白山神社 福井県吉田郡永平寺町志比  
現在の祭神 伊邪那岐神・伊邪那美神
[配祀] 天照大神
本地 十一面観音

「越前国名蹟考」巻之七

永平禅寺[LINK]

○志比永平寺は曹洞の総本山なり 山深く谷廻りて万木千山をつゝむ 其中に数の伽藍を立られぬ 唐土の天童山を移されしとなり かの道元禅師は久我大納言通親卿の末子にして十四の年横川の公円座主の許にて髪を落し二十四の春渡唐して太白の如浄和尚に逢て悟を開き玉へりとかや
[中略]
また帰帆の前夜碧巌を授かり玉ひつるを白山権現ましまして手伝はせ玉ひて其夜に写させ玉ひつるを一夜碧巌といへり
[中略]
○鎮守白山権現  大工村の奥に在り 道元禅師一夜碧巌の願により勧請の由  ○祭礼四月五日八月五日  ○毎年正月七月十六日禅師参詣あり  ○十一面観音堂、不動、毘沙門。 三間半に五間の堂 白山の前にあり  ○太子堂、神明。 白山の境内に在り