浜宮天神社 兵庫県加古川市尾上町口里 旧・郷社
現在の祭神 菅原道真
[配祀] 大国主命・少彦名命
本地 十一面観音

「加古川市誌」第二巻

浜ノ宮天神社[LINK]

慶応三年十二月、王政が復古し、明治の新政がしかれると、翌四年三月には、神祇を尊重することを第一義として、神・仏の分離が布令せられ、神社に浸透した仏教の勢力を排除し、神社や神職を本来の面目に既往させられた。
「中略」
そこで、同社に、本地仏と称して、これまで安置されて来た諸仏像は、従来の関係から、刀田山浄心院へ、仏供米を一年に四斗ずつ永代支出することを約束して預けられた。 次は、その際、浄心院へ後証のため、氏子の庄屋および社人が連判の上、手交した文書の写(○浜ノ宮神社所蔵)である。
  差入申為取替書之事
一 当村之氏神浜之宮天神別当梅松院無住ニ付別当兼帯是迄貴院ゟ被相勤罷在候処今般王政御一新ニ付社頭之仏像并仏具等取除可申旨従朝廷被仰出依之在来之本地仏十一面観音并大日如来水風二天之木像共相対を以て貴院に相預申ニ付為仏供米壱ヶ年ニ切桝四斗宛相可申候為後証為取替書依而如件