八幡大神社 埼玉県秩父郡東秩父村坂本  
現在の祭神 誉田別尊(応神天皇)
[合祀] 素盞嗚尊・櫛稲田比売命・国常立尊・国狭槌尊・大山祇神・白山比咩命・大山咋神・木花開耶姫命・火産霊神・金山彦神・生産霊神・大物主櫛甕玉命
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之二百五十
(秩父郡之五)

坂本村

八幡社

村の中程にあり、 建久年中重忠創建のよし伝云ふ、 慶安二年五石一斗余の御朱印を給ふ、 社地九間四方、 村中の鎮守なり、 例祭八月十五日、 神体銅鏡に十一面観音の像を鋳す、 裏に貞治四年八月十五日武州秩父郡坂本真如山と剋す棟札あれとも文字読かたし

「埼玉の神社 入間・北埼玉・秩父」

八幡大神社

  東秩父村坂本1541(坂本字下田中)

歴史

 『風土記稿』坂本村の項には、当社について「建久年中重忠創建のよし伝云ふ、慶安二年五石一斗余の御朱印を給ふ、社地九間四方、村中の鎮守なり、例祭八月十五日、(中略)石磴を登ること二十余級にして本社に至る云々」とあり、別当として本山派修験の神力坊真如山の名が記されている。
[中略]
 宝暦八年再営、弘化二年修理と伝えられる一間社流造りの本殿内には、『風土記稿』にも記載されている懸仏(十一面観音)と万治三年銘の不動明王像が奉安され、神仏習合時代の名残を留めている。