亦神集の島にも后一人在す、是をば長浜の御前と申ける。 此の御腹にも王子二人在しぬ。 一人をばタダナイ、一人をばタウナイとぞ申ける。 [中略] 扨て代々過る程に、文武元丁酉より大宝元辛丑年迄に、島々后々王子王子、大明神の御誓願の如く衆生の願ひを満足せんと、各御願を立て玉ふ御姿を石に写し顕玉ひぬ。 [中略] 神集島の后は如意輪と顕玉ひぬ。