天日陰比咩神社 石川県鹿島郡中能登町二宮 式内社(能登国能登郡 天日陰比咩神社)
能登国二宮
旧・郷社
現在の祭神 天日陰比咩大神・屋船久久能智命・伊須流支比古大神・大己貴命・応神天皇・大昆古命
[配祀] 崇神天皇・印色之入日子命・建御名方命・伊弉諾大神・菊理媛命・大山咋命・天照大御神・罔象女神・波多八代宿彌命・二宮水天宮・豊受大御神
本地 虚空蔵菩薩

「能登石動山」

虚空蔵菩薩坐像[LINK]

 頭上に宝冠を頂き、右手に剣を執り、左手に宝珠を持つ一本彫刻の虚空蔵菩薩の坐像である。 背面の墨書銘によると、寛文二年(1662)の造像であることが知られる。
 この像は、もと天日蔭比咩神社の本地仏であったが、受念寺に移管されて現存する。 (像高29.5糎、台座高さ18糎)

「石川県銘文集成」第3巻

天日蔭神社虚空蔵菩薩坐像[LINK]

天日蔭神社虚空蔵菩薩坐像 鹿島郡鹿島町二宮 受念寺
形状=一本造。玉眼嵌入。宝冠をつけ、右手に剣、左手に宝珠を持つ。[中略]
銘文=背面に墨書。
 寛文弐〈壬寅〉年
奉造立大満虚空蔵菩薩
 八月廿六日
 能州鹿嶋郡
   二宮神主
     伊豆
註=本像は天日蔭神社の本地仏であったものを、明治初年神仏分離の際受念寺に移されたものであろう。 江戸初期の石動山信仰遺品として、また在銘本地仏として重要である。