
    クトゥルー・ノワール・ノベル、ここに刊行!

  120. アシッド・ヴォイド
    アトリエサード, 2017.06
    • 星の乱れる夜 (小説奇想天外, 1988年2月号)
    • 闇に輝くもの(別冊幻想文学No.2「クトゥルー倶楽部」, 1987年5月)
      • 『クトゥルー怪異録 —極東邪神ホラー傑作集—』(学習研究社, 学研ホラーノベルス, 1994.08)所収
    • ゾスの足音(S-Fマガジン, 1994年2月号)
    • 十死街サッセイガイ(月刊ニュータイプ, 1995年12月号〜1996年1月号)
    • 空のメデューサ(『ホラーウェイヴ01』, 1998年7月)
    • 球面三角(『Cthulhu's Reign』, 2010年4月)
    • Acid Void in New Fungi City
    <内容紹介>
    ラヴクラフトへの想いに満ちた初期作品から、ウィリアム・バロウズに捧げた書き下ろし作品まで。
    クトゥルー神話を先導しつづける朝松健の粋を集めた傑作短篇集、遂に刊行!

  121. 朽木の花 —新編・東山殿御庭—
    アトリエサード, 2018.12
    • 尊氏膏 (光文社文庫『異形コレクション(30) 蒐集家コレクター』, 2004.08)
    • 邪笑う闇 (光文社文庫『異形コレクション(25) 獣人』, 2003.03)
    • ずい (光文社文庫『異形コレクション(28) アジアン怪綺ゴシック』, 2003.12)
    • 應仁黄泉圖 (光文社文庫『異形コレクション(32) 魔地図』, 2005.04)
    • 朽木の花
    • 東山殿御庭 (光文社文庫『異形コレクション(29) 黒い遊園地』, 2004.04)
      • 日本推理作家協会(編)『ザ・ベストミステリーズ 2005 <推理小説年鑑>』(講談社, 2005.07)所収
      • 日本推理作家協会(編)『仕掛けられた罪 <ミステリー傑作選>』(講談社, 講談社文庫, 2008.04)所収
    <内容紹介>
    「坊さん、よう生きとったな」
    様々な怪異や妖かしに立ち向かう一休宗純の壮絶な生涯を描いた傑作室町伝奇小説!
    # 講談社版『東山殿御庭』を増補新編

  122. 血と炎の京 —私本・応仁の乱—
    文藝春秋, 文春文庫, 2020.12
    <内容紹介>
    日本史上最悪の戦乱、応仁の乱。 それはただの戦さではなく、花の都を縦横に走る塹壕で切り刻み、屍で埋め尽くした地獄だった。 血と炎の中、救済を求めて彷徨う将軍の妻・日野富子と、宿敵・山名宗全への復讐のため戦場を這いずる男・骨皮道賢。 室町伝奇を描き続けてきた鬼才が書き下ろす入魂の歴史伝奇。

  123. 大地母神マグナ・マータの贄
    アドレナライズ, 2022.12
    • 大地母神マグナ・マータの贄 (イスカーチェリ, 20号, 1981.06)
    • 三十一人座 (小説奇想天外, 1989年10月号)
    • 老水夫の呪い (小説CLUB, 1997年4月号)
    • 幽霊マンション (小説CLUB, 1993年8月号)
    • 弧の増殖 (イスカーチェリ, 14号, 1977.08)
    • ミッドナイト・ドクター (グリフォン, 1994年5月号)
    • 屍臭 (CRYPT HORROR TALES, 16号, 1980.05)
    • 超自然におけるラヴクラフト (ユリイカ, 1984年10月号) # 初出時は松井克弘名義
      • 井上雅彦(編)『魔術師 <異形アンソロジー タロット・ボックス(2)>』(角川書店, 角川ホラー文庫, 2001.01)所収
    • 地下のマドンナ (廣済堂文庫『異形コレクション(1) ラヴ・フリーク』, 1998.01)
    • 魔貓 (野生時代, 1995年7月号)
    <内容紹介>
    前衛心理学者にして逆宇宙ハンター・比良坂天彦が初登場した表題作の他、文芸誌・同人誌へ寄稿したホラー短篇を厳選。 巻末には本作の監修を担当した松本寛大による解説文を収録
    # 電子オリジナルの作品集(ペーパーバック版有り)

  124. 一休どくろ譚 異聞
    行舟文化, 2023.03
    • 一休葛籠 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.18』, 2019.08)
    • かはほり検校(アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.01』, 2015.05)
    • 魔経海 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.02』, 2015.08)
    • 白巾 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.06〜07』, 2016.08〜11)
    • たそかれ宿 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.03』, 2015.11)
    • 人食い小路 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.11』, 2017.11)
    • 殺生鉤の春霞 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.13』, 2018.05)
    • 迷い風 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.14』, 2018.08)
    • むまたま暮色 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.09』, 2017.05)
    • しろがね浄土 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.08』, 2017.02)
    • 井戸底の星空 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.04〜05』, 2016.02〜05)
    • 魔仏来迎 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.12』, 2018.02)
    • 口寄せの夜 (アトリエサード『ナイトランド・クォータリー Vol.10』, 2017.08)
    • 外法経 (光文社文庫『異形コレクション(50) 蠱惑の本』, 2020.12)
    • 朽木の花 (アトリエサード『朽木の花 —新編・東山殿御庭—』, 2018.12)
    <内容紹介>
    牛車で女を攫う吸血鬼、人を呑み込む路地、霞の中から現れる神出鬼没の切り裂き魔…… 一休宗純とその盲目の侍女・森のもとに持ち込まれる奇妙な事件の数々。 応仁の乱前夜の京都を舞台に、風狂の僧・一休が魑魅魍魎の正体を暴き打ち祓う、痛快時代伝奇ロマン!

<小説(片倉出雲 名義)>

  1. 勝負鷹 強奪二千両
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2010.06
    <内容紹介>
    天保十四年。 鹿島神宮を目指す長身痩躯の男が一人。 その名は、鷹。一匹狼の凄腕の仕事人だ。 今回の仕事は、境内で盛大に開かれる花会のテラ銭二千両を奪うこと。 集められた面々は、鷹を入れ五人。 だが、顔合わせの前に、一人が殺されてしまう!  さらに、残された者たちにも魔の手が……。 この仕事には裏がある!?
    実力派覆面作家が放つ、本格時代活劇の快作。

  2. 勝負鷹 金座破り
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2010.11
    <内容紹介>
    仕事人・鷹の元に、三千両の大仕事が舞い込んだ。 幕府が小判改鋳のために集めた古小判を、一切合切かっさらおうというのだ。 仲間の早乙女に話を持ちかけてきたのは、なんと、小判鋳造の最高責任者の息子だった。 恨み骨髄の父への復讐だというが……。 やくざ坊主の道哲、元関取の砲盛らとともに、鷹は不可能とも思える厳戒の金座破りに挑む!  絶好調シリーズ第二弾。

  3. 鬼かげろう 孤剣街道
    朝日新聞出版, 朝日文庫, 2010.12
    <内容紹介>
    天保の世、上州に現れた渡世人姿の男は、全ての記憶を失っていた。 「蜉蝣」という奇妙な名を名乗る男の元に、次々と襲い来る刺客。 本能のまま立ち向かうかげろうは、やがて背後に潜む巨大な闇と対峙する。 剣戟と大いなる謎が読者を魅了する、書き下ろし長篇時代活劇。

  4. 勝負鷹 強奪「老中の剣」
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2011.07
    <内容紹介>
    かつての剣友、酒田半兵衛は無実の罪で獄中にあった。 惨い拷問を受けた半兵衛が、いまわの際に鷹に託した願い。 それは、彼を欺き陥れた、老中首座の水野忠邦に一矢を報いることだった。 水野の配下には、鷹の仇敵、和久井鴻二郎も控えていた。 権勢を恣にする怪物にいかに立ち向かうのか!?  百化けの早乙女、騒動師の吉三とともに、鷹は無謀とも思える闘いに挑む!

  5. 居残り兵庫事件帖 甘露梅の契り
    徳間書店, 徳間文庫, 2012.05
    <内容紹介>
    吉原の元締の妓楼に「吉原の難事、大小問わず引受申し仕り候」と看板を掲げる一人の居残りが居た。 男の名は楯兵庫。 大名でさえ帯刀を許されない吉原で、唯一二尺四寸の太刀を差す凄腕の居残りが引き受けた依頼は、遊女たちの間で流行り始めた危険な毒煙草の出所を探ること。 すでに客にも被害が出始め、一刻の猶予もない。 探索を始めた兵庫を待ち受ける悪とは!?  「廓の探偵」見参!

  6. 女賞金稼ぎ 紅雀 血風篇
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2015.12
    <内容紹介>
    裏世界に名をとどろかす賞金稼ぎ紅雀は、元は高崎藩勘定吟味役の娘で名をお香といった。 盗賊一味・高波六歌仙に家中皆殺しに遭った中、唯一の生き残りであった。 抜け忍・黒鳶の弟子となったお香は、地獄の苦しみの末に忍びの殺人術を会得。 ついに復讐へと旅立つ。 標的は高波一味の強者六人と無数の手下ども。 美貌の女剣士が斬って斬って斬りまくる!  新シリーズ。

  7. 女賞金稼ぎ 紅雀 閃刃篇
    光文社, 光文社時代小説文庫, 2016.01
    <内容紹介>
    仇敵・高波六歌仙を追い、紅雀は上方へ向かっていた。 大井川を渡り宮宿を越え、立ちはだかる一味を次々と始末してゆく。 その道中、初めて心を許せる存在に出会うのだが……。 さらに、謎の虚無僧が紅雀に告げた驚くべき事実。 六歌仙の頭領だった軍兵衛が、高崎藩の要職に就いているというのだ。 家族が殺された裏には、何者かの謀略があるのか!?  決戦の場は京都!

<編著>

<内容紹介>はカバー・帯などから引用
  1. 秘神 —闇の祝祭者たち—
    アスキー, アスペクトノベルス, 1999.04
    • プロローグ —眠りの帳を超えて—(朝松健)
    • 襲名(飯野文彦)
    • 日本土着のクトゥルー神たち(高橋葉介・画)
    • 「夜刀浦領」異聞(朝松健)
    • 秘し沈められしもの(山田章博・画)
    • ウツボ(図子慧)
    • 祈祷(諸星大二郎・画)
    • 碧の血(井上雅彦)
    • 祝祭日の航影(山田章博・画)
    • はざかい(立原透耶)
    • 家族(諸星大二郎・画)
    • エピローグ —秘神の口の中へ—(朝松健)
    • 邪神崇拝者たちの肖像 —我が内なるクトゥルー—(笹川吉晴)
    • 単身赴任のクトゥルー氏(高橋葉介・画)
    <内容紹介>
    八百万の神々が住まう極東の地に、新たなる邪神降臨す!  ホラー史上に聳え立つ黒い巨峰に日本ホラー界の俊英5人が挑んだ、日本初の書き下ろしクトゥルー神話アンソロジー。 ネオンきらめく大都会から、霧のたなびく南房総の地へ。同じ旗印の下に集った作家たちによって、アーカム、インスマウス、ブリチェスターなどに続き、遂にこの日本にも闇の王国が建設されようとしている。 個の想像力が集結し、さらに大きな<物語>のうねりを生む。 クトゥルー神話初上陸から40年余を経て遂に誕生した本書は、神話の構造そのものにアプローチした我が国初めての試みであり、日本ホラーの成熟と新たなる時代の始まりを告げる画期的な書である。
    (by 笹川吉晴)

  2. 秘神界 —歴史編—
    東京創元社, 創元推理文庫, 2002.09
    • 序文 触手ノ思ヒ出(朝松健)
    • おどり喰い(山田正紀)
    • 五月二十七日(神野オキナ)
    • 恐怖率(小中千昭)
    • 逆しまの王国(松尾未来)
    • 苦思楽西遊傳(立原透耶)
    • 邪宗門伝来秘史(序)(田中啓文)
    • 五瓶劇場 戯場国邪神封陣(芦辺拓)
    • 蛇蜜(松殿理央)
    • 夜の聲 夜の旅(井上雅彦)
    • 明治南島伝奇(紀田順一郎)
    • 聖ジェームズ病院(朝松健)
    • ラヴクラフトの居る風景 —マンガとラヴクラフトの四十年—(米沢嘉博)
    • 映画におけるクトゥルー神話(鷲巣義明)
    • ゲームにおけるクトゥルフ(安田均)
    • 日本作家によるラヴクラフト・CTHULHU神話関連作品リスト(久留賢治)
    • クトゥルー神話コミックリスト(星野智)
    • ラヴクラフト作品/クトゥルー神話映画リスト(青木淳)
    <内容紹介>
    怪奇幻想文学に不動の地位を占めるH・P・ラヴクラフト。 彼が創造した「クトゥルー神話」は、この日本にも深く根を下ろし、さまざまな媒体にその姿を現している。 小説はもちろん、映画やテレビに、コミックに、そしてゲームに……。 今ここに、ホラーはもとよりSF、ファンタジイ、ミステリなど、ジャンルを超えて作家たちが集い、独自のアプローチで競作。 小説のみならず、評論、資料、そしてイラストまで、HPLと「クトゥルー神話」を愛する43人による未曾有のアンソロジーを全2巻でおくる。 本書は歴史編と題し、第二次大戦から戦後へ、転じて古代中国、室町、江戸をへて、幻想都市上海からHPLと同時代の東京、そしてシカゴへと、怪奇の翼が広がる!

  3. 秘神界 —現代編—
    東京創元社, 創元推理文庫, 2002.09
    • 序文 鰓ノアル日常(朝松健)
    • 怪奇俳優の手帳(佐野史郎)
    • 清・少女(竹内義和)
    • 土神の贄(村田基)
    • ルシャナビ通り(伏見健二)
    • ユアン・スーの夜(南條竹則)
    • 屍の懐剣(牧野修)
    • 泥濘(飯野文彦)
    • イグザム・ロッジの夜(倉阪鬼一郎)
    • 地底湖の怪魚(田中文雄)
    • 天にまします……(安土萌)
    • インサイド・アウト(友成純一)
    • 語りかける愛に(柴田よしき)
    • 或る彼岸の接近(平山夢明)
    • 夢見る神の都(妹尾ゆふ子)
    • 暗闇に一直線(友野詳)
    • C市(小林泰三)
    • 道(荒俣宏)
    • 異次元からの音、あるいは邪神金属(霜月蒼)
    • 現代オカルティズムとラヴクラフト(原田実)
    <内容紹介>
    怪奇幻想文学に不動の地位を占めるH・P・ラヴクラフト。 彼が創造した「クトゥルー神話」は、この日本にも深く根を下ろし、さまざまな媒体にその姿を現している。 小説はもちろん、映画やテレビに、コミックに、そしてゲームに……。 今ここに、ホラーはもとよりSF、ファンタジイ、ミステリなど、ジャンルを超えて作家たちが集い、独自のアプローチで競作。 小説のみならず、評論、資料、そしてイラストまで、HPLと「クトゥルー神話」を愛する43人による未曾有のアンソロジーを全2巻でおくる。 本書は現代編と題し、TVドラマ『ダニッチの怪』の撮影現場に潜む恐怖に始まり、HPLの生地プロヴィデンスを覆う影に至る、多彩にして斬新な17編を収める。

  4. 伝奇城
    光文社, 光文社文庫, 2005.02
    # えとう乱星と共編
    • 「伝奇城」開門の辞(朝松健・えとう乱星)
    • 影打ち(えとう乱星)
    • 異聞胸算用(平山夢明)
    • 笑ひ猿(飯野文彦)
    • サムライ・ザ・リッパー(芦川淳一)
    • 伝奇城異聞(山田正紀)
    • 五瓶劇場 けいせい伝奇城(芦辺拓)
    • 邪鬼(稲葉稔)
    • 阿蘭殺し(井上雅彦)
    • 秘法 燕返し(朝松健)
    • 蘇生剣(楠木誠一郎)
    • 柳と燕 —暴君最期の日—(荒山徹)
    • 闇を穿つ想像力 —伝奇という方法論—(末國善己)
    • 伝奇時代小説年表(三田主水監修)
    • 伝奇放談(朝松健・えとう乱星)
    <内容紹介>
    「伝奇」小説の間口は広ければ広いほど良い。 「伝奇」小説の懐は深ければ深いほどいい。 「混沌」こそ「伝奇」の魅力ではないのか。 (中略) では——、「伝奇城」大手門より、ずいっとお入り下さい。 いざ、開門、開門!
      ——(編者口上より)
     胸を熱くさせる剣豪同士の死闘。 忍者たちの血涌き肉躍る活躍。 跳梁跋扈する物の怪たち。 極上の十編をご堪能あれ!

<翻訳・監訳>

<内容紹介>はカバー・帯などから引用
  1. 淫獣の幻影
    原題:"The Image of Beast"
    原著者:Philip Jose Farmer
    光文社, 光文社CR文庫, 1986.05
    <内容紹介>
    私立探偵チャイルドは、友人の死の謎を追ううち、尋常でない性的欲望をもつものと遭遇!  淫らな獣、そしてオルガスムスに達する美女の痴態。 SFの最高賞・ヒューゴー賞受賞作家が、すべての禁忌を解き放って書き上げた、エロティック・オカルト・バイオレンスの傑作! 

  2. 黒の召喚者
    原題:"The Caller of the Black"
    原著者:Brian Lumley
    国書刊行会, アーカム・ハウス叢書, 1986.07
    • 自動車嫌い(A Thing About Car!)
    • 深海の罠(The Cyprus Shell)
    • 縛り首の木(Billy's Oak)
    • 屋根裏部屋の作家(The Writer in the Garret)
    • 黒の召喚者 —タイタス・クロウの体験談—(The Caller of the Black - A Narrative of Titus Crow)
    • ニトクリスの鏡(The Mirror of Nitcris)
    • 海が叫ぶ夜(The Night Sea-Maid Went Down)
    • 異次元の灌木(The Thing from the Blasted Heath)
    • 魔物の証明(An Item of Supporting Evidence)
    • ダイラス=リーンの災厄(Dylath-Leen)
    • デ・マリニィの掛け時計(De Marigny's Clock)
    • 創作の霊泉(Ambler's Inspiration)
    • 真珠(The Pearl)
    • 狂気の地底回廊(In the Vaults Beneath)
    <内容紹介>
    久遠に臥したるもの、死することなく、怪異なる永劫の内には、死すら終焉を迎えん—— 斬新な意匠を凝らした、ク・リトル・リトル神話のニューウエーブともいうべき異色作14篇を収めた、ブライアン・ラムレイの記念すべき処女短編集! 

  3. 刑事コロンボ 大当たりの死
    原題:"Death Hits The Jackpot"
    原著者:William Link & Richard Levinson
    二見書房, 二見文庫ザ・ミステリ・コレクション, 1994.02
    <内容紹介>
    3000万ドルの<ナンバーくじ>を当てたカメラマンがバスルームの浴槽で溺死していた。 腕時計は8時4分をさして止まり、浴槽の縁にはバスオイルが付着していた。 当夜、ハローウィン・パーティーを催していた叔父のもとにかかってきた被害者からの電話…。 コロンボは宝石商の叔父に不審を抱き、その身辺を洗いはじめる。

  4. クトゥルー神話全書(監訳)
    原題:"Lovecraft: A Look Behind the Cthulhu Mythos"
    原著者:Lin Carter
    訳者:竹岡啓
    東京創元社, 2011.01
    <内容紹介>
    創造者ラヴクラフトの生涯を追いつつ、神話大系を詳細に紹介した高名な研究書、ついに邦訳なる。
    詳細なクトゥルー神話作品目録、クトゥルー神話固有名詞比較表を付す。

<ノンフィクション>

<内容紹介>はカバー・帯などから引用
  1. 変身力をよび起こす西洋魔術の本
    はまの出版, 1985.07
    <内容紹介>
    深まりゆく混沌。 ますますその度を増しつつある迷妄……。 そうした現代という時代にあって、私たちは輝く21世紀を見透かすことなど、まったくできないでいる。 ひるがえって、自分自身をかえりみても、なかなか思うようにならないことばかりが目立つ。 そんなあなたに、いまひとすじの光明が射し込んできた。 その"光明"こそ、この本で紹介する西洋魔術にほかならない。 従来、魔術といえば、他人を呪ったりおとしいれたりするものというのが相場だったが、それだけに終わるものではない。 むしろ自分自身を、命の底から変えてしまう力を持っているがゆえに、他人をも変えることができるものなのである。 この本では、そうした自分自身を変える力にスポットを当ててみた。 真剣な態度でのぞむなら、周囲が驚くほどの変身を、あなたは遂げるにちがいない。

  2. 高等魔術実践マニュアル
    学習研究社, MU SUPER MYSTERY BOOKS, 1987.08
    <内容紹介>
    高等魔術を志す人のマニュアル・決定版として、魔術を実践するために必要不可欠な基礎知識から具体的行法までを詳細に解説!
    秘法伝授のための奥義書である本書によって、あなたも大いなる秘力をもたらす本格魔術の叡知を手に入れ、幸運を呼ぶ超パワーを身につけることができる!

<コミック>

<内容紹介>はカバー・帯などから引用
  1. マジカルブルー(1)
    作画:桜水樹
    リイド社, 恐怖の館コミックシリーズ, 1994.11
    • 第1話 ペット虐殺[前編] (恐怖の館DX, Vol.7)
    • 第2話 ペット虐殺[後編] (恐怖の館DX, Vol.8)
    • 第3話 呪圏 (恐怖の館DX, Vol.9)
    • 第4話 火の祓い (恐怖の館DX, Vol.10)
    • 第5話 水の祈り (恐怖の館DX, Vol.12)
    • 第6話 あらしの宵 (恐怖の館DX, Vol.13)
    • 第7話 精霊変換 (恐怖の館DX, Vol.14)
    <内容紹介>
    稲村真弓こと、風の魔女"ダイアナ"。 彼女は牧神洋一郎率いるO∵D∵T∵(東方黎明団)との壮絶な魔術戦を繰り広げる。 現代のウィッチ・ストーリーがここに始まった……!!

  2. マジカルブルー(2)
    作画:桜水樹
    リイド社, 恐怖の館コミックシリーズ, 1995.02
    • 第8話 運命の輪 (恐怖の館DX, Vol.16)
    • 第9話 デスメタル (恐怖の館DX, Vol.17)
    • 第10話 <海王星>魔術 (恐怖の館DX, Vol.18)
    • 第11話 闇空の眼 (恐怖の館DX, Vol.20)
    • 第12話 大サバト (恐怖の館DX, Vol.21)
    • 番外編 地霊のひとりごと (恐怖の館DX, Vol.22)
    • 水の使い (恐怖の館DX, Vol.3)
    <内容紹介>
    平和を愛する魔女、対するは日本破壊を目論む黒魔術結社。 <風>の魔女ダイアナは果たしてこの魔術戦に勝つことが出来るのか……!?
    異色作「水の使い」を含め第1部が遂に完結する!!

  3. KEN&JETの魔界召喚
    作画:JET
    朝日ソノラマ, ほんとにあった怖い話コミックス, 1999.03
    朝日新聞出版, HONKOWAコミックス, 2014.08
    • KEN&JETの魔界召喚I (ほんとにあった怖い話, 1992年5月号)
    • KEN&JETの魔界召喚II (ほんとにあった怖い話, 1996年11月号)
    • KEN&JETの魔界召喚III (ほんとにあった怖い話, 1998年1月号)
    • KEN&JETの魔界召喚IV (ほんとにあった怖い話, 1998年7月号)
    • KEN&JETの魔界召喚V (ほんとにあった怖い話, 1999年1月号)
    <内容紹介>
    始まりは外国人が持ち込んで来た1冊の宗教書だった…。 以来、朝松先生のまわりに怪異が起こり、それはすべて先生の手元に置かれた宗教書につながった!! 

  4. 武死道(1)
    作画:ヒロモト森一
    幻冬舎, バーズコミックス, 2005.10
    • 第1話 NORTHERN STAR (Webマガジン「幻蔵」, 2005年1月号)
    • 第2話 HELL TRIANGLE (Webマガジン「幻蔵」, 2005年2月号)
    • 第3話 the BATTLE without Duty and honoror Humanity (Webマガジン「幻蔵」, 2005年3月号)
    • 第4話 SPRING IN WINTER (Webマガジン「幻蔵」, 2005年4月号)
    • 第5話 INDEPENDENCE DAY (Webマガジン「幻蔵」, 2005年5月号)
    • 第6話 THE LONGEST DAY (Webマガジン「幻蔵」, 2005年6月号)
    • 第7話 NEGOTIATER (Webマガジン「幻蔵」, 2005年7月号)
    • 第8話 SAMURAI (Webマガジン「幻蔵」, 2005年8月号)
    <内容紹介>
    蝦夷に渡った最後の武士たちが死闘の末、大地の果てに見たものは!?
    # 『旋風レラ=シウ伝』をコミック化

  5. 武死道(2)
    作画:ヒロモト森一
    幻冬舎, バーズコミックス, 2006.04
    • 第1話 STRAIGHT TO HELL (Webマガジン「幻蔵」, 2005年9月号)
    • 第2話 GHOST IN THE HELL (Webマガジン「幻蔵」, 2005年10月号)
    • 第3話 DEAD OR ALIVE (Webマガジン「幻蔵」, 2005年11月号)
    • 第4話 CRAZY BEAT (Webマガジン「幻蔵」, 2005年12月号)
    • 第5話 DEAD ZONE (Webマガジン「幻蔵」, 2006年1月号)
    • 第6話 BROTHER (Webマガジン「幻蔵」, 2006年2月号)
    • 第7話 SOLDIER (Webマガジン「幻蔵」, 2006年3月号)
    • 第8話 WILD BOYS (Webマガジン「幻蔵」, 2006年4月号)
    <内容紹介>
    土方歳三の死によって武士たちの夢は潰えた。 今ここに一人の若きサムライが函館を背に北を目指した!
    # 『旋風レラ=シウ伝』をコミック化

  6. オヅヌ(1)
    作画:梶原にき
    幻冬舎, バーズコミックス, 2006.4
    • 第1章 (Webマガジン「幻蔵」, 2005年6〜7月号)
    • 第2章 (Webマガジン「幻蔵」, 2005年8〜10月号)
    • 第3章 (Webマガジン「幻蔵」, 2005年11〜12月号)
    • 第4章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年1〜3月号)
    <内容紹介>
    飛鳥時代—— その姿は時に少年、時に金色の狐。 闇を駆ける古の一族"キ"の生き残り、オヅヌを巡る運命が動き始める——

  7. オヅヌ(2)
    作画:梶原にき
    幻冬舎, バーズコミックス, 2007.2
    • 第5章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年4〜5月号)
    • 第6章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年6〜7月号)
    • 第7章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年8〜9月号)
    • 第8章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年10月号)
    • 第9章 (Webマガジン「幻蔵」, 2006年11〜12月号)
    <内容紹介>
    その姿は時に少年、時に金色の狐。 帝により滅ぼされた古の一族"キ"の生き残りであるオヅヌは、 同族のゼン爺とユウに出会い、蝦夷の里に身を寄せる。 一方、オヅヌを追う藤原不比等が里を襲撃、 死闘の最中オヅヌは……!!

  8. 武死道(3)
    作画:ヒロモト森一
    幻冬舎, バーズコミックス, 2007.03
    • 第1話 BLOOD SIMPLE (Webマガジン「幻蔵」, 2006年5月号)
    • 第2話 SON of a GUN (Webマガジン「幻蔵」, 2006年6月号)
    • 第3話 SAMURAI BLUE (Webマガジン「幻蔵」, 2006年7月号)
    • 第4話 TWILIGHT-ZONE (Webマガジン「幻蔵」, 2006年8月号)
    • 第5話 BRAVE-YARD (Webマガジン「幻蔵」, 2006年9月号)
    • 第6話 SUPERMAN RETURNS (Webマガジン「幻蔵」, 2006年10月号)
    • 第7話 HIDDEN FORTRESS (Webマガジン「幻蔵」, 2006年11月号)
    • 第8話 BASIC INSTINCT (Webマガジン「幻蔵」, 2006年12月号)
    • 第9話 WAR of the WORLD (Webマガジン「幻蔵」, 2007年1月号)
    • 第10話 LOVE DEATH (Webマガジン「幻蔵」, 2007年2月号)
    <内容紹介>
    ソルジャーとして荒野に立った新之介。 だが、己の戦いの大義は? 陰謀渦巻く北の地に旋風が巻き起こる!
    # 『旋風レラ=シウ伝』をコミック化

  9. 武死道(4)
    作画:ヒロモト森一
    幻冬舎, バーズコミックス, 2007.09
    • 第1話 PHANTOM MENACE (Webマガジン「幻蔵」, 2007年3月号)
    • 第2話 CHERRY BLOSSOM (Webマガジン「幻蔵」, 2007年4月号)
    • 第3話 HEAVEN (Webマガジン「幻蔵」, 2007年5月号)
    • 第4話 POSSESSION (Webマガジン「幻蔵」, 2007年6月号)
    • 第5話 GONE WITH THE WIND (Webマガジン「幻蔵」, 2007年7月号)
    • 第6話 DEATH PROOF (Webマガジン「幻蔵」, 2007年8月号)
    • 第7話 BEAUTIFUL PEOPLE (Webマガジン「幻蔵」, 2007年9月号)
    <内容紹介>
    北海道と改められた蝦夷地に居座る黒田清隆の下からアイヌを救わんと黒田の秘密要塞工場に乗り込んだ元会津藩士・志波新之介は戦い敗れ深手を負う。 蝦夷地を離れ、いったんは安住の地を求め北に向う新之介であったが、傷が癒えた後、仲間の原田佐ノ助から譲り受けた土方歳三の刀"誠剣"を手に再び黒田に戦いを挑む!
    # 『旋風レラ=シウ伝』をコミック化

  10. オヅヌ(3)
    作画:梶原にき
    幻冬舎, バーズコミックス, 2007.12
    • 第10章 (Webマガジン「幻蔵」, 2007年1〜3月号)
    • 第11章 (Webマガジン「幻蔵」, 2007年4〜6月号)
    • 第12章 (Webマガジン「幻蔵」, 2007年7・8月号)
    <内容紹介>
    滅ぼされた古えの一族"キ"の長・オオヅヌの形見より、 一族虐殺の場から救い出された少年が、 藤原不比等であったことを知る韓国広足。 そのとき、オヅヌは広足より長であった父の形見を奪還する。 藤原鎌足と広足の会話から、 自らの秘密を知った不比等は……!?

  11. オヅヌ(4)
    作画:梶原にき
    幻冬舎, バーズコミックス, 2008.04
    • 第13章 (Webマガジン「幻蔵」, 2007年9・10月号)
    • 第14章 (Webマガジン「幻蔵」, 2007年11月〜2008年1月号)
    • 第15章 (Webマガジン「幻蔵」, 2008年2・3月号)
    <内容紹介>
    滅ぼされた古の一族"キ"の秘宝を求めて琵琶湖に辿り着いたオヅヌとゼン爺は、その鍵を握る湖賊にわざと捕らえられ、アジトへと連れて来られた。 湖賊のナガテから、彼らの仲間になる儀式として、オヅヌは捕虜の二人の幼い皇子を殺すよう命ぜられるが……!?

<単行本未収録作品(小説)>

  1. マジカルハイスクールII
    ドラゴンマガジン, 1992年10月号〜12月号

  2. 敵は家康なり —妖軍師幸村—
    『ザ・MASAMUNE 東国の覇王』(ベストセラーズ, 歴史マガジン文庫, 1995.05)

  3. 彌猴秘帖
    S-Fマガジン, 2001年2月号

  4. 妖伝墨俣城 <彌猴秘帖 巻ノ二>
    S-Fマガジン, 2001年8月号

  5. 魔京
    S-Fマガジン, 2006年7月号〜2010年1月号(隔月)

  6. 黒眚しい
    井上雅彦(監修)『異形コレクション(47) 江戸迷宮』(光文社, 光文社文庫, 2011.01)

  7. ダッチ・シュルツの奇怪な事件
    『チャールズ・ウォードの系譜』(創土社, The Cthulhu Mythos Files, 2013.07)

  8. 夢斬り浅右衛門 —小伝馬町牢屋敷死罪場—
    操觚の会(編)『あやかしファンタスティカ —書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー—』(アトリエサード, 2019.05)

  9. 月都
    『ナイトランド・クォータリー Vol.19』(アトリエサード, 2019.12)

  10. 赫い影(ベルリン警察怪異課 第1話)
    牧原勝志(企画・編集)『幻想と怪奇(8) 魔女の祝祭 —魔法と魔術の物語—』(新紀元社, 2021.08)

  11. 緑の絹手袋(ベルリン警察怪異課 第2話)
    牧原勝志(企画・編集)『幻想と怪奇(11) ウィアード・ヒーローズ —冒険者、魔界を行く—』(新紀元社, 2022.09)

  12. 怪雨は三度降る
    井上雅彦(監修)『異形コレクション(54) 超常気象』(光文社, 光文社文庫, 2022.12)

  13. 黒い森のリア(ベルリン警察怪異課 第3話)
    牧原勝志(企画・編集)『幻想と怪奇(13) H・P・ラヴクラフトと友人たち —アーカムハウスの残照—』(新紀元社, 2023.03)

  14. 血の混じった泥の色(ベルリン警察怪異課 第4話)
    牧原勝志(企画・編集)『幻想と怪奇(14) ロンドン怪奇小説傑作選』(新紀元社, 2023.11)

<単行本未収録作品(コミック)>

  1. ぬばたま一休 —紅紫の契—
    作画:哉井涼
    少年シリウス, 2007年3月号
    『怪奇宴 〜幻の巻〜』(講談社, シリウスKC, 2007.08)