| 現在の祭神 |
大日孁貴命・月読命・別雷神・金山彦命・建御名方命 |
「五所神社縁起書」
抑五所大明神は畏くも天武天皇御宇白鳳八（己卯）年、役小角日本山々嶽々を修行し、此国に至り玉ひ、朝日嶽、岩上嶽に山籠し霊現著しきに感じ、信心祈誓を凝し、小朝日と云所に禅座し玉ふ、時に不思議なる哉、光明赫々として権現現れ玉ふ、
行者益々勤行なし玉ひ、尚月ヶ峯も登らせ玉ひ、三七日修行し復再び御嶽宝前へ向ひ玉ふに、山内虚空に怒声響き震動して権現を拝すること能はず、
茲に於て一百日不可思議の行法修行し玉ぎ、慚愧懺悔六根罪障の一千礼結願し、我が身縦ひ粉々砕くるとも、末世の人を救わんが為、此の山を開かんことを誓ひ玉ひ、再び宝前へ向ひ、暫く礼拝し玉へば速に大日如来出現し玉ふ、
故に朝日山大霊権現と唱号し奉り、天長地久の御願をなさしめ玉ひ、夫より川口と云所に御下向して諸人を引導し玉ふに、信心渇仰の輩四十八日誠心焦し、水火の行をなし参詣をなすに神霊真に現也、
［中略］
即ち寛治四年八月中祭地を青木野に選み、朝日嶽大日霊貴尊、月ヶ峯月読尊、岩上別雷尊、小朝日金山彦尊、三淵武御名方命五ヶ所の尊霊を転移合祭し奉り、朝日山五所大明神と称し、地名を五祭所と改め、一郷の産土神に奉祭し、秀明をして永く留て祠宇を守らしむ