近津神社 兵庫県小野市粟生町 旧・村社
現在の祭神 天津彦火瓊瓊杵尊・天児屋根命・天太玉命
本地 大日如来・十一面観音・毘沙門天

「加東郡誌」

村社近津神社[LINK]

一、祭神
   天津彦火瓊々杵尊 天児屋根命 天太玉命
[中略]
 社記ニ曰
当社は本地中尊大日如来(左十一面観音右毘沙門天也)と世に云伝ふ。 仁賢帝の御宇此山の大樹に昼夜金色の光りを放つ事、叡聞に達し勅使此所に来れり。 其時一老翁現来して勅使に告げ曰吾は大日如来の応化也此処に垂跡すへし願はくは一社を建て吾を崇め玉へと云終て光明を放ちて去れり。 勅使是を奏す、帝の八年乙亥三月始て当社を建立す 同年六月三日の夜河合川龍宮淵より龍灯を捧て日夜神前を照す 又神前巽の庭に当りて一穴を生し八木涌出せり 又東の庭に一穴を生じ清水わき出つ、 帝之を聞き叡咸浅からず即勅使有て二百五十石の神領を寄附せしめ玉ひ䞃神通大明神と勅号有き(後人䞃神通ヲ改テ近津ノ字トス)
[中略]
○法性房 川合郷粟生村 今近津社の神宮寺
真言修験道【播陽事始経歴考】