厚木神社 神奈川県厚木市厚木町 旧・郷社
現在の祭神 健速須佐之男命
[配祀] 五十猛命・奇稲田比売命
[合祀] 予母津事解男命・伊弉冉命・速玉男命 <熊野三社>
[合祀] 大名牟遅命 <船喜田明神社>
本地
牛頭天王薬師如来
船喜田明神薬師如来

「新編相模国風土記稿」巻之五十五
(村里部 愛甲郡巻之二)

厚木村

船喜田明神社

惣鎮守とす、 祭神大己貴命、 例祭九月二十九日、 慶長十二年の鰐口を掛、 当社は【倭名鈔】船田郷の遺名なるべけれが古社なること知べし、 慶安二年社領五石五斗の御朱印を賜ふ、
△本地堂 薬師の石像を置、
△末社 稲荷 三 疱瘡神
△鐘楼 鐘は天和三年の鋳造なり、
△別当東光寺 厚木山薬師院と号す、古義真言宗(高座郡河原口村惣持院末)

牛頭天王社

神躰石一顆を置、 本地仏薬師(別当寺に安ず)、 是も鎮守とす、 例祭六月六日、 元和四年再建の棟札を蔵す、 知音寺持、
△末社 稲荷 八幡 道了権現 秋葉 天神 淡島 浅間
△鐘楼 元文元年再鋳の鐘を掛

熊野三社

例祭九月九日、 三井長吏大僧正行尊の勧請なりと云、 古は村の惣鎮守なりと伝ふ
明治6年、船喜多神社・熊野神社を厚木神社(牛頭天王社)に合祀