朝日神社 埼玉県川口市木曽呂 旧・村社
現在の祭神 素盞嗚命
[合祀] 木花咲耶姫命・大物主神・菅原道真・速玉男命・菊理姫命・奇稲田姫命・倉稲魂命・家都御子神・熊野久須美命
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百四十四
(足立郡之十)

木曽呂村

氷川社

当村及源左衛門新田の鎮守なり、 神体は石像にて、 本地十一面観音を安す、 薬王寺持

「埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉」

朝日神社

  川口市木曽呂193(木曽呂字表)

歴史

 当社は元来氷川神社と号し、応永三年(1396)に創建したと伝えられる。
 その後、江戸期に入るまでの事歴は不明で、社記によれば、享保七年(1722)神祇管領吉田家から正一位に叙せられると共に本地仏の十一面観音像が本殿に安置された。 更に文久二年(1862)社殿大破につき、神階叙位にかかわる宗源宣旨・宗源祝詞・幣帛が破損したため、吉田家に願い出てこれらの品々を改めて拝受したという。
[中略]
 神仏分離により薬王寺の管理下を離れた当社は明治六年に村社となり、更に同三十年に十一面観音像が薬王寺に移されて名実共に神仏分離がなされた。