大分八幡宮 福岡県飯塚市大分 八幡五所別宮
旧・郷社
現在の祭神 品陀別命(応神天皇)・息長足姫命(神功皇后)・玉依姫命
本地 多宝如来

「八幡宇佐宮御託宣集」巻二
三国(月支震旦日本)御修行の部

・一。平安京七日が間振動す(其の年紀未だ検出せず)。 天文占つて云く。 唐土より日本国に帰り向ふ鎮西大神(大祖権現)の心なりと。
爰に七歳の男子、地を去こと七尺にして詫宣す。
・汝は知るや、我は唐国には、大毘盧遮那の化身なり。 日本国には大日・普賢・吉祥と云ふなり。 宇佐宮は、吾が第一の弟子にして釈迦如来。 第二の弟子は、大分宮に入定して多宝如来なり。 第三の弟子は、八幡大菩薩なり。 戒(普賢)定(大日)恵(文殊)の筥を付属する故に、筥崎と名づく。 本地は阿弥陀如来・観音・勢至なりてへり。
・大祖権現(大毘盧遮那)─┬─第一弟子宇佐宮(釈迦)
             ├─第二弟子大分宮(多宝)
             └─第三弟子筥崎宮(阿弥陀)
大祖権現は、天神七代の主伊弉諾尊なり。
此の御霊は、和銅年中、加賀国に天降りたまふ白山権現是れなり。 震旦国に遊ぶ後、神亀五年本朝に帰る時、影を若枌の峯に分け、普く筑紫の生を済ひ、猶大唐を化へ、又日本に帰り坐す。 此の霊託の時は、宇佐宮・筥崎神別なり。