青麻神社	宮城県仙台市宮城野区岩切	旧・郷社

現在の祭神	天照大御神・月読神・天之御中主神 [配祀] 常陸坊海尊

本地	天照大御神 大日如来 月読神 不動明王 天之御中主神 虚空蔵菩薩

「封内風土記」巻之四

青麻権現社[LINK]

岩切邑

青麻権現社。 本邑山中在青苧地。往古此地植麻苧。故以為地名。 有岩窟高一丈余。古来相伝。祭大日。不動。虚空蔵。 邑氏人作者。後改称所兵衛。其性淳朴正直。久患眼疾。遂為瞽。不能為積之業。貧究日逼。殆将飢渇。 霊元帝。天和二年壬戌四月朔日。老人来告曰。 今夜丑刻。当斎戒拝天。吾感汝之性淳朴。且憐其盲而来。従吾所教。目疾不日而愈。言畢忽去。不知其所往。 所兵衛信心徹骨。拝老人之所去。其夜斎戒沐浴。及丑刻拝天。少焉星光満目。四辺草木亦分明。 弥凝信心。毎夜拝天。三十余日。而眼疾全愈。 其後彼老人復来。其相不凡。白髪朱顔。眼光衝人。 問曰。汝目疾愈乎。 所兵衛恐懼畏服。不能仰見之。稽顙伏答曰。幸蒙慈恩。眼疾得愈。不知其所謝。願聞尊翁命名及居処。 老人曰吾昔源廷尉之臣。常陸坊海存也。今改名清悦。周流四方。姑隠于下野州山中大日窟。自欲移住于此窟祭何神乎。 所兵衛答曰。嘗祭大日。不動。虚空蔵。 老人曰。幸哉吾所念日月星也。自今当称三光窟。乃入窟。 其窟高竣不易登。縋鉄鎖而上下。地僻去邑民之居五六里。人跡常稀。而来拝者少矣。 近歳崇信之者多。設階梯於岩窟。造営宮社及拝殿。邑民設店供酒食。来拝者亦若干。

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「宮城郡誌」

本地垂跡[LINK]

　今の郷社青麻神社は往時の三光窟青麻権現なり、 日・月・星の三光なるべし 詳別すれば天照大御神は日にして大日如来、月読神は月にして不動尊、天之御中主神は星にして虚空蔵菩薩の垂跡なりと尊敬せられたり。