赤城神社 | 群馬県前橋市富士見町赤城山 | 式内論社(上野国勢多郡 赤城神社〈名神大〉) 上野国二宮 旧・郷社 |
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現在の祭神 | 赤城大明神・大国主命・磐筒男神・磐筒女神・経津主神 [配祀] 徳川家康公・大山咋神 [合祀] 倉稲魂神・豊受大神<小沼宮・豊受神社> [合祀] 大宣比売神・保食神・豊受大神<御饌殿> [合祀] 大物主神・豊受大神<御酒殿> [合祀] 伊邪那岐命・伊邪那美命・天照皇大神・月読命・素戔嗚命・火産霊神・波邇夜須毘売神・波邇夜須毘古神・大土御祖神・天水分神・国水分神・高龗神・闇龗神・闇御津羽神・猿田毘古神・大山祇神・木花之佐久夜毘売神・市杵嶋比売神・建御名方神・御穂須須美命・速玉神・事解男神・大雷神・久那斗神・誉田別尊(応神天皇)・豊木入日子命・豊鍬入比売命・菅原道真公・柿本人麿公・鎌倉権五郎景政公 |
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本地 |
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当国赤城大明神と申すは、仁王十八代履中天皇の御時、公卿一人御坐す、 御名は高野辺左大将家成と申すは、来慶殿の女御に無き名立て給い、上野国勢田郡荒須郷と云ふ山里に流され、北の方を引具し、男子一人、姫君三人渡され給ふ、
[中略]
御姫大森姫は赤城山に籠給ふ、 大沼の龍神平蔵の嫡女、形よき女房と現し来て曰ふ様は、閻浮の命は夢幻の如し、龍宮と申すは、遊楽快楽の処なり、 誘引給て引具し奉り、龍神の跡を相い続せ給て、赤城大沼の大明神と顕れ給ふ、 御本地は千手千眼観世音菩薩にて御坐すなり、
[中略]
又淵名姫は、大黒大明神と申すなり、 本地は正観音にて御坐す、
而て御舎弟左大将殿と申すは、当国の国司と為り、 彼の北の方は伊香保姫と申し、湯前大明神と顕れたまふ、 本地は十一面観音にて御坐す、
又高野辺左大将家成は、赤城山小沼の大明神と申すなり、 本地は虚空蔵菩薩にて御坐す、
彼の北の方は、惣社の大明神と現し給ふ、 普賢菩薩の垂迹なり
山上の社なり。 大沼の東崖にあり。 社を大堂と云。
別当は代田山法門院寿延寺、 前橋代田村(前代田村と云、群馬郡に帰す。前橋城の南なり。寿延寺今は柿沼村にあり)にあり(天台宗長楽寺の末寺なり)。
摂社 日神、月神、飛鳥五社(山神、稲荷、雷神、蚣神、水神)、大塔寮社、鴫島弁才天社、同蟹宮。
本地堂(千手観音)、 開山堂(これ長楽の法照禅師に師とし事る了儒なるべし)。
沼の東に、大塔寮の山あり。 山下に社あり。 其山の後を駒が嶽と云。 其後は大黒檜なり。
神宮寺と御正体
なお、年代記寛政十二年の条の今年三月大洞千手観音前橋ニテ開帳の記事も大沼明神が千手観音であることの参考になし得る。