淡島大明神 広島県広島市西区己斐西町 長栄山清照寺西福院の鎮守社
現在の祭神 淡島大明神
本地 十一面観音

「知新集」第十一巻(真言宗 下)

西福院[LINK]

一 鎮守粟島社 向拝附、桁行八尺間三間、梁行八尺間二間、本瓦、前三方廻り椽、玉三間
正中栗島大明神
右脇住吉大明神
左脇神功皇后
此栗島大明神は、御入国の後、杉田新兵衛〈今の新蔵先祖〉頼にて当院へ勧請せし由。 さるハ彼新兵衛殿と申ハもと東照神君の御家臣なるか、正清院殿を伝奉りて紀伊国へまいられける人なるに、 正清院殿同国加太の粟嶋社を深く御信仰ありける事をおもひ出られて、御追福にせられけると申伝へ、 其後寛永年中堂社再建し、享保年間かの加太より神印記録なとまいり、一国一社となり、明和二年乙酉又々再建す。
本地十一面観音立像 厨子入木地古仏〈作者不知〉
粟島御一生御絵伝 四幅〈画工しれず、紙地彩色なり〉
此絵伝に縁起一冊添たり、文長けれハ略す。 外に印板して世に行ふ略縁起あり。