本社の創立は貞享三年初秋にして、江戸芝の愛宕神社を尊崇して社地を高基の地に覔め参道の磴道も擬したりと云う。 所謂、神仏習合時代の勧請なれば本地無辺の説に依り、霊代として石の地蔵尊を安置し、愛宕山本事地蔵法華千部供養祈願主当氷室村貞享三宝天初秋天台沙門法印栄賢白と彫刻しあれどその社殿の建立修築等は記録の徴すべきものなきにより不詳なり。